フィッシュボーン・シュリンプ<エビ解説>

種類解説(エビ・その他)
種類解説(エビ・その他)

今回は、人気のクラウド系シュリンプの中でもポピュラーな「フィッシュボーン・シュリンプ」のご紹介です。
甲殻に白い模様が特徴的で、模様の出方で呼び名が変わります。ハイブリッドシュリンプの中でも定義が難しくグレードにより高額な個体もいます。
そんなフィッシュボーンシュリンプについて掘り下げていきます。


フィッシュボーン・シュリンプとは?

特徴

学名:Neocaridina sp.
フィシュボーン・シュリンプは、クラウドシュリンプ系の品種の一つです。
クラウドシュリンプとはその名の通り、『雲』のような柄・模様を持つシュリンプをいいます。

人気の改良品種で、表現される柄によって『ギャラクシー(銀河)』・『ミルキーウェイ(天の川)』『シーロキューモラス(うろこ雲)』・『フィッシュボーン(魚の骨)』などの品種がいます。中には『ギャラクシーフィッシュボーン・シュリンプ』のように、表現が2つ重なる品種もいます。

今ではブリーダーさんの努力により多くの品種が作出されています。

カラーバリエーション

レッドフィッシュボーン:クラウドシュリンプ系の品種で、赤い体色、背中に頭から尾の付け根のライン、副節のバンド模様が特徴。

ブラックフィッシュボーン:クラウドシュリンプ系の品種で、黒い体色、背中に頭から尾の付け根のライン、副節のバンド模様が特徴。


模様の表現

『フィッシュボーン』『ミルキーウェイ』『シーロキューモラス』『ギャラクシー』のほか、複合して表現される個体もいます。日本語に訳すと魚の骨、天の川、うろこ雲、銀河と空に関係ある名前が多い中で、フィッシュボーンだけは骨が表現名であることがユニークです。

フィッシュボーン

真上から見た時に頭部から尾の付け根までライン(ヴァティクルライン)が入り、これと腹節のバンド模様が重なって魚の骨のように表現されます。

ミルキーウェイ

頭部から尾までまっすぐなヴァティクルラインが入ります。細かなスポットが入る個体もいます。

シーロキューモラス

腹節にうろこ雲のように入るバンド表現を持ちます。

ギャラクシー

シュリンプの頭胸甲(背甲)部分にスポットが入る品種はギャラクシーと呼ばれます。


飼育方法について

飼育方法や環境設備などはこちらの記事でご紹介しています。

飼育に関する注意点

他のハイブリッド品種とは違い、丈夫な点でビギナーの方も安心して飼育できます。ただし、急激な水質変化や夏の高水温の対策は必要です。

より丈夫なシュリンプにする場合、成長の栄養補給に添加剤で補ってあげる必要があります。

添加剤や調整剤を使用するときは、使用前に飼育水のチェックを行いましょう。


交配・繁殖方法

フィッシュボーンは突然変異!?

「フィッシュボーン・シュリンプ」は「ピント・シュリンプ」の作出過程で生まれた品種です。
※ピントシュリンプ記事にて紹介しています。参考にしていただけたら幸いです。

作出過程

「フィッシュボーン・シュリンプ」単独の交配でも、「ピント・シュリンプ」のような個体が生まれてくる事があります。
成長と共に表現が変化するため、稚エビの時には品種の判断ができないこともあります。

多くの品種との交配により生まれた大変面白い品種の一つです。


有用なアイテム紹介

エサ

バランス良く栄養を与えるために、3系統のエサを使い分ける方法がおすすめです。1日1種類または2種類と使い分けるようにしましょう。

丈夫な甲殻を持つためにも、ミネラル分を水槽内に補充してあげましょう。

稚エビ育成にオススメ

稚エビを早く育てたいと思う方へのオススメです!

飼育されているシュリンプの環境に合ったアイテム選びも必要です。参考にしていただけたら幸いです。


まとめ

クラウド系シュリンプは表現豊かな観賞用シュリンプで大変人気がある品種です。

他のハイブリッド品種に比べると丈夫で飼育も容易、さらに繁殖まで楽しめます。

ぜひお迎えしてみてはいかがでしょうか。

投稿者
WT

多くの生き物のブリーディングを経験をし、今はもっぱら観葉植物・DIY!

自分の好きな物での部屋作りが楽しい。

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