インラインヒーターとは

用品解説
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皆さんこんにちは、Tです。この寒い季節、水草レイアウト水槽や熱帯魚水槽では必須になるのが「ヒーター」ですよね。でも、「本当は水槽内にヒーターを入れたくない」と思っているアクアリストも多いのではないでしょうか?そこで!今回解説する「インラインヒーター」の出番です。

アクアリウム用ヒーターについて

まず、アクアリウム用のヒーターにはどんなんものがあるのか?軽くご紹介しましょう。大きく分けて4種類存在します。

大前提として、アクアリウム用のヒーターは「水槽内の水を加温」する機器です。基本的には水温を維持したり、水温を低くするといった機能は備わっていません。そのため、水槽の大きさに比べてW(ワット)数が小さいものを使用していると、水が温まるのに時間がかかったり十分に温まらなかったりします

設定温度まで水を加温してくれるオートヒーター
任意で設定温度を変更できる温度可変式ヒーター(サーモスタット一体型)
ヒーターとサーモスタット(制御センサー)分離型。どちらかが壊れたら一方のみを買い替えればよい。
補助的な役割のパネルヒーター。水槽外に設置するので他のヒーターに比べて外気温の影響を受けやすい。

これらのヒーターはパネルヒーターを除き水槽内に設置する物です。

注意したいのは、アクアリウム用ヒーターは「室温に依存する」という点です。たとえ26℃まで加温してくれるヒーターを水槽内に設置したとしても、室温が低温であれば設定温度まで達しないでしょう。アクアリウムヒーターはエアコンなどの室内を加温・保温する機械と併用し、室温が一定に保たれる場所で使用する事が大切です。

\ヒーター使用時の注意点を詳しく/

ヒーターは基本的に水槽内に取り付ける機器ですが……

アクアリウム用のヒーターは基本的に水槽内、そして水中に設置するもの。ですが、本記事の主役は「インラインヒーター」です。水槽内に設置するとレイアウトの美観を損ねてしまいます。また、ヒーターを隠す場所を作ることで、淀んだ場所を作ってしまう原因になってしまうこともあります。

そんなヒーターの欠点をなくしたのがこのインラインヒーター。このヒーターは水槽内に設置しないヒーターなんです。つまり、水槽内に邪魔なものが一切ないという理想的な環境を作り出せます。

インラインヒーターの構造

水を温めるのに水中に設置せずどのように水を温めるのでしょうか?まず、インラインヒーターは外部式フィルターの排出ホース(ろ過された水が出る側)と接続して設置します。

上の図のように外部式フィルターの吐水側に接続します。一般的に、センサーは内蔵されているのでサーモスタットを取り付ける必要はありません。

どのような構造になっているの?

外部式フィルターから取り入れた水をヒーター内部の加熱器で設定温度まで瞬間的に加温。そのまま吐水口へと運ばれ、水槽内に放出されます。

インラインヒーターのメリット・デメリット

それではインラインヒータのメリットとデメリットご紹介していきます。

メリット

水景を損ねない

これが一番のメリットと言えるでしょう。通常のヒーターは水槽内に設置するので、どうしてもヒーターの存在感が気になってしまいます。インラインヒーターでは、水景を損ねることなく水を加温できます。

高スペックである

高度なセンサーの内蔵や、設定温度が0.5℃単位で変更できるなど従来のヒーターでは実現できなかった高いスペックが魅力です。

温度が一定に保たれやすい

通常のヒーターは水が水槽内に戻ってから加温しますが、このヒーターは加温された水が水槽内に戻るので水温が一定に保たれやすいです。

水槽内に淀んだ場所を作りにくい

通常のヒーターではヒーターを設置した付近の水が淀んでしまいがちです。しかし、このフィルターはすでに加温された水が外部式フィルターの水流に乗って水槽内に戻るため、淀んだ場所を作りにくいのです。

対応しているサイズが幅広い

大きなW(ワット)数であるため、小型水槽から大型水槽まで幅広く導入できます。幅広いと言っても限度がありますので、ご家庭の水槽に適応できるか確認してからの導入をオススメします。

魚や貝などがヒーターに接触してやけどすることがない

魚は特に睡眠時にやけどをしやすいですが、ヒーター本体が水槽外についているインラインヒーターなら従来のようなヒーターでのやけどの心配はしなくて良いです。

大型魚による破損やコードのかじりを防ぐことができる

従来のヒーターは水槽内に設置するため、体が大きく力が強い大型魚が急な動きをした時にヒーターと接触しヒーターが壊れてしまうことがあります。また、コードも水槽内に存在しており、コードをかじられてしまう心配があります。水槽外に設置するインラインヒーターならそのような心配を払拭できます。

デメリット

価格が高い

他のヒーターに比べ高額です。

国内メーカーの既製品が少ない

現在では家庭用電源のV(ボルト)数に適合した既製品が少ないです。

外部式フィルターを使いこなせなければならない

このヒーターは外部式フィルターに接続して使用するため、外部式フィルターの扱いに慣れていないビギナーの方はトラブルが起きた際などの対応が難しいかもしれません。インラインヒーターは外部式フィルターに接続するので、外部式フィルターの流量低下がヒーターの性能の低下につながります。ヒーターのメンテナンスと共に、外部式フィルターのメンテナンスにも気を配りましょう。

設置時の注意点

外部式フィルターから発生する気泡がチューブの中に停滞してしまうのを防ぐため、インラインヒーターの設置をする時は、必ず本体が縦になるように設置しましょう。

おすすめインラインヒーター

クアフォード インラインヒーター ILH‐300JP
日本国内初の100V電源対応インラインヒータです。今まで記述してきた通り水槽内に設置しないため、水草レイアウト水槽にピッタリです。(淡水・海水/50Hz・60Hz 両用)

この製品の詳しい解説はこちらの記事を一読ください

まとめ

画期的な存在の「インラインヒーター」アクアリウムを楽しむ上でかゆい所に手が届くヒーターだと思います。ぜひ導入してみてはいかがでしょうか?

投稿者
T

1997年10月8日生まれ。愛知県出身。アクアリウムは初心者で、ビギナーの心に寄り添った記事を目指しています。自宅でフトアゴヒゲトカゲを飼育(8歳)趣味のオートバイはかれこれ6年目に突入。

ティーよりコーヒーが好き。

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