アクアリストの皆さーん!今日も元気にCO2添加量調整していますかー?皆さんの素朴な悩みを、その道のスペシャリストである「チャーム先生」にズバッと解決してもらいましょう。
残留農薬が怖い
残留農薬がよく分からないけどとても怖い
charmでは「残留農薬処理済み」と記載のある水草の販売があります。「残留農薬」という響きはそれだけ聞くと確かに怖いです。わかります。もうね、悪いイメージしかわかない。ましてや大事な魚たちのいる水槽に入れるモノですから敏感にもなりますよね。
人は知らないことにより強い恐怖を覚えるものです。そんな時はチャーム先生に聞いてみましょう。
水草の説明に残留農薬って書いてあるんですけど。怖いんですけど。
残留農薬をまっと理解すれば世話ねぇよ。
標準語訳)残留農薬をきちんと理解すれば大丈夫です。
charmの水草と農薬
charmでは水草の管理・生育の際に一切農薬は使用していません。もちろん、農薬を使用した方が病気も防ぐことが出来、害虫もつかないので非常に見た目のきれいな植物に育ちます。しかし、害虫が寄り付かない水草にはエビや魚も寄り付くことはできません。
そのため出荷の際に高濃度の二酸化炭素を溶かした水に水草を漬けて害虫を駆除した上、1つ1つ手作業で害虫を取り除いているのです。
しかし、海外から仕入れた水草に関しては、輸入時の検疫で病害虫が見つかるとその水草は全て焼却処分となりってしまいます。せっかく輸出した商品を処分されないように、基本的には海外のファームでは水草に農薬を使用し、各国に輸出しています。
このような経緯もあり輸入の水草には残留農薬が検出されるのです。
そこでcharmでは入荷時に残留農薬が検出された水草を、数日から30日程度流水に浸け置き残留農薬処理を行っています。
残留農薬チェックは、プラケースなどに商品とミナミヌマエビ等を複数投入し、半日以上エビが生存しているかどうかで確認していて半日以上エビが生存しているものを出荷可能としています。
ただ、抜き取り検査にて農薬チェックをしているため、局部的に残留農薬が残っている可能性はゼロではありません。
そのことをしっかりと念頭に置いておいてください。
残留農薬を処理しよう
家庭でできる残留農薬処理方法
残留農薬処理済みと記載があっても、水槽導入前には念には念を入れて対処したい時や、ホームセンターなどで買った水草が無農薬なのかどうかが分からない時は残留農薬処理を行ってみましょう。
水に漬ける
残留農薬処理方法として一番重要なポイントは水に漬けるとこです。水に浸けることで浸透圧によって水草に染み込んでいる農薬が徐々に抜けていきます。
まず水草が手元に届いたら水草の根を巻いているウールなどには農薬が染み込んでいる可能性があるのでピンセットなどを用いて丁寧に取り除きましょう。エビ等の生体がいない水槽であればそのまま植栽し、水換えをしながら徐々に残留農薬を抜いていきます。水槽に生体が入っている場合はバケツ等で代用します。バケツに水を張り1日数回ほど換水します。
水草その前にを使用する
水草を水槽に導入する前には「水草その前に」の使用をお勧めします。「水草その前に」は水草用のコンディショナーで水草表面の残留農薬・付着生物(貝の卵など)・腐敗菌などを落とすことを目的とした商品です。
※「水草その前に」は水草表面に付着した残留農薬を落とす商品であり、水草内部まで浸透した農薬は落としきりません。農薬をガッツリ使用された水草は水に浸けて換水を繰り返し、時間をかけて農薬を抜く処理してください。
ただし、長時間水草を漬けておくと水草が傷んでしまいます。水草の種類にもよりますが数分程度に留めておきましょう。
残留農薬の確認方法
ボウルなどに飼育水と水草・エビなどを数匹入れて半日ほど様子を見ましょう。もしエビが激しく動いたり隅から全く動かなくなるなどの反応が見られたら真っ先に原因となる水草を抜きましょう。その後水槽の水を全換水しましょう。全換水が難しい場合はできる限りの水量を換水してください。それでもソイルやフィルター内に農薬が残っている可能性があります。換水は複数回行うと確実に抜けるでしょう。
エビ水槽には絶対NG
害虫を殺す成分の農薬は、虫と同じ節足動物であるエビにも当然バッチリと効いてしまいます。それでなくてもエビは魚類に比べて水質の変化に弱い生き物です。そのためその水草がたとえ残留農薬処理済だったとしてもエビの水槽には決して入れてはいけません。
エビの水槽に入れる水草は「無農薬」記載のあるものを必ず選ぶようにしてください。
心配ならば無農薬の水草を使おう
エビに限らず他の生体を飼育する水槽に水草を導入する際に、少しでも心配だなと感じる場合は確実に無農薬の水草を選びましょう。
チャーム先生プロフィール
本日私が口寄せしたチャーム先生は、関東平野も途切れた群馬県の山沿い出身の生粋の水草アクアリスト先生です。charmの地元群馬に生まれ育ったワイルド個体。おばあちゃん子なので同年代の群馬県民よりも上州弁がきつめです。
好きな水草はエキノドルス オゼロット。
半ズボン率の高い永遠の水草少年。それが今日私の脳内に降りてきたチャーム先生です。
まとめ
チャーム先生の上州弁水草講座いかがでしたか?水草を愛するチャーム先生。今日も黙々と水槽を磨いていますよ。
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