皆さんこんにちは、Tです。アクアリウムではさまざまな機器を使用します。機器の中には、単体では意味を成しえず、接続する、水槽まで誘導する必要があるものも存在します。そこで活躍するのがホースやチューブ類。これらのパーツ、全て同じだと思っていませんか?しっかり選ばないと機器がうまく作動しない、あるいは破損や故障の原因となることさえあります。本記事では、よく使用される「エアチューブ」と「耐圧チューブ」について解説します。
2種類のチューブ
アクアリウム用のチューブには種類があることをご存じでしょうか。よく使用されるのが「エアチューブ」と「耐圧チューブ」の2種類です。同じように見えるのこれらのチューブにはどのような違いがあるのでしょうか?
実は青背景の写真が「エアチューブ」、白背景の写真が「耐圧チューブ」なんです。皆さん、見分けられましたか?この2種類のチューブにはどんな違いがあるのでしょうか?
エアチューブ
エアチューブはシリコン製が多く、色は主に乳白色で半透明です。材質はさまざまで、柔らかく柔軟性があるのが特徴です。主にエアーポンプから発生するエアレーションの誘導に使用されます。CO2添加時の圧力がかかる箇所には後述する耐圧チューブを使用しますが、圧力のかからないCO2拡散器を接続する部分にはエアチューブを使用します。
耐圧チューブ
元々は工業用に作られたものです。CO2添加キットが出た際、エアーチューブでは耐えきれないことから流用という形でこのチューブが使われはじめ、主流になっていきました。水草育成の水槽には必須のCO2添加ですが、高圧ボンベを使用したCO2添加時に使用します。通常はウレタン製である程度硬さがあり、エアチューブほど柔軟性はありません。
エアチューブと耐圧チューブの違い
簡単に言うと、CO2ボンベを利用してのCO2添加時にガスの圧力に耐えられるか否かです。
エアーチューブは耐えられず、耐圧チューブなら耐えることができます。では、CO2添加時に使用するチューブは全て耐圧チューブではないといけないのか?と言われればそれは違います。
耐圧チューブを使用すべき所は以下の部分です。
この図の水色の線で表されている部分が耐圧チューブを使用すべきところ。ボンベからのガスの圧力がかかる部分にだけ使用すればOKです。この部分にエアチューブを使用すると、ガスの圧力に耐えきれずにチューブが抜けてしまうなど、正常な動作ができなくなってしまう可能性があります。
素材と色について
チャームで取り扱っている外径6mmの商品には、素材や色にいくつかバリエーションがあります。お好みのものをお選びください。
エアチューブの素材と色
エアーチューブでは色に加え、素材にもバリエーションがあります。
塩化ビニール製
温度変化に強く、いつまでもしなやかさを保ちます。
ホワイト
ブラック
シリコン製
極耐寒性により、寒くても硬くなりにくく、高い弾力性で折れにくくなっています。
「シリコン100%」と記載がある商品は「シリコン製」と記載がある商品より、さらに柔軟性があり高寿命です。素材にもこだわりたいという方は“シリコン100%”に注目してみてくださいね。
耐圧チューブの素材と色
\耐圧チューブのカラーバリエーションはこんなに!/
クリア
クリアブルー
ブラック
乳白色
ブルー
レッド
オレンジ
ライトブラウン
イエロー
グリーン
他のパーツと組み合わせる
他のパーツと組み合わせることで、水槽管理を効率的にしたり水槽をスッキリ見せたりすることが出来ます。
エアチューブの接続は“ニップル”
エアチューブを使っていると、使いかけのエアチューブが思ったより短くて届かない!という場面にも遭遇します。そんなときはエアチューブ同士をつなげられる「ニップル」が便利です。
耐圧チューブの接続は“ワンタッチ継手”
耐圧チューブを接続するときは“ワンタッチ継手”を使用します。
この「ワンタッチ継手」を使用するためには、耐圧チューブの断面を真っすぐにしなければいけません。断面が斜めだったり、凹凸があるとうまくワンタッチ継手が接続できません。
断面をきれいにするためには、チューブカッターを使用しましょう。
分岐させる
1つの機器を複数の水槽で使いたい場合は「分岐ニップル」が便利です。さまざまな分岐方法が展開されています。また、コックがついている製品もあり、用途に合わせて選べるのも魅力です。
チューブの方向転換をスマートに
「チューブの向きがイマイチ….」「直線的に方向転換をさせたいけれど、チューブがつぶれてしまう」なんてことはありませんか?そんなときに活躍するのが「L字ニップル」です。
水槽周りをスッキリ見せる
水槽周りをスッキリ見せたい。これはアクアリスト全員が満場一致でうなずくことでしょう。水槽周りが美しいと水景もより美しく楽しむことができます。
水槽にひっかけて美しく
水槽の壁面にひっかけて使う「ジョイント」の紹介です。CO2拡散機と一体の製品もあります。
素材もガラス・アクリル・ステンレスなど好みに合わせて選ぶことができます。製品によって耐圧チューブ推奨・非推奨があるため、よく確認した上で購入しましょう。
水槽に張り付けてスマートに
アクアリウムではチューブをまとめるために使っている方も多い「キスゴム」。吸盤で水槽壁面に張り付かせ、チューブをフックに通してまとめます。水中ではチューブが動いてしまうことを防いでくれる手軽な製品です。
周辺機器はあくまでも“消耗品”
本記事で紹介したアイテムは使いこんでいくほど経年劣化が顕著に表れてきます。そのまま使用し続けていると、寿命を迎え、正常に使用することが困難になってしまいます。くり返し直して使用できるものもありますが、今回紹介したものはあくまでも消耗品。単価も安いので予備で多めに持っておき、使いづらいと感じたらすぐに新品に交換できる体制を整えておきましょう。そうすることで、思わぬ事故につながる事態を防ぐことができます。
エアチューブに関しては、柔軟性がなくなってきたら交換のサインです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「エアーチューブ」と「耐圧チューブ」の違いをしっかりお分かりいただけたと思います。さまざまなパーツと組み合わせることで、想像以上に活用の幅が広がる製品です。
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