アクアリストの皆さーん!今日も元気に水草のトリミングしてますかー?
皆さんの素朴な悩みをその道のスペシャリストである「チャーム先生」にズバッと解決してもらいましょう。
マツモが突然バラバラになってしまった
マツモバラバラ事件発生
マツモがバラバラになる。それを見たことがない人が「マツモがバラバラになる」という話を聞くと、「バラバラって?」「束ねていたマツモの束がバラバラになったの?」と思うかもしれません。
マツモがバラバラという表現はそれを見たことがある人にしか正しく伝わらないのですが、一度見たことがあれば「バラバラ」という表現がぴったりだと思うはずです。
原形をとどめないほどに短くぶちぶちに切れて、文字通りバラバラに、例えるなら落葉した松の葉のようになります。
しかも徐々にバラバラではなく一晩であっという間になってしまうので、それを体験したことのある人は非常に焦ってしまいます。
水換えしたら一晩でマツモがバラバラになってしまったんですけど、何がいけなかったんでしょうか。
水道水にいれたん?塩素抜いたんきゃ。
標準語訳)水道水に入れたのでしょうか。塩素は抜いていますか。
実は超デリケートなマツモ
金魚藻としても一般的なマツモは、環境さえ整っていれば無限に増えるため初心者にも重宝され、金魚の飼育の強い味方になってくれる水草です。水質浄化能力も素晴らしく、初心者向けの水草としてよく紹介されるために『丈夫で育てやすい』と勘違いされやすいのですが、実は水質や水温の変化に超デリケートなんです。魚が入っていないからと気を抜いてカルキ抜きをしないでうっかり水道水を使用してしまうと、マツモはあっという間にバラバラになってしまいます。また、「水草その前に」という重金属を取り除くような商品に関しても「※ただしマツモは除く」という注釈が入るほど水質変化に敏感なマツモに気を遣っています。
こんなことも要注意
環境の変化にすこぶる弱いマツモ。
- 低水温・高水温になる
- 水道水ですすぐ
- 薬品や水質調整剤を使用する
- 水流を変える
- pHを変える
こんなことでもマツモは容赦なくバラバラになります。魚ではないしマツモだし、大丈夫でしょうと侮るなかれ。
購入時の導入、水換え、リセット、器具の交換、他の水草の導入などの際は水槽内に環境の変化がもたらされますので十分注意しなくてはいけません。
マツモの扱い方
水換えやマツモを洗浄する際は水道水ではなく必ずカルキ抜きをした水を使用しましょう。また、マツモの適正な水温は18~28度と幅広くても、「急な環境変化」にはすこぶる弱いのがマツモの特長です。
涼しくなったので外で管理していた水草を急に温かい水槽に移す、夏にクーラーの利いた部屋で管理していたマツモを屋外のビオトープに移すなどの急激な水温上昇は厳禁です。
- 水道水でマツモを洗わない
- 魚のように水合わせ・水温合わせを行う
- 『水草その前に』の使用を控える
この3点に気を遣っていただければマツモバラバラ事件は回避できますよ。
ちなみにcharmでは通常、水草はパックに入れ、水を切って発送しています。しかし水草の中でマツモだけは魚と同様に水の中に入れて発送を行っています。それは温度変化を抑えマツモバラバラを防ぐための配慮なのです。
水草チャーム先生プロフィール
今回登場したチャーム先生は、関東平野も途切れた群馬県の山沿い出身の生粋の水草アクアリスト先生です。charmの地元群馬に生まれ育ったワイルド個体。おばあちゃん子なので同年代の群馬県民よりも上州弁がきつめです。
好きな水草はエキノドルス オゼロット。
半ズボン率の高い永遠の水草少年。それが今日のチャーム先生です。
チャーム先生の上州弁水草講座いかがでしたか?水草を愛するチャーム先生。今日も黙々と水槽を磨いていますよ。
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