今回は、カラーシュリンプの一種、イエローチェリー・シュリンプをご紹介します。
台湾で作出されたチェリーレッド・シュリンプの改良品種で、体色は透明感のある黄色、蛍光のイエローやレモン色をしています。中には、色味が濃い個体や、背中にうっすらラインの乗った個体もいます。食性は雑食、大きさは3~4cmほどと他の品種と変わりません。
チェリーシュリンプは詳細が不明な点が多い品種です。その中でもイエローチェリー・シュリンプは、ドイツではチェリーレッド・シュリンプの元といわれている「シナヌマエビ(Neocardina heteropoda)」の色彩変異個体ともいわれ、近縁種でもあるミナミヌマエビなどとは別種ともいわれています。※日本で作出されたともいう記述もあるようです。
同カラーでも別品種
イエローフローレセント・シュリンプ
イエローチェリー・シュリンプと類似する品種といえば「イエローフローレセント・シュリンプ」です。
イエローチェリー・シュリンプの改良品種で、体色は黄色と変わりません。
違いといえば、背中側に頭部から尾先まで、白色に金箔がちりばめられたような美しいラインが入る点です。
「イエローストライプ」「ゴールドストライプ」「ゴールデンストライプ」など多くの別名を持ち、一部の愛好家の間ではイエローチェリー・シュリンプとは区別されています。
色の比較
イエローチェリー・シュリンプと比べると、色味が強く出ているのがわかります。
イエローだけじゃない
一部の品種の中には、写真で紹介したように背中にラインを持つ個体がいて、特にメス個体に多く見られます。
濃淡は個体差になりますが、グリーンやレッドはホワイトゴールドのラインに見えます。チョコレートはまた違った色味があって品種により変わるようです。
※ルリー・シュリンプ系統の品種では見たことがありません。
黄色を映えさせよう!
アクアリウムの世界にはオブジェクトや熱帯魚や水草などでカラーコーディネートができます。イエローチェリー・シュリンプの体色である黄色を、レイアウトや混泳させるもので映えさせてみましょう。
黄色を目立たせる配色は、青色・明るい青緑色・灰色・黒色など、黄色とは逆になる寒色系の色をベースにすると映えます。寒色系統をベースにすると暗く地味になりがちと考えてしまうなら、茶色・紫色・赤紫色などを多めに入れます。
水草水槽(緑のみ)ではあまり目立たなくなってしまうので、多くの色を取り入れるようにしてイエローチェリー・シュリンプを水槽内で映えさましょう。
レイアウト
灰色
茶
底砂はソイルで黒とし、石組での配色であれば全体的に明るくなり、流木であれば落ち着いた暗さの印象となります。※底砂でまた明暗が変わってきます。
流木や、石もまた水草を入れることで印象が変わります。照明の当たり方もありますが、
石の方がやや明るく見えてきます。
混泳
イエローチェリー・シュリンプの性格は穏やかで、小さな熱帯魚・貝類・シュリンプとの混泳が可能です。ただし、肉食性の強い熱帯魚・サイズの大きなシュリンプなどとの混泳は避けるようにしましょう。
黄色が映える混泳の組み合わせを紹介します。
魚・シュリンプ
イエローチェリー・シュリンプと同色に近い品種は選ばないようにすれば黄色が映えてきます。同種のシュリンプは交雑に注意が必要です。
※下記の記事で交雑について詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
水草
水草は緑だけと思う方もいると思います。緑だけでも濃淡の違いで変わりますし、緑だけでもありません。
このように、カラーバリエーションも豊富にそろっています。今回はイエローチェリー・シュリンプを筆者のオススメとして挙げさせていただきました。
ご紹介したのはほんの一部にすぎません。魚・シュリンプ・水草にはもっと多くの種類があるので、自分のお気に入りを探す参考になれば幸いです。
飼育方法、管理方法などなど
基本的な飼育方法などは、下記の記事にて紹介しております。
まとめ
チェリー系のシュリンプは、コケ除去だけでなく観賞用としても魅力のあるシュリンプです。
飼育も容易で水槽内繁殖もできます。
水槽内のアクセントカラーとして導入してみてはいかがでしょうか。
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