アクアリストの皆さーん!今日も元気に「ツマツマって擬態語は誰が考えたんだろう」と思い悩んでますかー?
皆さんのアクアリウムに関する素朴な悩みを、その道のスペシャリストである「チャーム先生」にズバッと解決してもらいましょう。
ホロホロ・シュリンプを純淡水で飼えるのか
ホロホロ・シュリンプの水替え
机の一角で気軽に設置と飼育が楽しめるホロホロボトル。極小のバランスドアクアリウムではありますがそれでも時々は水換えが必要です。しかもその水換え、汽水で行う必要があります。汽水の用意がめんどくさい。汽水の用意が難しいという方も少なくはないでしょう。
ボトルで飼育しているホロホロシュリンプの水替えをしたいんですけど汽水の用意が面倒なので純淡水じゃダメですか?
ホロホロシュリンプは純淡水には向かないんだわ。頑張って汽水を用意してあげて。
ホロホロボトルとは?
ホロホロボトルとは、密封できる小さなボトルに汽水+ホロホロシュリンプ+マリモ+砂+ヤギサンゴ骨格を入れた超極小の循環型バランスドアクアリウムです。もともとホロホロシュリンプが閉鎖水域に生息するエビであり、高い環境適応能力を持っているためこのような環境でも飼育が可能なのです。温かいところのエビのため、冬場の保温は必要です。
置き場所を選ばず、アクアリウムを楽しめるため非常に人気のある商品です。
汽水とは?
汽水というのは自然界でいうと河口付近の淡水と海水が混ざった、塩分濃度の薄い海水を指します。河口のみならず、湖や沼、深く入り組んだ湾でも汽水をたたえている場所があります。一般的に0.05~3.0%濃度の海水を汽水と呼びます。
汽水の生き物たち
ヒメツバメウオ
汽水性熱帯魚として定番のヒメツバメウオ。海水魚の入門編としてもおすすめで、群れで泳ぐ姿が非常にきれいです。
汽水(比重:1.018)~海水(比重:1.023)での飼育に適しています。
ミナミトビハゼ
汽水で飼育可能なトビハゼです。少なくとも海水の1/4程度以上の塩分濃度が必要ですが、蒸発して濃すぎるのも体調を崩しますので注意が必要です。
通常のえら呼吸の他に皮膚呼吸も可能で、陸上にぴょこぴょこと上がってくる様が非常に愛らしいです。陸地がないとおぼれてしまうため、水槽内には砂で高低差を作って水辺の環境を再現する必要があります。
アーチャーフィッシュ
別名:鉄砲魚といった方がピンとくる方も多いのではないでしょうか。水辺に暮らしながら水を口から鉄砲のように飛ばし、水上の木や葉に付いた昆虫などを撃ち落として捕食します。1/4~1/3海水程度の汽水での飼育が適しています。
ホロホロシュリンプは純淡水での飼育はできない
ホロホロシュリンプは純淡水でも短期間は生存可能ですが、長期間の飼育には不向きです。1/4~1/2海水の汽水を用意してあげる必要があります。人工海水からわざわざ作るのが面倒な方には、汽水に調整した足し水君もあるのでぜひご検討ください。また、人工海水から汽水を作る際は塩分濃度計の用意があると便利です。
エビチャーム先生のプロフィール
今日のチャーム先生はエビ一筋のエビ野郎、環境の変化に敏感という繊細な一面もあるアクアリスト先生です。北海道から移入分布したウチダザリガニ的なワイルド個体。時々ぽろっと出てしまう北海道弁にほんわかする生徒続出です。
好きなエビはフィッシュボーン・シュリンプなどのハイブリッドシュリンプ系なんだとか。
物腰柔らかなエビ野郎。それが今日のチャーム先生です。
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