どうも、ほにゃらら sp.です。
今回紹介するのは採集関連グッズ。
水辺での遊びに役立つアイテムと、その際の注意事項をわかりやすく紹介します。
ガサガサをしてみよう
「ガサガサ」とは、水中の小魚やエビなどを網で捕まえる遊びです。
水辺の自然に触れてみましょう!
用意する道具
たも網
ガサガサ採集の主役です。
たも網は採集に必要な基本アイテムの一つといえるでしょう。
最初は安価で短めの扱いやすいもので良いでしょう。
網の扱いに慣れてきたら、網の柄が頑丈な金属製のものを用いると良いでしょう。
やや重いので取り扱いには慣れが必要ですが、より狙える範囲が広がります。
折り畳み式バケツ
捕獲した魚を一時的に入れておくバケツもあると便利です。
移動時にコンパクトに折りたため、フタつきのものが理想的です。
携帯用エアーポンプ
電池式、または充電式のエアーポンプも便利です。
採集した生き物をどんどんバケツに入れていると、酸欠で死んでしまうことがあります。
酸欠状態の対策として、エアーの供給は重要です。
持ち帰る場合にも便利です。
観察ケース
携帯用の魚や甲殻類を観察、撮影するためのケースです。
捕まえた魚を観察するときに役立ちます。
魚種によってはよく似た種もおり、陸上では判別が難しいこともあります。そのような場合にも役立ちます。
もんどり
網の中に餌を入れて、小魚を集めて捉える罠です。
小魚の採集に関しては秘密兵器といえるぐらい強力で、場所選びが良いとまさに”大漁”といえるぐらい採れます。
もんどりを使うと採れ過ぎることがあるので、持ち帰るのは必要最低限の数だけにしてください。
自然はみんなのものですので、乱獲はやめましょう。
強力な道具である一方、使用には制限がある場所も多いです。
ご使用の際は禁止されている場所でないか、確認と注意が必要です。
箱めがね
水中をのぞき見る道具です。
水中で狙った獲物を捕まえやすくなり、特に動きの遅い生き物には有効です。ハゼの仲間やザリガニなどは狙いやすくなるでしょう。
オイカワやカワムツなど、素早い魚は狙っても採れにくいです。
ライフジャケット
水辺で遊ぶ際の必需品です。
水深が浅くても、念のため着用したほうが良いでしょう。
採集のコツ
泳いでいる魚を狙って追いかけ回しても、うまく採れないことがほとんどです。
生き物が潜んでいそうなところに先読みして網を入れるのが、上手に捕まえるコツです。
捕まえたい生き物の種類によって狙い方は異なりますが、「川岸に生えている草の根元」か「石の下」などが狙い目です。
持ち帰って飼育してみよう
捕まえた生き物は、飼育してみるとより理解が深まります。
楽しい水辺の思い出を、少しだけ持ち帰ってみるのも良いでしょう。
飼育する過程で日本の生き物の多様性や、自然環境の問題などに興味を持ち、視野が広がってくることがあるかもしれません。
きっと、生き物の飼育はその一番最初のきっかけになるでしょう。
ただし、持ち帰る場合は適切な方法で運搬する必要があります。
持ち帰り方が正しくないと運搬中に死んでしまうリスクがあるので、できるだけその可能性を低減する方法を紹介します。
持ち帰るための道具
フィッシュバッグ
捕まえた魚を持ち帰るための袋です。
魚を持ち帰るには基本的なアイテムといえるでしょう。
ヌマエビは問題ありませんが、サワガニやザリガニなどの鋭いハサミを持つ甲殻類は、袋に穴を空けてしまうことがあるので不向きです。
クーラーボックス(発泡クーラー)
簡易式の発泡スチロールクーラーボックスです。
生き物の運搬には、温度変化は大敵です。
運搬中は温度変化の少ない発泡スチロール製クーラーの中に入れることで、その変化を緩やかにします。
酸素石
袋の中ではエアーポンプが使えないため、酸素石が代用品として活躍します。
袋の中にこれを入れておくだけで、生存確率が上がります。
アンモニア吸着材
袋に密封した時点で、袋の中で生じた排せつ物から発生するアンモニアはダイレクトに魚に影響を与えます。
自然界であれば水量が多いので全く気になりませんが、わずか数Lしかない袋の中では影響が大きくなります。
そこで、アンモニア吸着材を袋の中に入れておくと、アンモニアが吸着され生存確率が上がります。
ここまでで紹介した方法は、主に体長10cm以下の小魚を持ち帰るケースを想定しています。
もし、ザリガニやサワガニなどフィッシュバッグが不向きな生き物や、持ち帰りたい生き物のサイズが大きい場合は、ニジマス用の持ち帰り方法を参考にしてみてください。
▼持ち帰りたい生き物が大きい場合はこちらを参考
飼育セット
理想を言えば、生き物を持ち帰る前に既に水槽が立ち上がっている状態が望ましいです。
いますぐに飼育セットが必要な方は、こちらからどうぞ。
最後まで飼育しよう
一度生き物を持ち帰ったら、必ず最後まで飼育しましょう。
飽きてしまったり、こんなに大きくなると思わなかったなどといって、野外に放すことは絶対にしてはいけません。
生き物を持ち帰るときは、その生き物が何を食べて、どのぐらい大きく育つのか、寿命はどれぐらいなのか、そして最後まで面倒を見きれるか などをよく考えてから持ち帰りましょう。
生き物を捕まえた川以外に逃がしてしまうと外来種となってしまいます。
昔は捕まえた川に逃がす分には問題ないとされていた時代もありましたが、近年では飼育由来の病原菌を持ち込むリスクがあることから、捕まえた川に戻す場合でも良くないといわれています。
▼こちらも参考
メダカでなくても、放流してはいけません。
採集時の注意点
ガサガサによる採集は楽しい水辺の遊びですが、いくつかルールがあります。
出かける前に、良く調べておきましょう。
漁業権に関するルール
多くの河川では一部の魚種に漁業権が設定されており、川に入る際に漁券の購入が必要な場合もあります。
このルールは、河川や対象魚種によって異なります。
漁業権が設定されている河川に行く場合、確認してから採集しましょう。
全国的に有名な河川の場合、ほとんどの川で設定されています。
はじめて採集に行くときは、なるべく近所の小川などが良いでしょう。
漁業権が設定されていることが多いです。
持ち帰りに関するルール
採集できる生き物の中には、法律で飼育が禁止されているものがいます。
「天然記念物」「種の保存法」「特定外来生物」のいずれかに指定されているものがその対象です。
「天然記念物」や「種の保存法」に指定されている種は、分布域の多くが保護区だったり、極めて局所的だったりするため出会う機会はそうそうないと思います。
もし網に入ってしまったら、すぐにリリースしてください。
「特定外来生物」に指定されている種は、全国各地に広く分布しているものもおり、身近な河川にも生息していることがあります。
特に「ブルーギル」「ブラックバス」「カダヤシ」の3種は、全国どこでも見つかります。
近所の小川などでも遭遇する可能性の高い特定外来生物です。
注意しましょう。
これらの法律で飼育・栽培に制限のある生物は、絶対に持ち帰ってはいけません。
特に小型個体は在来種と区別がつきにくいものも多いです。
例えば「カダヤシ」はメダカに、「チャネルキャットフィッシュ」の幼魚はギギに、「オオタナゴ」は他のタナゴ類に似ているため、注意が必要です。
他に、遊漁や地域のルールによって制限が設けられている場合もあります。
例えば、滋賀県ではイチモンジタナゴは採集が禁止されています。
他にもブラックバスやブルーギルは、活かしたままのリリースが固く禁じられています。
捕獲した場合は近くの外来魚ボックスに入れるか、その場で捕殺しなければならないルールとなっています。
このようなルールは、地域によってさまざまなものがあります。
採集した生き物を持ち帰る場合は、持ち帰っても問題ないもののみを持ち帰りましょう。
種類がよく分からない生き物は、持ち帰らないようにしましょう。
安全に関するルール
採集は常に安全が第一です。
自然の中では何が起こるか分かりません。
悪天候が予想される場合は採集を諦めたり、急な天候変化が生じた場合は切り上げる決断も必要です。
深追いして事故を起こしては、元も子もありません。
必要に応じてライフジャケットや、ウェーダーなどの装備も整えておきましょう。
慣れないうちは近所の小川で感覚をつかむと良いでしょう。
ある程度感覚がつかめてきたら、遠方の生き物を狙って遠征しても楽しめると思います。
ガサガサ採集に出かけよう まとめ
▼こちらも参考
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