アクアリストの皆さーん!今日も元気に冬場のヒーターの電気代を気にしていますかー?
皆さんの素朴な悩みを、その道のスペシャリストである「チャーム先生」にズバッと解決してもらいましょう。
アベニーパファーがエサを食べてくれない
コロンとしてかわいいアベニーパファー。犬でいうところのパグやフレンチブルドッグ的な感じ。性格が個性的なぶちゃかわ系愛玩観賞魚、それがアベニーパファーです。
世界最小の淡水フグですが勿論フグなので肉食。身体のサイズに似合わずたくさん食べるはずなんですが、アクアショップからお迎えしたアベニーパファーがごはんを食べてくれない。ええええ、なんで食べてくれないの!!大食漢なんじゃないの!?そんなときは落ち着いてチャーム先生に聞いてみましょう。
チャーム先生ぇぇぇぇ!!アベニーパファーが我が家にやってきてから全くエサを食べないんです!!このままだと飢え死にしちゃいます!助けてくださいっ!!
アベニーパファーがエサを食べてくれないのは本当に困るよな!
でも途方に暮れて絶望するのは違う!!その崖っぷちは、最高のアベニーパファー飼いになるためのチャンスだ!崖っぷちだから考える!崖っぷちだから全てを出し切ってアベニーパファーのために行動できる!
今お前のアベニーが生きているってことは何かを食べてここまで生きてきたんだ。
ラクして最初から人工飼料をあげてないか?ショップで何を食べていたか確認したか?
とにかく生餌を試してみるんだ!スネールとイトメを入れてみたか?
試してみよう!できることは全て試してみるんだ!頑張れ!!お前の行動がすべてを変えるぞ!俺はお前の頑張りを応援している!頑張れ!崖っぷちこそ頑張れ!
環境を整えよう
環境の変化に非常に弱い繊細な魚、アベニーパファー。ストレスがエサを食べない原因になることもしばしば。ストレスを減らす環境を整えることが非常に重要です。
迎えてもいい水槽環境を作る
基本中の基本ですが水槽の立ち上げには時間がかかるのです。アベニーパファーを飼いたい!と思ってアベニーパファーと一緒に水槽を買う方もいらっしゃるのかもしれませんが、それではいい環境を整えることができません。まずは水槽やフィルターなどの飼育環境を一式用意し、しっかりと水槽の立ち上げとアベニーパファーが暮らしやすい水質の水の準備を行いましょう。
水質がガラッと変わることがストレスとなりエサを食べなくなってしまうこともあります。
混泳に注意する
性格がハッキリとしているアベニーパファーは、強いアベニーが弱いアベニーをいじめることもしばしば。いじめられたアベニーパファーはストレスや噛み傷からの感染などからご飯を食べなくなってしまいます。そのためにも過密飼育し過ぎないことが重要です。飼育数は少し寂しいぐらいから始めてみてください。
複数飼育をする場合はストレス緩和のために隠れ家になる水草や石・流木などのレイアウトは多めに入れてみるのがいいでしょう。弱い個体がいるようなら速やかに隔離を。もしくは1匹だけ威張っていて他の個体を追い回しているようならば、強すぎる個体の隔離でも良いでしょう。
かじられた傷から水カビ病が発生……。そんなときは隔離をして水カビ対策をしてください。
アベニーパファーの餌
とりあえずは活餌をあげよう
新しい環境で戸惑っているアベニーパファーは食欲そのものが落ちることがあります。そのためまずは『えさを食べない』という事態も想定し、アベニーパファーと一緒に嗜好性の高い活餌を用意すると良いでしょう。「ピンセットでつまんだエサを食べてくれる~!かわいい~!」というアベニーパファーとの交流に憧れてアベニーパファーを飼う方もいらっしゃるかと思いますが、焦ってはいけません。まずは来たばかりのアベニーパファーが環境に慣れて食欲を取り戻すことを先決としましょう。
イトメ
エサ用巻貝
フグといえば貝。水槽で増えすぎたスネール対策でアベニーパファーを飼うことがあるぐらい、アベニーパファーは貝を好みます。すでに迎える水槽でスネールが大繁殖しているならば、わざわざ購入する必要はありません。もしスネール一匹持ち込まれていない水槽にアベニーパファーをお迎えするのならば、意を決してエサ用巻貝を入れるのもいいかもしれません。スネールも水槽で適度に増え、捕食-被捕食のバランスが絶妙に保たれるかもしれません。
水槽内で貝が増えるのはちょっとね……という場合は貝を潰してからアベニーパファーに与える方法が有効です。また、広い水槽ですとアベニーパファーが貝に気づかずスルーしてしまうこともありますが、そんなときも貝をつぶして与える方法は役に立つんですよ。
ブラインシュリンプ
口に入りやすいサイズの活餌といえばブラインシュリンプ。ブラインシュリンプエッグをふ化させて与えてみると結構パクパクといってくれることがあります。ブラインシュリンプは水を汚しやすいのですが何が何でもとにかく食べてほしい時の保険に用意しておくと良いでしょう。ブラインシュリンプエッグとふ化器は保存性もいいので万が一のために準備しておいてください。
慣れてきたら冷凍餌に切り替えよう
人工飼料の練習をしよう
クリル
最終的にはクリルなどの乾燥エサを食べてくれるとこちらとしては非常に楽なのですが、なかなか思い通りにはいかないものです。人工使用に慣れるようになるまでは、できる限り空腹状態にしてから与えると良いでしょう。複数個体を飼育している場合、1匹が食べ始めると他の個体も安心して食べるようになります。単独飼育よりも複数飼育の方が人工餌には餌付きやすいかもしれません。
また、食べるからと言って、クリルだけ与えると栄養が偏るため注意が必要です。
まとめ
アベニーパファーは強いくせに拒食症になることで有名なほど繊細な魚です。エサを食べないことを想定し、万全の準備の上でお迎えするのがいいでしょう。
熱帯魚チャーム先生のプロフィール
今日のチャーム先生は「来世の夢はえら呼吸」という魚を愛する熱帯魚アクアリストの先生です。魚の美味しい県で生まれ育ったチャーム先生は魚は見るのも飼うのも食べるのも好きという筋金入りの魚好き。海釣りからガサガサまで採取もこなします。好きな熱帯魚はド派手なパキスタン・ローチ。
「魚の魅力を一人でも多くの人に伝えたい。そしてすべてのアクアリストを応援したい。」とやや温度高めに考えている、それが今日のチャーム先生です。
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