どうも、ほにゃらら sp.です。
このコーナーではアクアリウムの森羅万象、あらゆる関連製品・生体について、
コリドラス飼育目線
での、見解・感想なんかを紹介していこうと思います。
めちゃめちゃコリドラスに偏った視点でお送りしますので、必ずしも他の魚種にも適用できるとは限りません。たとえ「コリから目線」で微妙な評価だったとしても、コリドラスには合わないだけで、他の生体にはベストマッチな製品もありますよ。
あとは、このコーナーでは断りがなければ一般的なショートノーズやセミロングノーズ系のコリドラスを基準とします。
ロングノーズとか……ミニコリ系とか……。
ちょっと特殊な生態を持っている種類について言及する場合は、断りを入れる形としますね。
そんなわけで第1回は、コリから目線で見た「各フィルターの相性」について紹介しようと思います。
ほにゃらら sp.です。
いきなりですが、コリドラスは好きですか?
……うむ、良い返事です。
やっぱりみんなコリドラスが大好きですよね。
えっ?推しコリは何だって?
んー……難しい質問ですが。
強いて言うならナッテレリー でしょうか。
基本的には無地でありながら、ジャンクションラインに沿って潔く1本!ビシッと入るラインが素敵です。
飼い込むと青みが出てくるのも、またいいんですよね~。
……ってな感じでどのコリドラスにも、種類ごとに奥深~い魅力があったりするんですよね。
なので、推しコリを1種類だけ選ぶのは、とっても難しいです。ハイ。
どのコリドラスも魅力的で捨てがたいですね。
ころころと愛らしいフォルムを眺めるもよし、色々な種類をコレクションするも良し。
マニア垂涎の珍しい種類を集めるのも、また楽しいものですね!!!!!
では以下、本題に入りまーす。
各フィルターとコリドラスの相性
ズバリ、大体こんな感じでしょう。
投込み式 | 外掛式 | 底面式 | スポンジ | 上部式 | 外部式 | OF | |
商品 イメージ | |||||||
オススメ度 | ★☆☆ | ★★☆※ | ★☆☆ | ★☆☆ | ★★★ | ★★★ | ★★☆ |
結論から言えば、コリドラスには「上部式」か「外部式」が最適です。
30cm以下の小型水槽なら、「外掛け式」を“少しいじったもの”がベストです。
コリドラスはさほど器具に関しては選ばないので、飼育が可能か不可能かという点だけで見れば、どのろ過方式を採用しても飼育は可能です。
が!その中でもコリから目線で見ると……こっちの方がより合うなぁ~というのはあります。
そこのところを、今回お送りしていきます。
各フィルターを「コリから目線」で見る前に、基本的なフィルターの機能が知りたい方はまずこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
オススメ度★★★のフィルター
コリドラス飼育において最適とも言えるフィルターです。
特に理由がなければ、これらから選ぶのが理想的です。
外部式フィルター
評価:★★★
結論、最もコリドラスと相性の良いフィルターです。
ロングノーズなど飼育要件に特別な要求がある種にも応えることができ、あらゆるコリドラスに適しています。
水草レイアウト水槽で定番のフィルターですが、コリドラスとの相性も最高。
ろ過性能・水流共に申し分ありません。
ろ過容積が大きく、高いろ過能力が魅力です。
溶存酸素を高めるパーツ「ディフューザー」
エーハイムフィルターには、水中に微細な空気を水槽に送り込むことができるオプションパーツとして「ディフューザー」があります。
「ディフューザー」は取り付けるだけで水中の溶存酸素の増加が狙える優れモノ。
特に溶存酸素要求度の高いロングノーズ系コリドラスを飼育する場合には、ぜひ検討したい選択肢です。
上部式フィルター
評価:★★★
こちらもコリドラスと相性の良いフィルターです。
ろ過性能・水流共に申し分ありません。
実は大喰らいなコリドラスは残餌も出やすく、上部フィルターのろ過能力はこの点で相性が良いです。
さらに、適度な水流が作られる点でもマッチします。
外部式に比べると安価なため、コストパフォーマンスが良い点も魅力的です。
枠付き水槽でないと使えません
強いてデメリットを挙げるとすれば、「オールガラス水槽には使えない」という点ぐらいでしょうか。
取り扱いは容易ですが、見た目はやや大がかりで主張強めです。
美観を重視したい水槽には目立ちすぎる という点も、デメリットかもしれません。
オススメ度★★☆のフィルター
おススメ度★★★のフィルターが利用できないとき、あるいは利用したくない理由があるときに、次点で有用なフィルターです。
外掛け式フィルター
評価:★★☆
外掛け式フィルターも安価で使いやすいフィルターです。
投げ込み式フィルターより幾分かろ過能力が高く、ある程度の水流もある点がコリドラス的には評価点。
なお、そのままの使用だと★2つといったところですが、ちょこっといじると★3つ評価のフィルターに変身します。
それは、背面のスペースに外部式フィルター用のろ材を入れること。
生物ろ過が強化され、小型水槽であれば上部式フィルターと遜色ない性能になります。
詳しくは下記の記事を参照してみてください。
30cmキューブ以下の小型水槽でコリドラスを飼育する場合には優先度の高い選択肢です。
ただし、45cm以上の水槽サイズになってくると物足りないかもしれません。
最近発売されたばかりの新製品、「コトブキ プロフィットフィルター Z+」シリーズも有用な選択肢になりますね。
OF(オーバーフロー水槽)
評価:★★☆
コリドラスにここまで必要かなぁ……?
ちょっとオーバースペック気味な気がしますね!
ろ過性能だけ見ればまさに最強ですが、普通のコリドラスはそこまで強力なろ過性能を要求しません。圧倒的やりすぎ感。
コストパフォーマンスも悪いですし、上部式か外部式で十分なことが多いかと思います。
コストを度外視してろ過性能だけ見れば、文句なしではあります。
ただし、いくつかの特別な状況下では、出番がないわけではありません。
大型種・ロングノーズ系には相性◎
普通のコリドラスにはOFほどの強力なろ過は不要ですが、豊富な溶存酸素を要求するロングノーズ系、10cm以上にも育つロングノーズスーパーアークアタスなど、一部の大型種には有用です。
つまるところ、一般的なコリドラスよりもプレコに近い生態を持つ種には有効と考えてOKです。
水槽内をビュンビュン泳ぎ回る、とても活動的なロングノーズ系コリドラスです。
ふつうのコリドラスは5cm前後の種が多い中、最大で10cm以上にも育つ迫力の大型種です。
どうしても過密飼育したい場合にも◎
コリドラスといえばコレクション性。
普通種であっても、ついつい集めてしまいたくなるものです。
でも、それが楽しいのです。
60cm水槽クラスでも、30匹以上詰め込みたい!!!!!
……だなんてワガママなあなたには、OF水槽も選択肢になります。
ただし、その場合はいくつかの水槽に分けた方がスマートと言えるかもしれません。
60cm水槽であれば、どんなに多くても15匹以下での管理が理想です。
それ以上増やす場合は上部式か外部式を採用した60cm水槽2本に分けるか、90cmや120cmなどにサイズアップして運用する方が良いでしょう。
でも……集めたくなりますよね。それでいてスペースもない、と。
お気持ちはよく分かります!
どうしても1本で運用したい場合は、OF水槽も検討の余地があります。
オススメ度★☆☆のフィルター
コリドラスが飼育できないわけではありませんが、他のフィルターに比べると見劣りする点があり、相性はやや今一つと言えるフィルターです。
コリドラスよりも同居魚を優先したい場合や、とにかくコストを抑えたいなど、何かしら理由がある場合は採用されることがあります。
投げ込み式フィルター
評価:★☆☆
安価で便利な投げ込み式フィルター。
コリドラス飼育に関して言うと、水質にはさほど気を使わないとはいえ、メインで使うにはちょっとろ過能力不足かもしれません。
長期間熟成させて、生物ろ過メインで使用する……といった特殊な用途での利用ならともかく、通常のろ過にはやや物足りないかも。
アエネウスなどの強健種を小型水槽で少数飼育する場合、コスト感を重視した選択肢として入りうるとは思います。
一方で、補助フィルターとしては有用です。
外部式や上部式をメインフィルターとし、投げ込み式フィルターをサブで使用する形であれば飼育水をよりクリアに保つことができます。
飼育数が多い場合、この使い方は大変おすすめです。
どうしても集めたくなってしまうコリドラスの性質上、ある意味では相性は良いと言えます。
ぜひ併用しましょう!
底面式フィルター
評価:★☆☆
コストパフォーマンスが良く、コストの割にろ過効率の良い底面式フィルター。
シュリンプのブリードや生体のストックなど、目的が合致するなら大変有用なフィルターではあるのですが、コリドラスとの相性は今一つ。
というのも、コリドラスが好む細かい砂と底面式フィルターとの相性が良くないからです。
どうしてもコリドラスに底面式フィルターを使用したい場合は、まずウールマットを底面式フィルターの上に敷きます。
その上に砂を敷くことで、一応は底面式フィルターに細かい底砂を敷くことができるようになります。
とはいえこの方法でも目詰まりしやすく、底砂への通水性も良いとは言えません。
どうしてもと言うなら、使えなくはないかなぁ……という選択肢となります。
あえて砂を使用せず、大磯やソイルを使用する場合は底面フィルター本来の性能を発揮できます。
しかし、その場合はコリドラスの自慢のノーズが仕上がらない可能性があることに留意します。
……あちらを立てればこちらが立たぬ。
なんとも、かみ合わない組み合わせです。
スポンジフィルター
評価:★☆☆
アピストグラマやベタなど、止水を好む生体には最適なスポンジフィルター。
安価な上に生物ろ過全振りで、場面を選べば有効なフィルターです。
でもコリドラスとの相性は、正直今一つ。
コリドラスの飼育に関して言えば、水流は多少あった方が良く、物理ろ過の性能も重視したいところです。
メインフィルターを他に用意した上で、サブフィルターとして用いる分にはおすすめできます。
繁殖用としてなら、有用です!
飼育そのものよりも繁殖を重視したい場合。
この場合は、大型のスポンジフィルターは有用な選択肢になってきます。
このタイプのフィルターを採用するということは、たぶん繁殖に全てを賭けていると思います。
その場合、まず抱卵が確認できるまでは通常の飼育で良いです。
抱卵が確認できたメス数匹と、オス数匹をスポンジフィルターで運用している水槽に導入します。
水槽の変更による、水質の変化も良い刺激になるでしょう。
スポンジフィルターの長所は稚魚を吸い込まない点です。
また、生物ろ過がメインになるため、スポンジにバクテリアが定着していれば長期間水換えできなくても運用できる点が繁殖には向いています。
コリから目線のフィルター選び まとめ
どのフィルターでも飼育は可能ですが、特にオススメできるのは「上部式」「外部式」「外掛け式」の3種類です。
一般種からロングノーズのような特殊な生態を持った種まで、あらゆるコリドラスに対応できるのが「外部式」で、最もオススメできます。
水槽サイズが30cm以下なら「外掛け式」、枠付き水槽なら「上部式」がオススメです。
今回は、「コリから目線」で見た「フィルターの選び方」について紹介しました。
ひと口に熱帯魚と言っても種類によって性質は大きく異なりますので、相性の良い製品や生体はさまざまです。
たとえコリドラスとの相性が良くなかったとしても、他の生体には向いている製品もありますので、要は適材適所で考えることが大事です。
このコーナーでは今後、コリドラスを中心に考えたさまざまな製品や生体との相性の良し悪しを紹介していきたいと思います。
コリドラスファンの皆様、ご期待ください。
コリドラスファンでない皆様は、ぜひコリドラスファンになりましょう。
いますぐなるんだ。なれーっ。
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