魚って眠るの?

熱帯魚
熱帯魚

みなさんこんにちは、Tです。ヒトにとって睡眠は1日の中でおよそ3分の1を占める重要な要素の1つです。睡眠不足だと体に不調が現れてしまいますよね。私たちと同じように、魚たちは睡眠をとるのでしょうか?どのように?何時間?今日はそんな疑問にフォーカスしていきます。

動物たちにとっての「睡眠」

私たちヒトを含めた哺乳類にとって、睡眠は重要な要素の1つ。1日の睡眠時間は7~8時間とされ、24時間の3分の1を占めます。私たちのように寝床を作り安心できる場所で睡眠をとるもの、捕食者がいつ襲ってきても対応できるよう浅い眠りで休息するモノなど、眠りのスタイルは動物の種類によってさまざま。右脳と左脳を別々に休ませることができるといった高度な睡眠スタイルを持つ動物もいます。

巣穴を掘って眠るアナウサギ

魚は昼行性?夜行性?

動物には大まかに日中に活動する昼行性(ちゅうこうせい)と夕方から朝方にかけて活動する夜行性とに分けることができます。もちろん活動する時間によって睡眠が逆転します。これは哺乳類に限らず、爬虫類・両生類から昆虫まで小さな動物たちにも該当する性質です。では、魚類はどうなのでしょうか?

実は魚類にもこの性質は該当します。

昼行性である熱帯魚の代表種

グラミーの仲間
ネオンテトラ
エンゼルフィッシュ

夜行性である熱帯魚の代表種

巻貝の仲間
ブラックゴースト
ゴールデンレオパードタティア

ブラックゴーストやプレコの仲間は夜行性の熱帯魚です。ただし、ブリード個体や長らく飼育下に置かれた個体はその環境に適応している可能性もあり必ずしも夜に活発に行動するとは言い切れません。

魚にとって「睡眠」とは

私たちがイメージする「睡眠」は安心できる場所で寝床を作り熟睡すること。眠る環境を整えることは重要ですよね。それに、大半の動物はまぶたの動きや息遣いで「寝ているな」と認識できます。では、魚はどうでしょう。まぶたがないので目を閉じることは不可能ですし、そもそも魚に「睡眠」という概念はあるのでしょうか?

魚も眠る

結論から言えば、魚も睡眠を取ります。もちろん他の動物たちのように、睡眠スタイルは種類によって異なってくるでしょう。多くの熱帯魚は1日に寝たり起きたりをくり返しながら生活しているといわれます。野生下の海水魚では、夜間に波に打たれるままに岩にぶつかりながら漂っている魚を見ることがあります。分かりやすく「寝ている」と判断できる魚がいるのも間違いではありません。ただし、私たちのように1日のまとまった時間を1度の睡眠に充てることは珍しいようです。

では、おうちの水槽の魚にしっかり睡眠をとってほしい、寝ていると判断したいときはどこを見ればよいのでしょうか?また、観察するために環境づくりは必要なのでしょうか?

魚が熟睡できる環境づくり

昨今では「睡眠の質」が注目を浴びています。より良い環境での睡眠を心がけ、睡眠の質を高めることで日々の生活の質も上がっていくというものです。魚に対してその効果が得られるかは分かりませんが、どうせならより良い環境で安心して眠ってほしいですよね。ということで、魚がしっかりと熟睡できる環境を整えるために次のことを心がけてみましょう。

①照明の点灯・消灯時間を決まった時間にする
②隠れ家を多く設置する
③静かな時間を作る

照明の点灯・消灯時間を決まった時間にする

まずは照明についてです。魚や水草にとって、水槽の照明は太陽そのもの。自分たちが活動する軸となる大切な存在です。照明の点灯・消灯時間を毎日決まった時間に設定しているでしょうか?点灯・消灯時間にばらつきがあると魚の体内時計が狂ってしまうといわれています。

照明の点灯・消灯時間はタイマー制御がオススメ。タイマーを介して照明の点灯時間を制御しておけば点灯・消灯のし忘れがなくなりますし、なにより作業が1つ減るので日々の管理に余裕が生まれます。

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隠れ家を多く設置する

魚の睡眠の質を上げる環境を整える、続いてのポイントは隠れ家や隠れ場所を多く設置してあげることです。この隠れ家・隠れ場所というのは、水草や人工物、レイアウトの隙間でも何でも構いません。とにかく生き物が安心できそうなところを多く作ることが重要です。生き物の種類によって安心できる環境は違うため、飼育している魚にどんな習性があるのかもう一度調べてみるといいかもしれませんね。

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水作からリリースされている「ベタのおやすみリーフ」は他ではあまり見ない魚の睡眠に注目した商品ではないでしょうか?SNSを覗いてみると、実際にベタがおやすみリーフの上で休んでいる様子も見れたりします。

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静かな時間を作る

魚の睡眠の質を上げる環境を整える、最後のポイントは「静かな時間」を作ってあげることです。無音にしろとまでは言いません。私たちが注意したいのは、「振動」で特に足音や何かを落としてしまった時などに起こる衝撃・振動です。これらは魚にとっては「大きな音」として捉えられ、魚を驚かせてしまう原因にもなります。できれば、人間の生活環境から一歩離れた静かな部屋に水槽を設置することをおすすめします。


魚たちが眠っている間にヒーターで火傷してしまわないように、ヒーターカバーを付けてあげましょう。

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ただし、最近のアクアリウム用ヒーターではカバーが元からついているタイプが大多数です。
新しく購入する際はこちらを選ぶとより安全です。

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睡眠不足もある

実は、魚も睡眠不足になるといわれています。明確な定義はないとはいうものの、睡眠不足になると病気にかかりやすくなったり、体色が悪くなったりするそう。人間と同じように調子を崩しやすくなってしまうのは間違いないようです。

「おうちの魚は大丈夫かな?」と不安になる方もいるかもしれません。安心してください。ここでいう魚の睡眠不足は、「明るい時間=ライトの点灯時間が極端に長い」環境に置かれ続けている魚という意味です。

ライトを消灯させて隠れ家が十分にあればリビングの電気がついていても問題はないでしょう。部屋を真っ暗にするのではなく、先述したようにライトの点灯・消灯管理をしっかりと行っていれば問題ありません。

番外編

アクアリウムで飼育されている熱帯魚のほとんどはいつ睡眠を取っているか分からないですよね。ここで番外編として、睡眠を取っていることが分かりやすい魚をご紹介します。

その魚がこのクラウンローチです。クラウンローチはインドネシア、スマトラ島、ボルネオ島原産のローチの仲間。古くから水槽内をにぎわすポピュラーな魚です。クラウン(道化師)と呼ばれるように、派手な色彩と愛嬌たっぷりなしぐさに魅力があります。

クラウンローチ

クラウンローチは環境に慣れると、なんと横になったり腹を見せて眠ったりとユニークな寝姿を見せてくれることで知られています。このように「寝ているな」と一目見て分かる種類を飼育するのもおもしろいかもしれませんね。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事では魚の睡眠に注目してみましたがいかがでしたか?
きき物を健康に飼育するために、よりよい環境を整えることは飼育者の務め。かといってあまり神経質にはならず、便利なものを活用して飼育環境を整えることが飼育を長く楽しむためのコツではないでしょうか。動物も飼育者も「楽しく快適」がポイントです。

投稿者
T

1997年10月8日生まれ。愛知県出身。アクアリウムは初心者で、ビギナーの心に寄り添った記事を目指しています。自宅でフトアゴヒゲトカゲを飼育(8歳)趣味のオートバイはかれこれ6年目に突入。

ティーよりコーヒーが好き。

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