どうも、ほにゃらら sp.です。
このコーナーではアクアリウムの森羅万象、あらゆる関連製品・生体について、
コリドラス飼育目線
での、見解・感想なんかを紹介していきます。
第3回では、コリドラスが好む「湧き水」のある水槽。
その作り方について、紹介しようと思います。
湧き水水槽とは
底床の一部から水が湧き上がる構造の水槽です。
クリスタリーノ水槽、パンタナル水槽とも呼ばれます。
アマゾン川やパンタナル湿原には、白砂で水の透明度が高い湧水地があります。
古くからのこだわり派の方は、水槽内でこの環境を再現しています。
コリドラスは湧水を好む性質があり、この湧水を見つけるとエサを探して喜ぶようなしぐさを見せます。
また、底床が動くので底砂内に汚れが蓄積しにくいメリットもあります。
全体のイメージをつかむためには、まずこの動画をご覧いただくと早いかもしれません。
一見難しそうに見えますが、要は外部式フィルターのホースの配線をちょこっとアレンジすることで以外にも簡単に作成ができるのです。(多少のDIYスキルは必要です。)
ホースの配線を少し工夫して、底床内に埋め込むことで作ることができます。
湧き水作成キット
動画内でも紹介していますが、専用キットがあったりします。
このキットを排水側ホース径が12/16となる機種の、排水側に接続すればOKです。
使用するホースの長さ、フィルターの性能によっては穴をあけすぎると湧き水が出ないことがあります。
上で紹介したキットを使用する場合最初から穴あけ済みですが、自分で用意する場合は全体で8個以下になるように調整すると良いでしょう。
穴の直径は5~8mm程度がおすすめです。
それ以上大きいと湧き水が出ないことがあります。
※湧き水用のフィルターはサブ機と捉えてください。
メインフィルターは別個に用意することをおすすめします。
小型水槽向けに自作する場合
30cmキューブ以下の小型水槽で使用する場合、より安価に組むこともできます。
基本的な考え方は共通です。
「湧水用の穴をホースに空ける」「底床内にホースを埋め込む」「底床内に埋めたホースに通水させる」
この3点を達成すれば、湧水が作れるわけです。
小型水槽で、湧水が1~2カ所だけで良いのであれば、次のような組み合わせでも実現できます。
上記3点だけでも実現できますが、スマートに配管するためには次のアイテムもあるとなお良いです。
基本的な組み方は、最初に動画で紹介した外部式フィルター用のものと全く同じです。
フィルターにつなげる代わりに、ポンプにつなげる形となります。
輪を大きくしたり、ホースに空ける穴を大きくすると噴出量が落ち、湧き上がる高さは低くなります。
一方で輪を小さくしたり、ホースに空ける穴を小さくすると噴出量が増え、湧き上がる高さは高くなります。
お好みに応じて調整すると良いでしょう。
プラスチックパイプは水槽の高さより長い場合、切断が必要です。
のこぎりなどで切断し、切り口はやすりで磨くと良いです。
湧き水水槽におススメの底床
底床内から湧き上がる水を存分にコリドラスが楽しむためには、目の細かい底砂が必要です。
田砂をはじめ、コリドラスに最適となる粒の細かい砂であれば、何を用いても構いません。
逆に言えば、粒の細かい砂以外では上手く機能しません。
▼底床については前回の記事で詳しく解説していますので、良かったらご確認ください。
湧水を設置する際、底床の“厚み”は重要です。あまりホースを深くに埋めてしまうと、思ったように水が湧き上がりません。
一方で、薄すぎると地中に埋めたホースが露出してしまいます。
以上を踏まえると、パイプは底床の表面から1~2cmほどの深さに埋めるのが最適です。
そのためには、2~3cm程度の厚さで敷くと良いです。
湧き水水槽の作り方 まとめ
湧き水水槽はコリドラスを飼育していると、1度は作りたくなることがあると思います。
湧き水作成の専用品は少ないので、DIYで導入する形が基本となります。
どんな形で導入するにせよ、「ホースで輪を作る」「湧水が噴出して欲しい箇所に穴を空ける」「フィルターまたはポンプの排水部に接続する」の3点は変わりません。
要点を押さえれば、きっとDIYできるはずです。
頑張りましょう!
コメント