皆さんこんにちは、Tです。今回は2023年11月23日~2023年11月30日までXで行われた「【教えて先輩アクアリスト!水草育成の失敗談】」アンケートへの回答・解説編となります!
Xで募集した水草育成の失敗談
「先輩アクアリストの失敗から学ぼう」というテーマで水草育成に関する失敗談を匿名アンケート形式で募集したところ、1週間という短い期間で10件以上のエピソードをいただきました!今回はそのエピソードを一部紹介!具体的な解決法や便利なグッズ等もご紹介できたらと思います。
先輩方の失敗談
肥料・水槽環境バランスを見誤ってコケまみれに・・・
「ネットで見た『液肥はとりあえずカリウムだけでOK』という意見を鵜呑みにして、カリウム液肥だけを添加していたところ、大磯砂で育てていた水草が新芽の萎縮や下葉の枯れなどの症状が現れ育成がうまくいかなくなってしまった」
「肥料は添加するほどいいと思っていてめちゃくちゃ入れたらコケで水槽が見えないくらい真緑になってしまった」
「外部式フィルター、底床は大磯砂で熱帯魚飼育中の60cm規格水槽をリセットせず、そのまま水草育成を始めた。 水草育成に対応した強力なLEDを設置しCO2添加はせず失敗が怖かったので少しだけ水草を植栽。液肥を毎日規定量投与したら1ヶ月ほどで藍藻が大増殖し、一面が緑のドロドロで覆われてしまった」
といった、水草水槽の肥料添加や水槽内の栄養環境での失敗エピソードを多数お寄せいただいたのが印象的でした。
液体肥料は手軽に水草に栄養を添加できるのが魅力。その反面、添加量のコントロールがシビアな肥料でもあります。
よくある失敗例として「コケの発生が怖いので栄養過多にならないように栄養分がない砂利系を使用してCO2は無添加。肥料で育てる」というもの。これでは環境バランスが不安定でうまくいかないことが多いです。
用品で栄養面を調整するのではなく水草に栄養を使ってもらうことがポイント。実は栄養があるソイル、水草育成用のライトを使うとともに、CO2を添加して育てた方が、水槽がコケまみれになってしまうリスクがグッと下がるんです。
普段の底床掃除に大活躍するのが「プロホース」。底床の内部からきれいにすることでコケや底床内に発生するやっかいな藍藻を予防できます。
プロホースエクストラ
\コケや藍藻対策はこちらから/
\肥料に関する記事はこちら!/
購入した水草に混入物が混ざっていて・・・
「ネットオークションでリシアを買ったら違うモスが入っていて爆殖してしまった」
「通販で水草を購入したらスネールが混入して水槽がスネールまみれになった」
など、ネットで購入した水草がらみの失敗談もいくつかお寄せいただきました。
実はチャームでも「スネールが混入していた!どうしてくれるんだ!」というお客様からのお怒りのお問い合わせをいただくことが多いです。
大変申し訳ございません。チャームでも出荷時に手作業による除去は行っていますが、極小サイズの個体や卵の除去が除去しきれないことがあります。現状では混入を100%防ぐには至っておりません。
国内で栽培され、流通しているファームや大手ファームの水草のほとんどには各種の害虫の混入も確認されていることから、水草を取り扱っている販売店では少なからずこれらの害虫が混入している可能性があります。
「どうしても害虫や混入物を避けたい!」という場合には組織培養水草がオススメです。
寒天状の培地で育成され、専用の培養室で管理されている水草なら害虫などの混入リスクをグッと下げることができます。すべての水草がラインナップされているわけではありませんが、豊富な種類から選ぶことができますのでぜひご検討ください!
また、アベニーパファーやキラースネールなどを導入するのもよいですね!
新しく水槽を立ち上げ!節約しようと安い用品を使っていたら・・・
初のアクアリウムで45センチ水槽を立ち上げました。いろいろネットやSNSで機材の情報を集め、ライトや外部フィルターの購入を検討。ただ思ったよりも費用がかかり、ライトやフィルターのスペックを1サイズ下げたり、安い製品で代替できそうなものを探したりして購入。結果、光量が足りない、ろ過不足などで水草がうまく育たず、ライトもフィルターも結局買い替え。最初からやはり良いものを買うべきでした……。二重の出費に。
アクセントで追加した水草でまさかの・・・
水槽にアクセントを足したいと思いクリプトコリネを導入。まさかこの行為が悲劇を招くとは……
多種多様な品種が存在し、その姿・葉色のバリエーションの多さからレイアウターやコレクターから愛される「クリプトコリネ」。
先輩はそんな魅力的なクリプトコリネを現在育成している有茎草のレイアウト水槽にアクセントとして導入したそうです。
クリプトコリネは人気な反面、非常に環境の変化に敏感な一面を持っており新しい環境に適応するために自身の葉を溶かします。恐ろしいのは、溶けた葉に触れた元気な水草まで溶かしてしまうこと。
\水草が溶ける原因って?/
\クリプトコリネの育成方法はこちら!/
溶けてしまったクリプトコリネの葉は水流に乗って水槽全体に広がりました。その結果、この有茎草のレイアウト水槽にはもともと植栽されていたブセファランドラの大半をロストさせてしまったのです。溶けた葉の回収・ブセファランドラの撤去・換水……その後の苦労は全て書かない方がよさそうです。
CO2ボトルを交換しようとしたら・・・
CO2の添加を行うと育成できる種類の幅が広がるだけでなく、水草を健やかに育てることができます。現在最もポピュラーな添加方法がCO2ボンベを使用する強制添加方式。定期的なボンベの交換が必要になりますが作業時には十分な注意が必要です。
「ボンベ中にCO2が残っていてガスが噴射!」
CO2ボンベの交換の目安は環境によって多少異なりますが小型ボンベの場合、「1秒/1滴程度、1日8時間程度」であれば1か月ほどでボンベ内のCO2が空になります。ボンベ内にCO2が残った状態でレギュレーターを外して交換しようとするとボンベ内のガスが一気に噴射します。
CO2ボンベの中は-60℃の二酸化炭素は液体です。ボンベの中身を確認しておかないと、液体二酸化炭素が気化して空気中に一気に噴き出すことになり大変危険です。
CO2ボンベの交換作業ではいきなりCO2ボンベを外すのは禁物。作業を始める前に必ずレギュレーターの流量調整バルブを全開にして中身を空にしておきましょう。「シュー」と音がしているあいだは中身が残っているサイン。無音になったのを確認してからレギュレーターからボンベを取り外す作業を行います。
\ボンベの交換方法を動画でチェック!/
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
数々の失敗を乗り越えて人は成長していくものです。失敗してしまったときはその原因を調査し、次につなげる。これがベテランアクアリストになる道への第一歩です!
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