どうも、ほにゃらら sp.です。
今回紹介するのは「水草の捨て方」について。
新しく買った水草を植えるときや、育ちすぎた水草を整えてレイアウトするとき、
どうしても、「水草の破片」が出るかと思います。
この水草の破片、皆さんはどうやって捨てていますか?
まさか屋外、特に川には捨てていませんね?
水槽内で出た水草の切れ端は、自然環境中に絶対に放出してはいけません。
燃えるごみや生ごみとしてなど、自治体のゴミのルールに則って処分してください。
水草の捨て方
水草を捨てるときは、次の2つのルールを守りましょう。
野外に捨てない
水槽内で栽培される水草は、そのほとんどが外国産です。
トリミング後に生じた小さな破片でも、それが自然の川や池などに入ると猛烈な勢いで増殖することがあります。
昨今、外来種として猛威を振るっている水草の中には、残念ながら過去にアクアリウムで用いられていたものもあります。
野外に逸出したことで、自然環境に被害を与えてしまったのです。
特に、北米やヨーロッパ原産の水草には耐寒性が強い種類もあります。
近年の温暖化により帰化しやすい状況ができてしまっているので、より一層の注意が必要です。
なお、仮に日本産であったとしても野外に捨ててはいけません。
例えば「ルドウィジア・オバリス」は、和名をミズユキノシタといい、日本にも分布する水草です。
しかし、本来の分布域外への投棄はどのようなリスクをもたらすか予想ができません。
したがって外国産・国産問わず、野外に捨ててはいけません。
また、捨てる場所は水域でなくてもNGです。
水草の中には「水上葉」として、陸地の環境に適応するものも多く見られます。
この特性を踏まえると、陸地であっても水草を野外には捨てないでください。
屋外の排水溝に流さない
水換えの際の排水を屋外で行う場合や、ビオトープの水換えを行う場合にも注意が必要です。
水草の破片が排水溝に流れてしまうと、そこから野外の水系に流出してしまう恐れがあります。
屋外で水換えをする際は、ネットを通すなどして水草の破片が逸出しないように注意しましょう。
野外に捨てるとどうなるの?
水草が野外に逸出することで外来種として自然環境に被害を与えます。
その結果、流通が禁止されて水槽内で利用できる選択肢も狭めることになります。
かつてアクアリウムやビオトープで広く利用されていた水草の中には、野外への逸出が見られたために利用が禁止されたものもあります。
水槽内やビオトープでは美しい姿で目を楽しませてくれる水草も、野外に逸出すると大量に増殖して、生態系や河川の管理者に迷惑をかけることがあるのです。
このような悲しい結末はあってはなりません。
そのために、水草は破片でも流出させてはいけないのです。
他にも、重点対策外来種として指定されている水草もあります。
重点対策外来種とは特定外来まではいかないものの、野外に逸出した場合の被害が予想されている種です。いわば黄色信号といえる状態です。
「ウォーターマッシュルーム」や「グロッソスティグマ」といったアクアリウムでおなじみの水草も指定されています。
これらの水草の所持や栽培に規制はありません。
しかし、野外に逸出した際の被害が予想される種ではあるので、意識して取り扱うことが必要です。
水草の捨て方 まとめ
水草の破片の正しい捨て方は、今後長きにわたってアクアリウムを楽しんでいくためのマナーです。
必ず、身につけてくださいね。
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