センタープラントの選び方【水草水槽のアクセント】

種類解説(水草)
種類解説(水草)

水草レイアウトをしていく中で「何か物さみしいな」「アクセントが欲しいな」と思ったことはないでしょうか。そんなときに便利なのがセンタープラント。ファッションでいうジャケットやアウター、料理でいうメインディッシュというイメージでしょうか。それがあるとないとではレイアウトの雰囲気がまるで違います。本記事ではそんなセンタープラントの魅力をご紹介します!

センタープラントとは

そもそも、センタープラントとは何かというと、水槽の中にアクセントを加えてくれる水草。
レイアウトによっては主役にもなりえる存在です。

このレイアウトでいうと

赤枠で囲った大きな水草がセンタープラントです。ちなみにこの水草はアポノゲドン ボイビ二アヌス。とても存在感がありますよね。個性的なレイアウトを作りたい方にはセンタープラントはぴったり!

センタープラントの基本

レイアウトにアクセントを加えたいときに使用
背丈の高いものが多い
必ずしもレイアウトの中心に配置しなくてもよい
センタープラントを主役にしたレイアウトも多数存在する

主なセンタープラントの種類

水草レイアウトにおいてセンタープラントとして使用される主な種類は次の通りです。
画像をクリックすると、解説にジャンプします。

アマゾンソード
エキノドルス ウルグアイエンシス
エキノドルス ハディレッドパール
アポノゲトン ボイビニアヌス
レースプラント
タイガーロータス(レッドタイプ)
クリナム アクアチカナローリーフ
エイクホルニア アズレア

アマゾンソード

エキノドルスの代表種。明るい緑の葉を持つやや大きくなる種類で、ハイグロフィラ、アヌビアスと並ぶ入門種としておすすめの種類です。ロゼット系の水草の中では知名度が高く、CO2添加も必要なく魚メインの水槽でも育つことからエンゼルフィッシュの産卵床としても利用されています。大きく育てたものは葉が数十枚に及ぶこともあり、小型魚などの隠れ場所としても最適です。また、葉幅が広い「ブロードリーフ」いう品種もあります。

エキノドルス ウルグアイエンシス

エキノドルスの仲間でも「細葉系」と呼ばれます。深緑色の美しく細長いテープ状の葉を展開する大型種です。透明感があり、他のエキノドルスとは違った柔らかい雰囲気を持っています。育成は比較的容易で、ソイルを使用した環境で弱酸性の水質を保ち、底床肥料を中心に管理を行います。

エキノドルス ハディレッドパール

鮮やかな赤い丸葉が可愛いエキノドルスの改良品種です。30cmほどに成長します。90cm水槽のセンタープラントとして使用するとバランスが良いでしょう。新芽が一番鮮やかな赤色になるので、新芽を見せるように配置するのがレイアウトのコツ。エキノドルスは交配により葉の形状や色、模様が多数存在します。あなたのお気に入りを見つけてみてください!

アポノゲトン ボイビニアヌス

冒頭にも登場した水草です。透明感のある深緑色の葉を展開する美種です。葉の表面に規則的に凸凹が入り、新芽は浅い緑から環境によっては茶色を帯びます。エキノドルスとは全く異なる雰囲気を持つため、レイアウトに使用すると少し違った雰囲気を作ることが可能です。大型水槽でセンタープラントを果たせる大型種の代名詞です。

レースプラント

レースのような葉を展開するアポノゲドンの仲間です。古くより珍しく、面白みのある草として親しまれています。センタープラントとして、サイドのポイントとしてレイアウトへの使用範囲は広いです。綺麗に葉を展開させるには低めの水温(24℃以下)と、十分にろ過された水、CO2、底床肥料の添加がポイントです。休眠期になると一気に葉を落とすという特徴があります。球根が生きていれば忘れた頃に葉が生えてきます。

タイガーロータス(レッドタイプ)

スイレン科(Nymphaeaceae)の植物。レッドタイプとグリーンタイプがあり、レッドタイプは紅色から赤色の葉に、グリーンタイプは黄緑色から緑色の葉に褐色の斑が入るスイレンです。ニムファでは代表種です。浮葉(茎を水面まで伸ばし、水面に葉を出す)を出すことがあります。浮葉を出したら根元からカットすることで、水中で美しく維持できます。夜にはクリーム色から白色の花を咲かせます。

クリナム アクアチカナローリーフ

ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)の植物。アフリカ原産の水草で細葉の両脇にウェーブがかかり、葉の曲線美と交差する姿が大変魅力的な水草です。植え替えは苦手ですので、成長した姿を意識して植栽する必要があります。

エイクホルニア アズレア

ミズアオイ科 (Pontederiaceae)の植物。鳥が翼を広げたかのような形で、凛とした姿で佇む存在感のある水草です。水中葉は線形で、茎の軸を通る平面状に互生し鈍頭、明るい緑色の葉を付けます。水上葉(浮葉)はホテイアオイと似た花と葉を展開し、浮き草としてビオトープ等でも鑑賞できますが、寒さには弱いため気温の下がる地域での野外越冬は厳しい種類です。また、葉が傷むと黒ずんで溶けてしまうことがあります。植え替えやトリミング時は丁寧に扱いましょう。

ズバリ、おすすめは?

ここまでさまざまなセンタープラントを紹介しましたが、どのセンタープラントも魅力的ですよね。
その気持ちよくわかります。

どれを選べばよいか悩んでしまうという方のためにおすすめをピックアップしました。

筆者おすすめの種類はこちら

エキノドルス ウルグアイエンシス
アマゾンソード

比較的、育成難易度の低い種類です。特にアマゾンソードはセンタープラントを初めて導入する方におすすめです。大きく育てると、1株で60cm水槽の半分を占めるほどのサイズになる場合もありますよ。

筆者が勝手におすすめしたい!ぜひ導入してほしいセンタープラント

レースプラント
タイガーロータス(レッドタイプ)

筆者の独断と偏見で勝手におすすめしたいセンタープラントはこちらの2種。どちらも飼育難易度は高めですが、水槽に入れるとインパクトがあります。レースプラントのみを導入した縦型水槽は涼しげで透明感があり、見ていて本当に癒されます…..!


以上、今回は センタープラントの選び方をお送りしました。水草レイアウトの主役にするか引き立て役にするか、使い方はあなた次第です!上記の水草の他にも多種多様な水草がアクアリウムには用いられています。ぜひこちらものぞいてみてください。

投稿者
T

1997年10月8日生まれ。愛知県出身。アクアリウムは初心者で、ビギナーの心に寄り添った記事を目指しています。自宅でフトアゴヒゲトカゲを飼育(8歳)趣味のオートバイはかれこれ6年目に突入。

ティーよりコーヒーが好き。

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