5分でわかる!グッピーの安全な冬越し<グッピーの教室4限目>

グッピー
グッピー

こんにちは、5分でわかる!のスズキです。 
メダカを飼う感覚で熱帯魚らしい観賞性が手に入り、 
繁殖も容易で品種改良や品評会へのチャレンジ精神をかきたてる……。 
グッピーはまさに、熱帯魚飼育がはじめての方にもピッタリな入門種。
「グッピーの教室」は、グッピー飼育初心者向けのなるほどシリーズです。  

今回の授業は、グッピーの安全な冬越しについて。  
グッピーにとって寒い冬は大敵!適切に水槽を管理して冬を乗り切りましょう。

グッピーの適温を維持しよう

グッピーが寒さを苦手とするのはなぜでしょうか。そもそもグッピーは、トリニダード・トバゴをはじめ、中南米を原産地とする熱帯魚です。繁殖が行われている地域を見てもシンガポールやタイ、スリランカというように熱帯地方が中心となります。

こうした背景がわかると、グッピーの飼育に適した水温が23~26℃というのもうなずけますね。水温の下がりやすい冬は水槽用ヒーターを使って水温を維持しましょう。適温を維持できれば他の季節と変わりなく過ごすことができます。

ヒーターにはさまざまなタイプがありますが、高機能である必要はありません。オートヒーターで十分です。オートヒーターの場合、設定水温にいくつか種類があります。グッピー水槽には26℃のタイプがオススメです。

ヒーターは水槽のサイズに適合したものを選ぶことが重要です。ただし、水槽の設置場所の温度が常に低い場合は、適合する水槽サイズよりもパワーの強いヒーターを使用してください。ヒーターがきちんと稼動しているかを確かめるために水温計も欠かせません。

ヒーターの選び方について詳しくはコチラ!

水温が低下するとこんなことが……

グッピーは水温が下がると食欲も落ちて元気がなくなります。また、抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなるため、低水温は避けるようにしてください。水温の急激な変化にも強くありません。常に適温を維持できるようにヒーターを活用しましょう。

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ヒーターを正しく使おう

オートヒーターとは、あらかじめ設定された水温を保つものです。コンセントにさせばそのまま使えるため、何か操作や設定するといったことがありません。また、オートヒーターは内部に温度センサーが組み込まれており、サーモスタットも不要です。いくつかタイプがある水槽用ヒーターの中でも、オートヒーターは最も手軽といえるでしょう。


ヒーターを設置する際、以下の点を考慮してください。

①水槽内全体を温めるために水流の当たる場所に設置しましょう。
②水は温まると上に移動する性質があります。水面よりも底に近い位置に設置しましょう。
③ヒーターは底砂がかからない、底砂に埋まらないように設置しましょう。

ヒーターが空気中に出てしまい、空焚き状態になると大変高温になります。火災にもつながるため水面から出ないように気を付けてください。安全装置が付いていると安心ですね。

水槽用ヒーターは家電と違って消耗品です。1年ごとの交換が基本であるように、製品寿命は長くありません。丁寧に扱っていてもやがては寿命を迎えます。予備としてヒーターをもう1本持っておくと良いでしょう。

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水温計はヒーターから離れた位置に

ヒーターがきちんと稼動しているかを知るためにも水温計は欠かせません。もちろん、ヒーターのそばに水温計があれば水温は上がるでしょう。しかし、大切なのは温められた水が行き渡っているかどうかです。水温計はヒーターから離れた位置に設置します。

水換え時は水温差に注意

水換えは通常通りのペースで行います。基本的に週に1度、1/3~半分の量の水を取り替えてください。このとき、飼育水と水換えに用いる水に水温差が大きいとグッピーが弱る原因となります。
ひと手間かかりますが水温差をなくすようにしてください。
また、水温は感覚に頼らず、水温計を使って確認するようにしましょう。
新しい水のカルキ抜きも忘れずに。

水温差をなくす方法として以下が挙げられます。

お湯と水を混ぜる

バケツなど水槽とは別の容器にお湯と水を混ぜ合わせて飼育水の水温に合わせる方法です。
水温計で確認しながら調節していきます。
家庭にあるもので対応できる点ではこちらがおすすめですが、以下のようなことはやめてください。

やってはいけないこと
・ヤカンなどで沸かした熱湯を使う→大変危険です
・水槽に直接お湯を入れる    →グッピーに負担がかかります

特に熱湯を直接水槽に入れるとガラス水槽は割れてしまうため、大変危険です。
水槽とは別の容器を必ず用意してください。

ヒーターで温める

グッピー水槽で用いるヒーターと同じ、26℃設定のヒーターを使って温める方法です。
ヒーターはバケツ等のプラスチック容器には使えません
予備のヒーターを用いても良いでしょう。同じ水温を確認できたら水槽に注ぎます。
ヒーターにまかせれば良いため、お湯と水を混ぜる方法よりも手軽です。

保温力を高めて節電対策

ヒーターを常にフル稼働させているとどうしても電気代がかさんでしまいます。
少し工夫をすることで保温力を高め、節電することが可能です。
できることから実践してみてください。

①リビングなど、部屋の暖房が効いた場所に水槽を置く。
②水槽にフタをする。
③断熱材などを利用する。

節電対策について詳しくはコチラ!

まとめ

今回は、グッピーの安全な冬越しについてお届けしました。
熱帯魚用ヒーターを使うことで、グッピーにとって適温を維持することができます。
それでは次の授業をお楽しみに!

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