アクアリストの皆さーん!今日も元気にコケと戦っていますかー?
皆さんの素朴な悩みをその道のスペシャリストである「チャーム先生」にズバッと解決してもらいましょう。
カッコイイ石を拾った
石を拾う
河原やキャンプ場、ハイキングなんかで超カッコいい石と運命的な出会いをすることってありますよね。今日のこの記念に……と石を持ち帰り、せっかくだから水槽のレイアウトに入れてみたい!なんて考える方もいるのではないでしょうか。この拾った石を水槽に入れていいのかな?水槽の魚たちは大丈夫かな?ふと手を止めて考えているアナタ。チャーム先生に聞いてみましょう。
チャーム先生!キャンプ場の河原ですごいカッコいい石を拾ったんですよ!水草水槽にレイアウトで入れたいんですけど、入れちゃっても大丈夫ですかね?
やめり。
標準語訳)やめた方がいいですね。
水質変化に気を付けよう
アクアリウム用で販売しているものではない、拾った石をアクアリウムで使用する場合は、水質に急激な変化等を与える可能性があるためおすすめできません。特にカルシウム分を含む石の場合、pHや硬度が大きく上昇することがあります。
同時に農薬等の化学物質の付着なども考えられます。その場合、水槽内の生体が全滅などのリスクがあります。拾った石を安易に水槽にぼちゃんと入れてしまわないように気を付けましょう。
使用の際の注意点
どうしても水槽レイアウトに使用したい場合は、水の入ったバケツなどに拾った石を入れ、数日してからバケツ内の水の水質を測った上で使用してください。
測る項目は、硬度とpHが良いでしょう。硬度(GH):8以下(魚中心)・3以下(水草中心)、pH:7.5以下となるようならば使用してもいいかもしれません。
薬品類の付着まで気を遣うならば、ミナミヌマエビをバケツに投入して農薬の有無をチェックする方法があります。
(ただし自己責任でお願いします。)
酸処理すれば大丈夫?
酸処理をすれば使用ができるというまことしやかな噂がありますが、よく考えてみましょう。
酸で処理=石表面を溶かす。
表面が溶けたら汚れが溶けて石の発色が良くなりますが、石そのものの硬度などには影響は出てきません。なぜなら石そのものを構成する組織は表面を溶かしたぐらいでは変わらないからです。
また、農薬に関しても酸処理で落とし切れない可能性もあります。
法律的に大丈夫?
何よりも一番深刻なのが所有権の問題です。拾った場所が万が一個人所有の土地や国立公園などの自然公園だった場合、そもそも石の持ち帰り自体が禁止されています。個人の所有の土地から石を持ち出した場合、窃盗罪に問われる可能性もあります。容易に石を拾ってくること自体、おすすめしないのが現状です。
水草チャーム先生プロフィール
今回登場したチャーム先生は、関東平野も途切れた群馬県の山沿い出身の生粋の水草アクアリスト先生です。charmの地元群馬に生まれ育ったワイルド個体。おばあちゃん子なので同年代の群馬県民よりも上州弁がきつめです。
好きな水草はエキノドルス オゼロット。
半ズボン率の高い永遠の水草少年。それが今日のチャーム先生です。
チャーム先生の上州弁アクアリウム講座いかがでしたか?水草を愛するチャーム先生。今日も黙々と水槽を磨いていますよ。
コメント