アクアリストの皆さーん!今日も元気にエビヤドリツノムシに塩水吹きかけてますかー?
皆さんの素朴な悩みを、その道のスペシャリストである「チャーム先生」にズバッと解決してもらいましょう。
黒ヒゲゴケ対策のエビ
水槽管理と切っても切れない関係なのがコケ。コケね。まあ、生えるよね。生えちゃうよね。
コケだって生きてるんだぜ!一生懸命その環境で子孫を増やそうをしているんだぜ!というコケ目線の感情移入をしない限り、やはりなんとかして水槽から速やかに消えていただきたいもの。そんなコケの中でも、目立つし頑固だし厄介なのが黒ヒゲゴケ。アクアリスト界のタタリ神的存在(見た目的にも)だけど、エビを入れて何とかしたい。鎮まっていただきたい。
エビで何とかできるものなの?どうなの!?そんな時はチャーム先生に聞いてみよう。
黒ヒゲゴケが僕の水槽で荒ぶってます。エビたちに何とかしてもらいたいんですが、なんかいいエビいますか。
強いて言うならアルジーライムシュリンプかな。でも黒ヒゲゴケ専門で食べるわけではないよ。エビだけでは限界があるんだ。
対黒ヒゲゴケ生物
黒ヒゲゴケといえばサイアミーズフライングフォックス
黒ヒゲゴケ対策生物の代名詞となるのがこの魚。サイアミーズ・フライングフォックス。体を真一文字に貫く黒のラインがトレードマーク。泳ぎも機敏で力強く丈夫。何よりも黒ヒゲゴケだろうが食べてやるぞというヤル気に満ちている。え?もうサイアミーズ・フライングフォックスでいいじゃん。エビ入れる必要ないじゃん。と、思いますよね?でも彼ね、小さいうちは頑張って黒ヒゲゴケを食べてくれて、健気でかわいいやつなんだけど、大きくなるとちっともかわいくない。あんなに混泳向きだったのに、気が荒くなりテリトリーを主張して、他の魚に圧をかけ始めます。
そして何よりも大型化したサイアミーズ・フライングフォックスは黒ヒゲゴケを食べなくなり人工飼料ばかりを食べるのです。意味ないじゃん!
黒ヒゲゴケ対策の諸刃の剣。それがサイアミーズ・フライングフォックスなのです。
黒ヒゲゴケを食べてくれるエビとは
サイアミーズ・フライングフォックスを入れたくない。でも自分でコケをこするのも限界がある。コケといえばエビでしょう?黒ヒゲゴケだって食べてくれないの?
と、まあそう考えるのは当然ですよね。
一般的にはヤマトヌマエビを入れてみよう!と解説しているサイトなどが多いかもしれません。しかし、ここはチャーム先生。胸を張ってアルジーライムシュリンプを提案したい。
アルジーライムシュリンプ。生体の特性としては、ほぼミナミヌマエビと同じようなものと考えていただいて差し支えありません。しかし、ヤツらのコケ取り戦闘能力はかなりのものなのです。
アルジー=藻類
確かにむっちゃコケ食べそうな感じがする。
ただし、アルジーライムシュリンプは黒ヒゲゴケを専食するわけではないため、他の餌やコケが多いと肝心の黒ヒゲゴケを食べてくれないこともあります。
どれぐらいの数のアルジーライムシュリンプを導入すべきなのか
さあ、アルジーライムシュリンプを入れてみよう!ということになった場合、実際問題として何匹のアルジーライムシュリンプを水槽に入れたらいいのでしょうか。
水槽のサイズはどれぐらいか、他にどんな生体を飼育しているのか、どんなコケがどれぐらい生えているのかなどによって導入匹数は異なってきます。
例えば水量15L程度の小型水槽の場合、あくまでも目安として、20匹程度のアルジーライムシュリンプを導入するといいでしょう。
え?入れ過ぎじゃないかって?ちょっと入れすぎぐらい入れると目に見えて黒ヒゲゴケが無くなっていくんですよ。もちろん、役目を果たしたエビ達は別の管理水槽を用意して、次の活躍の日まで大事に管理してこそ真のアクアリスト。
エビだけだと鎮められない!そんなときは別の対策も必要
アルジーライムシュリンプをどっちゃり入れたからもう心配ないもんね、と気を抜いてはいけません。エビ導入は気休めにしかならないのです。
コケを撲滅するには、こまめな水換え、富栄養化させない、コケを手でこする、黒ヒゲゴケが生えづらい飼育水の硬度を保つことが重要です。(基本が一番大事)
木酢液+アルジーライムシュリンプのコンボでの対策も有効です。詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてくださいね(決して説明がめんどくさいわけではないです)↓
まとめ
さあ、黒ヒゲゴケ対策のチャーム先生おすすめのエビがアルジーライムシュリンプだということは何となく覚えましたか?アルジーライムシュリンプが手に入らない……!というときは迷わずヤマトヌマエビを導入してくださいね!
そして何よりも、基本のコケ対策を忘れずに。
今日のチャーム先生
今日のチャーム先生はエビ一筋のエビ野郎、環境の変化に敏感という繊細な一面もあるアクアリスト先生です。北海道から移入分布したウチダザリガニ的なワイルド個体。時々ぽろっと出てしまう北海道弁にほんわかする生徒続出です。
好きなエビはフィッシュボーン・シュリンプなどのハイブリッドシュリンプ系なんだとか。
物腰柔らかなエビ野郎。それが今日のチャーム先生です。
コメント