どうも、ほにゃらら sp.です。
このコーナーではアクアリウムの森羅万象、あらゆる関連製品・生体について、
コリドラス飼育目線
での、見解・感想なんかを紹介していきます。
第15回では、「パラナ川」に分布するコリドラスについて焦点を当てたいと思います。
パラナ川に住むコリドラス
パラナ川に分布しているコリドラスのうち、チャームに入荷したことがある種は以下の通りです。
主な該当種
パレアタス似の種が多い!?
コリドラスは河川ごとにお互い擬態し合っていると考えられており、ここパラナ川の場合ではパレアタスに似た柄の種が多く見受けられます。
このような現象はミューラー型擬態と呼ばれ、近縁種全体で警告色を共有することで外敵から身を守る上で役に立っているようです。
ふつう近縁種内では共通して類似する表現を持つことが多いのですが、コリドラスの場合はこの柄が河川ごとに似た柄でまとまりやすい傾向が見られます。
パラナ川のコリドラスは、砂利にカモフラージュするような柄を持つものが多いようです。
模様の粗さは、生息域の砂礫の粒の大きさと関係しているのかもしれませんね。
なおパレアタスをはじめとしたパラナ川水系に分布する種に関しては、どちらかといえば警告色としてよりも、保護色として有効そうな色合いをした種が多いように思えます。
パラナ川とパラグアイ川出身の熱帯魚
コリドラスとの混泳が可能なパラナ川やパラグアイ川出身の熱帯魚。
例えば以下の種が挙げられます。
現地の水景の再現をテーマにしたい場合は、これらの魚種と混泳させるとより“らしく”仕上がるかもしれません。
▼こちらも参考
パラナ川の水質
パラナ川上流域は澄んだ色の水となっているようです。
日本の川と似た、青い川といえるでしょう。
ただし下流域まで下ると、前回プルス川を例に挙げ紹介したホワイトウォーターになっていくようです。
パラナ川自体の水質に関する情報は乏しいようですが、支流の一つであるパラグアイ川のpHは7前後となるようです。
またpHの上下の振れ幅がやや大きく、弱酸性と弱アルカリ性どちらもとりうるようです。
したがって、この水系のコリドラスは飼育環境においてpHの高低はあまり影響がなく、さほど重視もしないのでしょう。
パラナ川水系のコリドラスはpHに関しては比較的寛容で、大抵の水槽環境には適応できます。
適応力自体は高めですが、ブラックウォーター河川出身の種が好むような“こなれた水”は、パラナ川水系出身の種の場合は得意としないようです。
硝酸塩の蓄積が苦手らしく、長期間水換えをしていないと調子を崩しやすいようです。
全体的に丈夫なグループですが、調子良く維持するなら水換えの頻度は気持ち多めが良いでしょう。
またこの水域のコリドラスは若干低めの水温を好むようです。
コリドラス飼育において標準的な水温というと26℃前後になりますが、パラナ川水系の種に関しては24℃前後がちょうど良いようです。
他の河川出身のコリドラスよりも高水温には弱く、28℃ぐらいから弱りだす傾向があるようです。
パラナ川の底床
水質だけでなく、コリドラスにとって底砂は重要な項目の一つです。
パラナ川の底砂に関する情報は多くありませんが、衛星画像で川岸を見る限りでは主に白~茶色に近い色をしているものと思われます。
サンパウロ近郊、パラナ川の中州にある自然保護公園の衛星写真です。
川岸の砂に着目すると、主に白~茶色系統の色である様子が分かります。
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