どうも、ほにゃらら sp.です。
このコーナーではアクアリウムの森羅万象、あらゆる関連製品・生体について、
コリドラス飼育目線
での、見解・感想なんかを紹介していきます。
第5回では、コリドラスに与えるエサの選択について、詳しく掘り下げていこうと思います。
コリドラスに与えるべきエサ
コリドラスに与える餌といえば、専用飼料となるコリドラス用タブレット、通称:「コリタブ」がまず思い浮かびますね。
各社からさまざまな製品がリリースされていますが、「コリドラス用」と書かれていれば基本的にはどれを与えても問題ありません。
ですが、種や飼育状況によっては、他のタイプのエサが有効な場面もあります。
なんでもかんでもコリタブが最適!……かというと、必ずしもそうでもありません。
状況に応じて適切な餌を選べるようになると、コリドラスの飼育スキルがワンステップアップしますよ。
ぜひ、身に付けて快適なコリドラスライフを送りましょう!
コリタブ以外の有効なエサ
よく見かけるショートノーズ系コリドラスであればさほど気にする必要はありません。
「ラウンドノーズ」「エレガンスタイプ」に関しても同様です。
しかし、ノーズを砂の奥深くに突っ込んでエサを探す「セミロングノーズ」や「ロングノーズ」系のコリドラスに関しては、タブレットよりも顆粒餌のほうが食べやすいこともあります。
また、一般的なコリドラスとは異なり、遊泳性を持つコリドラス(ミニコリ系の種)はテトラやラスボラと同様の顆粒フードが食べやすく、むしろタブレットは食べにくいです。
このように、コリドラスの種類によっては必ずしもタブレットが常に最適とは限りません。
コリドラスのノーズの形状や生態に着目して、種類ごとに適切なフード選びを身に付けましょう。
キョーリン クレストフリーク コリビッツ
一言で言えば・・・最高品質。
長年の定番商品「ひかりクレスト コリドラス」を擁するキョーリンから発売の、真にコリドラスが食べやすい物性を追求した専用飼料です。
コリビッツはどんなノーズでも食べやすい顆粒状・沈下性であることはもちろん、動物性原料と植物性原料をバランス良く配合しています。
さらに昆虫原料の比率を高めることでコリドラスの食欲を刺激し、抜群の嗜好性を示します。
ひかり菌配合でコリドラスの腸内環境を維持する機能も備えています。
コリドラスに摂取されたひかり菌は生きたまま排せつされてフンを分解し、水の汚れを抑えてくれます。
「ひかりクレスト コリドラス」の進化系とも言えるフードです。
総じて、コリドラスのために開発された最高クラスの品質のフードと言えるでしょう。
内容量の割に少々お値段が張りますが、それに見合った品質はあると思います。
コリドラスを専門に飼育されている方は、ぜひ試してみてください。
aquarium fish food series 「ff num03」
一言で言えば・・・立て直し、増体、またはミニコリ用
あらゆる熱帯魚に有効な顆粒フードです。
チャームでは多くの熱帯魚の管理に使用しており、コリドラスへの使用も古くから実績があります。
このエサの特徴は何といっても太りやすいことにあります。
特に入荷直後、痩せてしまった魚の状態を出荷可能になるまで立て直すには最適です。
食いつきも良いので普段使いにも使用可能です。
このフードは粒が非常に細かく、ゆっくりと沈下していきます。ただ、最初は沈まないので、コリドラス以外の混泳魚がいる場合、コリドラスに行き渡らない可能性があります。
栄養価が高いので状態の立て直しに有効ですが、その場合は頻繁な換水が前提となります。
また、コリドラス自体が大型の個体の場合には、少々物足りないかもしれません。
体長5cm以下のコリドラスに向いています。
ミニコリ系の種には対しては、普段使いにも向いています。
aquarium fish food series 「ff num06」
一言で言えば・・・混泳水槽向け&良消化性
小型低層魚用フードです。
主成分に消化吸収の難しい小麦類を排除し、ビタミンとミネラルを豊富に含んだ海藻を多く使用しました。
観賞魚の代謝に重要とされるEPHやDHA、嗜好性を高めるアミノ酸も配合しています。
超小型のタブレットフードと捉えることもでき、「ffnum03」と比較すると粒が大きくすぐに沈みます。
大柄なコリドラスの場合、丸のみして食べられるサイズでもあります。
小型魚同士で混泳させることが多いミニコリ系に与えると、エサが行き渡りやすく有効です。
同居しているカラシンなどにエサを取られてしまい、コリドラスに行き渡らないときにお試しください。通常のコリタブでは大きくて余ってしまう場合にも有効です。
また、小麦粉無配合という点にも注目です。
消化吸収という観点でも、優秀なフードになります。
ff num400 コリドラス用 ペレット
一言で言えば・・・コリドラス専門水槽向け多機能フード
コリドラスが食べやすいペレット状のフードです。
黒酵母由来β-グルカンを配合しており、コリドラスの免疫を健康に維持します。
生菌「トヨセリン」を配合しており、フンや食べ残しによる水質悪化を防ぎます。
総じて、たくさんのコリドラスを飼育している際に有効なフードと言えます。
「コリビッツ」より粒が大きく、多頭飼育水槽向けのフードです。
粒が大きいので1粒でも10匹程度対応でき、食べ残しても容易に取り出せます。
栄養面だけでなく、酵母や生菌配合で高機能な上、容量も多めです。
その割にお値段が控えめな傾向があり、コスパの良さも魅力の一品です。
冷凍アカムシ
一言で言えば・・・成長促進、または繁殖用
嗜好性が高く、大変食いつきの良い生の虫エサです。
解凍して与えるだけなので、使い勝手も良いです。
普段はタブレットや顆粒餌を与え、週に1回くらいこちらを与えるとコリドラスが喜んでくれます。
圧倒的に成長スピードが上がってよく太るため、早く大きく成長させたい場合に大変有効です。
繁殖を狙う場合は、赤虫を中心に与えてもOKです。
ミニコリ系や幼魚に与える場合は、食べ過ぎて腸などに詰まってしまうことがあります。
刻んで与えることで、このトラブルは回避できます。
赤虫はコリドラスに与える生エサとしては最も扱いやすい点が特徴です。
冷凍より扱いやすいタイプとして、乾燥タイプもあります。
嗜好性は冷凍タイプに比べると若干落ちますが、こちらは解凍する手間がなくそのまま与えられる点が魅力です。
ただし乾燥赤虫はなかなか沈まないので、コリドラスに与える場合は少々難儀するかもしれません。
手軽さ重視なら十分に選択肢に入りますが、どちらかと言えば冷凍タイプをおすすめします。
イトミミズ(イトメ)
一言で言えば・・・最高級生エサ。ただし取り扱い注意。
コリドラスに与える生エサとしては最も理想的と言えるのがイトメことイトミミズです。
導入直後や病気後の体力回復、繁殖に体力を付けるといった目的で与える場合、これを超えるエサはありません。
極めて嗜好性が高く、お腹がはちきれてしまいそうなほど熱心に貪ります。
赤虫と同等かそれ以上に成長に有効で、よく太り、早く大きくなります。
繁殖を狙う場合にも大変有効です。
しかし、特に活きたものは取り扱いがやや難しく、イトミミズ専用でキープする水槽も必要です。コスパも良いとは言えません。
取り扱いには少々難儀しますが、コリドラスに与える生エサとしては最も優れています。
イトミミズにも取り扱いやすい冷凍タイプと乾燥タイプがあります。
嗜好性は活きエサには敵いませんが、なんといっても手間なく与えられるのが最大のメリットです。
活き餌>冷凍餌>乾燥餌 の順に右に行くほど嗜好性が落ちますが、逆に取り扱いやすさは良くなります。
まとめると、高品質だけど管理が必要な活エサ、嗜好性がやや落ちるけど手軽に与えられて便利な乾燥餌、解凍の手間がかかるけどその分嗜好性もそこそこ良い冷凍餌となります。ご自身の扱いやすいものをお選びください。迷ったら冷凍タイプがオススメです。
コリドラスのためのエサ選び まとめ
コリドラスにおススメできる餌は以上です。
迷ったらタブレットでOKですが、コリタブ以外にもさまざまな有効なフードがあることがお分かりいただけたと思います。
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