ポットの水草はどう管理するの?<答えて!チャーム先生>

チャーム先生
チャーム先生育成テクニック

アクアリストの皆さーん!今日も元気に水草の成長点切り過ぎちゃって落ち込んでいますかー?
皆さんの素朴な悩みをその道のスペシャリストである「チャーム先生」にズバッと解決してもらいましょう。

ポットの水草をどうすればいいのか

ポットに入った水草を買ったんだけど、ポットの隙間から根っこも出ているし、植木鉢みたいだし、植え替えるのめんどくさいし、このまま水槽に沈めておけば育てられそう。と、思いますよね。ポットの水草を買ったら皆さんどうしているのかな。植え替えるべき?このままでもいいの?迷ってしまいます。そんな時はチャーム先生に聞いてみましょう。

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迷えるアクアリスト
迷えるアクアリスト

ポットの水草ってそのまま水槽に入れてもいんスか?

チャーム先生
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育成したきゃ植え替えだいね。
標準語訳)育成を検討される場合は植え替えをお勧めします。

そのまま沈めるべきか植え替えるべきか

そのまま沈める

ポットで販売している水草。実はそのままポットごと水槽内に入れても問題はありません。本水槽の立ち上げまでもう少し時間がかかるから少しの間だけ維持したい場合などは、ポットのまま水中に沈め、通常の水草同様に管理することは可能です。

また、例えばポットで販売されているクリプトコリネなどは水上葉なので、水中に沈めると一度溶けてから水中葉が再生してきます。水上葉に比べ再生した水中葉は小さいのです。ポットに植えたままだと栄養が不足し、ただでさえ小さな水中葉が大きく成長しづらいのです。

クリプトコリネ ワルケリー。同ロットで左が再生した水中葉です。

ソイルに植え替える

ポットに植えられた水草は植え替えることを前提としています。特に理由がない限り、早めにポットから取り出してソイルに植え替えたほうがいいでしょう。アヌビアスやミクロソリウム等の植え込まないタイプの水草はそのまま入れても育ちますが、根も含めてしっかり育成したい場合は植え替えを検討してみてください。
また、輸入された水草のPOTに使われているグラスウールやスポンジには農薬が染み込んでいることがあります。そのためウールを外したほうが早く農薬を除去することができます。
エビなどを飼育している場合は、水草自体だけではなくウールに付着している農薬にも注意を払ったほうがいいでしょう。
そんなこともありチャームの無農薬水草をぜひ選んでくださいね!(ここぞとばかりに宣伝。)

ポット以外の水草はどうなのか

流木巻き

流木巻きの水草は大きく分けて二種類あります。
アヌビアスなどの活着性のものはそのまま水槽内に沈め、根の成長などを楽しみましょう。巻き付けてある水草が成長しすぎた際にトリミングをしたり巻き直したりする必要はありますが、それ以外で巻いてある糸を切って植え替える必要はありません。
有茎草が巻き付けてある場合、品種によっては時間の経過と主に茎が傷んだり抜けてしまったりする場合もあります。傷んだ部分を切り取って巻き直してください。
ただ、どちらにせよ到着したら植え替えることなくそのまま水槽に沈めてください。

ライフマルチ(マルチリングブラック)

ライフマルチやマルチリングブラックに差してある水草は、ライフマルチやマルチリングブラックが水草を沈めるための重りとなっているため、水槽導入時は外さずにご使用ください。
ただ、水草が成長してまき直し等が必要になった時は、有茎草であれば短く切って巻き直したり、外して底床に植え付けたりする等の対応が必要となります。

鉢植え

鉢植えの水草はそのまま水槽に沈めて楽しむことが可能です。ただ、水槽の根元はロックウールで巻かれているので、ある程度伸びたら差し戻すことでより長く楽しむことができます。
鉢植えもポット植えと同様に、根を含めてしっかり成長させたい場合は、最終的に鉢から抜いてソイルに直植えする必要があります。

水草ボール

そのまま水槽に沈めて(転がして)置くのにぴったりなのがモスボール。ただ、活着させて長期間維持していると、何重にも折り重なって光が完全に当たらなくなる部分ができます。こうなるとその部分が枯れ始めてしまいますので注意が必要です。また活着したことが確認できたら、一度葉を短く刈り込むと、次の葉がきれいに生えそろいます。なお、網でボールに巻き付けているので、網を切ってしまうとモスがバラバラになってしまいます。ボールに巻き付けている網は切らないよう注意してください。

まとめ

チャーム先生の上州弁水草講座いかがでしたか?長期的に成長をさせるためには根や葉に栄養が行きわたりやすく自由に成長できるよう、ソイルなどへの植え替えが必須になります。水草の種類や性質をよく理解してしっかりと育てていってくださいね。

今日のチャーム先生

本日登場してもらったチャーム先生は、関東平野も途切れた群馬県の山沿い出身の生粋の水草アクアリスト先生です。charmの地元群馬に生まれ育ったワイルド個体。おばあちゃん子なので同年代の群馬県民よりも上州弁がきつめです。
好きな水草はエキノドルス オゼロット
半ズボン率の高い永遠の水草少年。それが今日のチャーム先生です。

チャーム先生は恥ずかしがり屋。顔出しは絶対NGとのこと。
投稿者
黒デメキン

犬と馬とリクガメが好き。
友人の自宅で生まれた黒出目金を稚魚から2匹飼っている。
口癖は「自分、アクアリウムに興味がない初心者なんで」。
うっかり詳しいなんて社内で言った日には、アクアリウム知識マウントの争いに巻き込まれて不要な怪我を負わされてしまうのです。

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