どうも、ほにゃらら sp.です。
今回のテーマは秋に生まれたメダカの稚魚、通称:「秋仔」の育て方について。
メダカの繁殖の最盛期は5~6月で、気温の高まる7~8月は産卵ペースが落ちてきます。
夏真っ盛り、暑すぎる日が続くと、全く産まなくなってしまうことも珍しくありません。
しかし9月になって気温が落ち着いてくると、もう1回産卵ペースが良くなる時期がやってきます。
ここではそんな秋生まれの稚魚専用の育成ポイントを紹介します。
春生まれの稚魚と秋生まれの稚魚は育成において一つ、大きな差があります。
それは、急いで冬眠可能なサイズになるまで育てる必要があることです。
11月には親メダカに近いサイズまで育てないと、体力が足りず冬越しできない可能性があります。
とにかく大きく育てよう!
秋生まれの稚魚はサイズアップを強く意識して育てましょう。
要するにとにかくたくさんエサを与えて太らせて、冬眠に備えた体力を付けさせることが重要です。
タイムリミットは11月。
11月までにいかに大きく育てるかが勝負です。
青水を適切な濃さに保とう
青水には植物プランクトンが含まれており、これ自体がメダカの稚魚にとってエサとなります。
毎日のエサやりの他にも自由給餌として、稚魚がいつでも植物プランクトンを食べられるようにしておきましょう。
エサの回数を多くしよう
青水で管理した上で、とにかくふんだんにエサを与えることが大事です。
青水で飼育することにより、植物プランクトンを自由給餌できる状態にはなっています。
しかし、そうあっても秋仔の場合は、それに加えて1日2~3回程度エサを与えましょう。
少量のエサを回数多く与えるのが理想です。
最初はゾウリムシかブラインシュリンプ幼生を与えると良いでしょう。
特にゾウリムシは生まれてすぐ食べることができ、生後2週間くらいまでの時期の成長に効果があります。
育ってきたらミジンコや赤虫に切り替えましょう。
人工飼料も併用しつつ、活き餌をメインに与えるのがポイントです。
水換えの頻度を多くしよう
稚魚のサイズアップには水換えも欠かせません。
青水の濃さを維持しつつ、春~夏に生まれた稚魚よりも高頻度で水換えを行いましょう。
たくさん食べさせて、たくさん水を換えることで代謝が高まり、サイズアップが狙えます。
なお水換えの頻度が多いと、それに伴い青水が薄くなってしまいがちです。
このため、メダカを入れず青水だけを入れたトロ舟を1個用意しておくと、濃さの調節に便利でしょう。
▼こちらも参考
冬越し可能なサイズの目安
最低でも15mmは欲しいところです。
これよりも小さい個体は冬眠への体力が足りません。
屋外で冬眠させた場合、春を迎えられない可能性が高いでしょう。
水温が20℃を切るまでに、最低限育てる目標サイズが15mmです。
このサイズまで育てば冬眠は可能です。
20mm以上まで育てられれば、安全圏です。
安心して冬眠させられるでしょう。
間に合わなかったら屋内で
もし11月中に15mmまで育たなかったら、その個体の冬眠はリスクが高いのでおすすめできません。
屋内飼育を選びましょう。
屋内飼育に適した水槽セットも各社から販売されています。
屋内飼育させる場合、冬季はヒーターが欠かせません。
メダカの稚魚であれば、大きな水槽は必要としないことが多いでしょう。
目安として30cm水槽で50W程度の製品が適正となります。
なお冬の間に20mm超に育ったとしても、外に出すのは寒暖差があまりにも大きく、ダメージも大きいです。屋内飼育のまま春を迎えましょう。
ヒーターといえば基本的には熱帯魚用の製品です。
このため、扱いやすいオートヒーターは26℃設定の製品が多いです。
しかし、一部にメダカ専用としてそれよりも少し低めの温度設定がなされた製品もあります。
冬場のメダカの屋内管理には、このような製品を用いると良いでしょう。
コメント