比較してみよう ロカボーイ&水作エイト

活用テクニック
活用テクニック用品解説

どうも、ほにゃらら sp.です。

今回は投げ込み式フィルター、通称「ブクブク」の性能を比較して、まとめてみました。

ピックアップしたのは、投げ込み式フィルターの2強ともいうべき「ロカボーイ」と「水作エイト」。いずれも30cm水槽を対象とした Sサイズで比較しました。基本的な用途はほぼ変わりませんが、細かいところで一長一短があります。

目的に合わせてベストな製品が選べるようになると、よりステップアップできるかもしれません。

GEX ロカボーイS
水作エイト コア S
ロカボーイSエイト コアS
製品イメージ
メーカーGEX水作
サイズ(cm)
(幅×奥行×高さ)
7.5×7.5×8.47.5×7.5×8.5
注目ポイント活性炭たっぷりカスタマイズ性

結論

結論から言ってしまうと、純正品でそのまま使うなら「ロカボーイ」シリーズが良いと思います。

カートリッジを入れ替えたい、オプションのフィルターを接続したいなど、何かしらのカスタマイズを施したいのであれば、「水作エイト」シリーズが向いていると思います。

以下でその理由を詳しく解説していきます。


水作エイトと水作エイトコア

「水作エイト」は何回かリニューアルが行われており、2015年に水作エイト→水作エイトコアとリニューアルが行われました。
その後2022年にもまたリニューアルされています。

基本構造は昔から変わりません。
多方向からの水の吸い込みを実現させたことにより、飼育水をむらなくろ材に通水できます。

新旧での主な相違点は、メンテナンスの際にカバーの外す向きが逆になっており、エイトコアのほうがより外しやすくなりました。

昔ながらの水作エイト

メンテナンス性以外に大きな違いはないので、お好みのほうをお使いください。


製品紹介

GEX ロカボーイ

投げ込み式フィルターといえばこれ。
長年愛される定番品です。

物理ろ過、生物ろ過、吸着ろ過の「トリプルろ過システム」で水をぐんぐんキレイにします。
活性炭入り特殊ろ過材採用で、高い吸着効果が期待できます。

スリットも多く、底部にたまったフンやゴミもしっかり吸引してくれます。


注目ポイント

このシリーズの注目ポイントは何といってもたっぷり入った活性炭でしょう。

ロカボーイシリーズは他の投げ込み式フィルターと比較しても、とにかく活性炭がたっぷり入っています。
目の細かい外側のウールで大きなごみをキャッチし、たっぷり入った活性炭で水の濁りを吸着します。

見た目の割に大容量で、水の濁りを吸着する能力が高く、飼育水をすっきり透明に維持しやすいのが特徴です。

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専用交換用ろ材のラインナップ

活性炭+セミラックの組み合わせが標準です。

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基本的に交換用にはこのろ材を使用しますが、目的に応じて次のようなラインナップも選択可能です。

耐久性重視
ストロングスポンジ
スポンジフィルターとして使うなら

ろ材は基本的に使い捨てですが、こちらは何度でも洗って繰り返し使えます。

バクテリアを定着させ、熟成させて使用します。その代わり活性炭やゼオライトは入っていません。

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バクテリア重視
バクテリアパワーマット
効果が出るまでが早い

生きたバクテリアを休眠状態で封入した製品です。

水槽内に入れることで目覚め、素早い汚れの分解が期待できます。その代わりゼオライトは入っていません。

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コケ対策重視
コケを抑えるマット
コケの発生を強力に予防

水槽内に生えてくる厄介なコケを対策した製品です。

あらゆる種類のコケが生えにくい、透明でキレイな水を作ります。その代わり活性炭は入っていません。

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pH低下対策重視
金魚元気交換ろ過材
中性~アルカリ性を好む熱帯魚にも

pH調整機能があり、pHの低下を緩やかに抑える製品です。

基本的に金魚を対象としていますが、グッピーやプラティなど中性~弱アルカリ性を好む熱帯魚にも向いています。

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水作エイトコア

「水作エイトコア」シリーズも、ロカボーイと双璧をなす長年愛される投げ込み式フィルターです。

「ロカボーイ」シリーズとの大きな相違点は、ウール以外のろ過の機能を「カートリッジ」に持たせていることです。
「活性炭カートリッジ」を基本形として、これを付加したい機能に応じて任意のものに付け替えることでさらなる機能拡張が見込める点が、「水作エイト」シリーズの特色です。

注目ポイント

水作エイトコアシリーズ最大の注目ポイントは、「カートリッジ」です。
「活性炭カートリッジ」が基本形です。

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他に活性炭セラミックにバクテリアを添加した「バイオカートリッジ」、生物ろ過に特化した「セミラックカートリッジ」、コケ対策に特化した「コケカットカートリッジ」、不純物に対するイオン吸着除去機能を付加した「リバースグレインカートリッジ」の4種類があります。

通常の「活性炭カートリッジ」は効果期間が2週間ですが、これら+アルファの機能を持たせたカートリッジは約2カ月間効果が続きます。

これらカートリッジを入れ替えることで、お手軽に目的の機能を付加できます。

専用交換ろ材のラインナップ

バクテリア重視
バイオカートリッジ
効果が出るまでが早い

活性炭カートリッジにバクテリアを添加した製品です。

約2カ月以上と長期にわたって効果が続きます。バクテリアが封入されているので効果が出るまで早いのもポイントです。

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生物ろ過重視
セラミックカートリッジ
定着後は生物ろ過最強クラス

バクテリアの定着に特化した、全体が多孔質なカートリッジです。

バクテリアが定着すれば生物ろ過能力が大幅に増強されます。別途バクテリア剤と併用するとより効果的です。

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コケ対策重視
コケカットカートリッジ
コケの発生を強力に予防

水槽内に生えてくる厄介なコケを対策した製品です。

コケの養分となるリンや窒素を強力に吸着することで、その発生を抑制します。

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バクテリア重視
リバースグレインカートリッジ
水質悪化の原因を吸着

ウォーターエンジニアリングが開発したろ過材「リバース」とのコラボ製品です。

生物ろ過に加え、水中の過剰な物質を除去することで、水質の維持を図ります。

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さらに、使用済みのカートリッジから内容物を捨てて、外部式フィルター用のろ材やお好みの吸着材を詰めることも可能です。
こうすれば、オリジナルのカスタマイズを施すこともできます。

つまり水作エイトシリーズの真価はカスタマイズ性の高さにあると言えます。

その他のカスタマイズ

付属の接続用ロックピンを使用すると、オプションの底面フィルター(水作 ボトムフィルタープレート スクエアタイプ)を接続できます。

ろ過能力のさらなる向上に効果的です。

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総評

ロカボーイ

活性炭たっぷり!

そのまま使っても効果が高いです。
ろ材にはバクテリア付やコケ対策なども選択できます。

水作エイト

カスタマイズ性◎!

カートリッジの変更が可能です。
底面プレートの接続などによる拡張で真価を発揮します。

ここまで解説した以上の特性を踏まえると、

純正品でそのまま使うなら「ロカボーイ」シリーズが良いと思います。

カートリッジを入れ替えたい、オプションのフィルターを接続したいなど、何かしらのカスタマイズを施したいのであれば、「水作エイト」シリーズが向いていると思います。

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その他の投げ込み式フィルター

投げ込み式フィルターの有名どころはロカボーイと水作エイトの2シリーズですが、
特徴的な投げ込み式フィルターには下記があります。

コトブキ工芸 ろかドーム

コンパクトなサイズと丸みを帯びた形状、クリアブルーのパーツを使用したすっきりとした見た目が人気の投げ込み式フィルターです。

ろ過材をケースで包んでいる構造のため、水から引き上げた時など、一度取った大きなゴミを逃がしにくい構造になっています。


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ニッソー 水素ぶくぶくパワー

投げ込み式フィルターの基本機能に、水素生成をプラスしたフィルターです。

従来の水中フィルターが持つ、物理ろ過・生物ろ過・吸着ろ過だけでなく、水素の力を加えることでコケの発生を抑制し、魚の健康をサポートします。


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サブ向きのフィルター

投げ込み式フィルターは安価で手軽に採用できるフィルターです。

魚の数が少なければ十分なろ過能力を発揮してくれますが、飼育数が多い場合はろ過能力が不十分となることも多いです。

メインのフィルターとしてよりは、補助的な使用が良いでしょう。

投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

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