どうも、ほにゃらら sp.です。
今回はエーハイムの外部式フィルター「プロフェッショナル」シリーズの「4+」と「5e」シリーズを比較していきたいと思います。
※2023年1月時点の性能になります。
エーハイム プロフェッショナルシリーズとは
まずはプロフェッショナルシリーズの概要です。
どちらもエーハイム外部式フィルターの高機能製品という位置づけにあります。
機能性とメンテナンス性を高めた、エーハイム外部式フィルターの最上位モデルです。
目玉機能は次の通り。
Wi-Fiコントロール
5eシリーズ特有であり、最大の目玉機能です。4+シリーズにこの機能はありません。
Wi-Fiネットワークに接続して、スマホなどの端末で流量の操作とフィルター状況の確認ができます。
流量の操作
流量の操作には、4タイプのモードがあります。
コンスタントフローモード
お好みの流量に設定可能なモードです。
流量が落ちても設定した流量をキープするように回転数を自動制御します。
設定した流量が維持できるように、自動的に「インペラーの回転数」を制御するモードです。
バイオモード
昼夜の流量が変更できるモードです。
夜間は弱くするなど、生き物に合わせて設定できます。10分単位で設定できます。
「昼間の開始および終了時間」
「昼間の流量」、「夜間の流量」の3点を設定できます。
パルスモード
お好みの流量に設定可能なモードです。
設定した流量をキープするように自動制御します。
「最大流量」「最小流量」「継続時間」の3点を設定できます。自然環境を模した水流を再現できます。
マニュアル
自動制御をしないモードです。
目詰まりなどで流量が落ちても、そのまま稼働し続けます。
お好みの「インペラー回転数」を設定します。コンスタントフローモードと異なり、自動制御を行いません。
フィルター状況の確認
リアルタイムの流量と、汚れ具合の目安、次回清掃タイミングの確認ができます。
汚れがたまったり、異常な流量低下を検知したりした場合には、登録したメールアドレスに通知メールが届きます。
いちいちフィルターを開けなくても、内部状況が分かるのは大変便利な機能です。
なお、この機能で得られる情報はあくまでも目安となります。
実際のフィルターの汚れ具合や飼育生体の状態、水槽の状態の確認も忘れずに。
ご自身での判断も必要です。
一時停止
Wi-Fiコントロールで、フィルターをON/OFFできます。
この方法でフィルターを停止させた場合、10分後に自動復帰します。
ここからは、4+シリーズ、5eシリーズ共に共通となります。
エクステンダーノブ
フィルターパッドに目詰まりが発生して流量が低下した時、一時的に回復させる機能です。
すぐにフィルター掃除を行うことができない場合に、この機能によって生物ろ過能力を維持させます。
これによりフィルター掃除のタイミングを、2~3日程度延長できます。
※4+シリーズは全サイズ搭載、5eシリーズは2274のみの搭載となります。
プレフィルターコンテナー
ろ材はコンテナに分けて入れることができる、プレフィルターコンテナ式を採用しています。
コンテナにはそれぞれ種類の異なるろ材を入れられます。
一番上のコンテナは青い粗目マットが入る専用の「プレフィルターコンテナ」となっており、飼育水の粗いゴミをこし取ります。
プレフィルターをまめに洗浄することで、他のろ材の掃除を行う頻度を軽減できます。
ろ材は「サブストラットプロ」「バイオメック」「メックプロ」の3種類が付属しています。
なお、このろ材は目的に応じて他のろ材に入れ替えることでカスタマイズもできます。
他にも目的に応じて、粒またはリング状であれば様々なろ材がお使いいただけます。
特別にこれといった目的が無ければ、最初から付属しているろ材だけでOKです。
呼び水レバー
フィルターケース内への呼び水が簡単に行えるレバー付です。
初回起動時やメンテナンスの際に何かと必要になる呼び水ですが、2213をはじめとしたクラシックシリーズなどにはこの機能がありません。
したがって別途スターターなどを使用して、呼び水を行う形となります。
しかし、プロフェッショナルシリーズではこの作業が不要です。
最初から呼び水機能が付いているのは地味ながら利便性が高く、嬉しい機能です。
ホースアダプター
クラシックシリーズではモーターヘッド部に直接ホースを接続する形となっていますが、プロフェッショナルシリーズではホースの部分のみをアダプターごと取り外せます。
着脱が容易で、メンテナンスの際に非常に便利です。
スペック比較!4+シリーズ vs 5eシリーズ
主な相違点
- 周波数
- 流量
- 揚程
- ろ過容積
- Wi-Fiコントロール機能
- 5eシリーズ最大の目玉機能です。
基本スペック
同じサイズの水槽に対応する製品であっても、実は基本機能のスペックに微妙な差があります。
メーカー公表スペックは次の通りです。
シリーズ | 4+シリーズ | 5eシリーズ | ||||
型番 | 2271 | 2273 | 2275 | 2274 | 2076 | 2078 |
適合水槽 | 75~90cm | 75~90cm | 90~150cm | 60~90cm | 淡水 75~90cm 海水 75cm以上 | 淡水 75~150cm以上 海水 75cm以上 |
幅 | 24.4cm | 24.4cm | 24.4cm | 24.4cm | 26.4cm | 26.4cm |
奥行 | 23.8cm | 23.8cm | 23.8cm | 23.8cm | 26.4cm | 26.4cm |
高さ | 35.8cm | 39.8cm | 45.3cm | 39.8cm | 47.4cm | 53.4cm |
ホース径 | 16/22 | 16/22 | 16/22 | 16/22 | 16/22 | 16/22 |
最大流量 | 50Hz:1000L/h 60Hz:1150L/h | 50Hz:1150L/h 60Hz:1250L/h | 50Hz:1150L/h 60Hz:1250L/h | 1500L/h | 1700L/h | 1850L/h |
最大揚程 | 50Hz:1.2m 60Hz:1.7m | 50Hz:1.45m 60Hz:2.0m | 50Hz:1.45m 60Hz:2.0m | 2.2m | 2.4m | 2.6m |
ろ過槽 容積 | 6.1L | 7.4L | 9.2L | 7.4L | 12.5L | 14.5L |
ろ材 コンテナ | 3個 | 4個 | 5個 | 4個 | 4個 | 5個 |
WiFi制御 | なし | なし | なし | あり | あり | あり |
エクス テンダー ノブ | あり | あり | あり | あり | なし | なし |
流量に着目すると、5eシリーズではどの製品も4+シリーズに比べ大幅に強化されています。
ろ過槽の容積も全体的に増えており、5eシリーズはより多くのろ材が入る点も魅力です。
製品サイズに着目すると、2273と2274は同じサイズとなっています。
2273に5eの機能を追加したものが2274といえるでしょう。
2076、2078はそれよりもワンランク大型となっています。
4+シリーズは東日本用、西日本用で周波数が異なります。
誤った周波数のものを購入しないようにしましょう。
5eシリーズの周波数は東日本・西日本共通になります。
基本的には90cm以上の水槽を対象とした製品となります。
水槽サイズから選ぶ場合、実質的に次のような選択になるでしょう。
60cm水槽 | 90cm水槽 | 120cm水槽 | 150cm水槽 | |
プロ5e | 2274 | 2274,2076 | 2078 | 2078 |
プロ4+ | – | 2271,2273 | 2275 | 2275 |
結局どっちを選べば良いの?
まず一つの判断基準は、「Wi-Fiコントロール」機能が必要か否かです。
この機能に魅力を感じるなら、ぜひ5eシリーズを選びましょう!
一方で、自動コントロールはもし不要と考えるなら4+シリーズで十分です。
他にも流量、ろ材容積を見ると5eシリーズのほうが若干勝っています。
ただし4+シリーズと5eシリーズとでは価格差の割にろ過性能自体はあまり大きく変わりません。
このため、やはり一番の判断基準はWi-Fiコントロール機能に価値を感じるかになるかと思います。
コスト感を重視する場合は、4+シリーズも十二分に選択肢に入ります。
各種オプションパーツ
プロ4+、5eシリーズ共通で16/22(内径16㎜、外径22mm)用のホース、パイプおよびオプションパーツが使用できます。いくつかピックアップしてご紹介します。
ダブルタップ
基本セットに付属しませんが、メンテナンス時の利便性を飛躍的に向上させます。
ぜひ追加したいアイテムです。
ディフューザー
プレコやロングノーズ系コリドラスなど、溶存酸素の多い環境を好む一部の魚種に有効です。
※5eシリーズでご使用の場合、マニュアルモードでの使用をおススメします。
インペラー
インペラーは消耗品です。
万が一の破損時に、予備があると安心です。
ご注意
- Wi-Fiコントロール機能の使用には、フィルター本体の他に操作する端末(スマホ、PC、タブレット等)が必要です。
通信環境が準備できていない場合は、4+シリーズがオススメです。 - ご家庭の無線LAN環境の範囲外(インターネットを介した屋外や出先など)からの操作はできません。
スマホからフィルターの内部状況を容易に確認・操作ができる製品とお考えください。 - フィルター内部の汚れ表示、メールのお知らせ機能はあくまでも「目安」の表示となっています。
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