金魚を飼育したことのある方なら一度は使ったことがあるであろう「投げ込み式フィルター」。
空気や電気の力で水を循環させるフィルターです。
水槽セットに組み込まれていること、ホームセンター等で手軽に手に入ることから、ユーザーは多いことでしょう。
そんな投げ込み式フィルターでも、アクアリストから「最強」と称賛されているのが、今回ご紹介する「フィッシュレット」です。最強といわれる所以をじっくり深掘りしていきます!
フィッシュレットとは?
フィッシュレットは、アクア工房社からリリースされている投げ込み式フィルターのベストセラー商品です。空気の力で水を循環させてろ過を行う「エアリフト式」を採用しています。
※2022年10月より仕様を一部変更しています
フィッシュレットの特徴
他の投げ込み式フィルターと同様に、水を循環させて水をきれいにします。それと同時に、フンやゴミを自動的に集めてくれるのがフィッシュレットのスゴいところ。さらに透明なのでフィルター本体にどれだけ不純物がたまったか分かりやすい。つまり、フィルター本体の掃除の目安が分かりやすいということです。
大食漢の魚の飼育にうってつけ
その優れたゴミ収集能力を遺憾なく発揮できるフィールドは、「大型魚飼育水槽」かつ「ベアタンク」(レイアウト素材を一切入れない水槽)です。大型魚は大きな体を維持するために、たくさん食べて、たくさん排出します。当然その排泄物もビッグサイズ。大型魚飼育では大量のフンやゴミによって他の水槽より非常に水質が悪化しやすく、水槽サイズも大きくなるので水換えをするのも一苦労。ろ過能力が高いフィルターが必須になります。
そんな時こそ、このフィシュレットの出番!大きな排泄物でもみるみる集めて水槽内をきれいにしていきます。いわば水槽のゴミ箱の役目を果たしてくれるのです。
次の魚種の飼育では特にフィッシュレットの効果が発揮されるでしょう。飼育しているけれどまだフィッシュレットを使ったことが無いという方はぜひ検討してみてください!
実際に設置してみた
熱帯魚エリアのの水槽をお借りして、その実力を検証!
さあやってきました!熱帯魚エリアッ!!
今回フィッシュレットを使用させていただく水槽はこちら!
アフリカンシクリッドやプレコがいる大型水槽です。決まった時間にフンの掃除などメンテナンスを行いますが、幸運なことに取材時は午前中でメンテナンス前でした。許可を得たところで、さっそく設置してみましょう!
いよいよ設置!ベアタンクで使用するならこのパーツはない方がいい?
ご存じの方も多いかと思いますが、フィシュレットの取り付け方を順にご紹介していきます。
あっ!その前に、編集長Sの言っていたことを思い出しました。
「ベアタンクで使うならフィッシュレットの台座とすのこは外すのがおすすめだよ!ベアタンクでは、台座とすのこにフンが引っかかってうまく吸わない時があるんだよなあ。」ということで……
外しちゃいました。ほとんど力を入れることなく簡単に外れます。
スノコも今回は外しました。小さい魚がいる場合は吸い込まれる可能性が高いのでつけておくようにしましょう。
エアチューブを付けて
いざ、投入!なかなかの存在感があります。エアポンプのスイッチを入れると…
おお!正常に作動しました。
音は静かなようですが、これは何十本と水槽を管理している熱帯魚エリアだからかもしれません。周りの雑音にかき消されて、エアーポンプや泡が出る音はほとんど聞こえませんでした。「フィン」の部分がきれいに回るようにエアー量を調節することで本来の性能を発揮します。エアー量が強すぎることで泡が乱れると「ボコボコ」と聞こえてきます。この状態では吸引力が落ちたりフィッシュレット本体が浮き上がってしまうので、エアー量の調整はしっかりと行いましょう。
パワーリフトでさらに強化!
正常に作動したことを確認したら、拡張パーツ「パワーリフト」を取り付けていきます。これは、プロペラを3連にすることで水流を速め、ろ過能力のアップを図るパーツです。
まずは、付属の上部のキャップとプロペラをはずします。
パワーリフトを開封します。
パワーリフトを上から挿すように取付け、付属のキャップをはめて完成!
その実力やいかに……?
いざ、投入してスイッチオン!
おおお!パワーリフトを付けた方が、泡の勢いと量が増しています!
比較してみると一目瞭然ですね!
あ.…..肝心のフンが吸い取られる様子を撮影するのを忘れていました。パワーリフトを付けた状態のみの写真となりますが、ご覧ください。
スーッと吸い寄せられて
中に入りました!
2日後。
実力を確かめるべく、もう一度熱帯魚エリアにおじゃますることに。
さあ、フンは集まっているのか?
おお!たくさんたまっている!
後で気づきましたが、水槽の底もすっかりきれいになっていました!
肉食魚や大型魚のベアタンクでの実力が実証されました!
使用時の注意点
沈下性のフードや冷凍赤虫はフンと一緒に吸い込まれてしまいます。エサを与える際はフィッシュレットから離れた場所にエサを落とすか、フィッシュレットを止めるようにしましょう。
また、効率よくフンを集めるには設置位置が重要です。水槽の中央や水流の観点からフンが集まりやすい場所に設置しましょう。大型水槽であれば複数台設置するのも1つの手です。
水槽がきれいになったあとは
水槽をきれいにしたならば、フィルター自体もきれいにしなければいけません。では、フィッシュレットを洗っていきましょう!
赤丸の部分を押しながら
はずします
次にコマ型のパーツを外します。
底面の台座とすのこを外した状態で、穴に指を入れると
外れます。
今回は流水のみすすぎでしたが、汚れがひどければ使わない歯ブラシなどでこすっても良いでしょう
容器の部分をすすいで
きれいになりました!
きれいになったら、元通りに組んで完了です!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?フィッシュレットの威力が伝わったと思います。大食漢の魚種の飼育にうってつけのフィッシュレット、ぜひご検討ください!
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