アクアリストの皆さーん！今日も元気に脱皮したエビの殻を死エビと勘違いしてドキッとしてますかー？皆さんの素朴な悩みを、その道のスペシャリストである「チャーム先生」にズバッと解決してもらいましょう。
エビが一斉に暴れだした
突然暴れ始めるエビ
エビを飼育していたら、特に何かエビに直接悪いことをしたわけではないのに水槽のエビたちが一斉に暴れ始めた！なんて経験はありませんか？一斉に暴れ出したと思ったら翌日には全滅……という最悪の事態に発展することも。
チャーム先生！特に何もしていない気がするんですがエビが一斉に暴れだしたんです！なんすかこれ！
もしかして水草入れたのかな？農薬が付いていたかもしれないよ。ちなみに室内で殺虫剤を使用してもエビが死んでしまうこともあるから、一刻も早く全換水して。
エビが暴れるということは……
「エビが暴れている＝もがき苦しんでいる」という状態です。決してうれしくて泳ぎ回ったりしているわけではありません。
エビにとって有害な物質が水槽に入ってしまった可能性があります。
原因①水草や石・流木に農薬が付着していた
エビが暴れ回る直前に何か変わったことをしませんでしたか？水草を入れた直後であれば農薬が残留していた可能性があります。無農薬の水草だったのでしょうか？また、拾ってきた石や流木は田畑で使用する農薬や除草剤が付着している場合があります。安易に入れることは避けた方が無難です。
原因②殺虫剤を使用した
実は水槽の設置してある室内で殺虫剤を使用してもいけません。蚊やゴキブリに向けて殺虫剤を使用したとしてもその殺虫剤が水槽の水に溶けることも十分考えられます。殺虫剤は文字通り虫を殺す薬品です。水槽の水に溶けてしまったら虫と同じ節足動物のエビは一発でアウトです。
特にエアゾールタイプ・燻煙タイプの殺虫剤は危険。最近は水に溶けやすい水性の商品やワンプッシュで拡散する強力な製品も広く出回っており、ますます注意しないといけません。
原因③手に何か付着していた
エビが暴れ出す直前にガラス面をこするために水槽に手を入れませんでしたか？その手に原因がある可能性もあります。例えばハンドクリームを塗っていた、アルコール除菌ジェルで手を除菌した直後だったなど。知らず知らずのうちに手に薬品を付着させてしまっている可能性も０ではありません。水槽を触る前にはまずはよく手を洗いましょう。
速やかに全換水！
エビに有害な物質が混入した可能性がある場合は速やかに有害な可能性があるものを水槽から取り出し、フィルターの中の水も含めためらわずに全換水を行ましょう。
エビは薬品・化学物質に非常に影響を受けやすい生き物です。特に体の小さなビーシュリンプはヤマトヌマエビやミナミヌマエビに比べて微量の混入でも大きな影響が出ます。
とにかく犠牲を最小限で抑えることを考えてください。
全換水ののち、エビの状況を引き続き観察しましょう。通常運航でツマツマを始めたら一安心。その後ポツポツと死んでいる個体が出るようならば追加の換水、さらには水槽のリセットも検討しないといけません。
エビチャーム先生のプロフィール
今日のチャーム先生はエビ一筋のエビ野郎、環境の変化に敏感という繊細な一面もあるアクアリスト先生です。北海道から移入分布したウチダザリガニ的なワイルド個体。時々ぽろっと出てしまう北海道弁にほんわかする生徒続出です。
好きなエビはフィッシュボーン・シュリンプなどのハイブリッドシュリンプ系なんだとか。
物腰柔らかなエビ野郎。それが今日のチャーム先生です。
コメント