ブラックダイヤモンドシュリンプ ゴールデンアイ<エビ解説>

種類解説(エビ・その他)
種類解説(エビ・その他)

今回はブラックダイヤモンドシュリンプ ゴールデンアイ(以下、ブラックダイヤ・シュリンプ)をご紹介します。本種はゼブラシュリンプの改良品種で、中でも目に特徴を持つ個体を交配して固定したものです。
現在流通するハイブリッド品種の元になった種で人気もあります。
そんなブラックダイヤ・シュリンプを掘り下げたいと思います。

ブラックダイヤ・シュリンプとは

学名:Neocaridina sp.
ブラックダイヤ・シュリンプは、中国南部原産のゼブラシュリンプをドイツのブリーダーさんが作出した改良品種です。

ツヤのある体色はやや青みを帯びた個体から漆黒の色彩まで見られ、メス個体ではやや錆がふいたような色彩を見せます。

ゼブラ・シュリンプも多様な表現があります。

飼育は容易で、ビーシュリンプなどと同様に水槽内での繁殖が可能な大卵型です。水質にはうるさくありませんが、水質の悪化や高水温には注意が必要です。

「ゴールデンアイブラックダイヤモンド・シュリンプ」「ゼブラシュリンプ・ブラックダイヤモンド」などの別名を持ちます。


ゴールデンアイとは

ゼブラシュリンプ・ディープブルー・ゴールデンアイ
レッドサンダー・シュリンプ ゴールデンアイ
ブラックダイヤモンド・シュリンプ ゴールデンアイ ブルー

ゴールデンアイ・シュリンプは、ゼブラ・シュリンプの交配過程で出てきた品種で、金色の目が特徴的です。
今では固定率が上がり、ゴールデンアイ・シュリンプ同士の交配で殖やすことが可能となっています。
中には目の色が白に近い個体や片目のみ金色のオッドアイもいます。

クオリティを上げてみよう

美しく丈夫なブラックダイヤ・シュリンプを育てるためには、「カルシウム」が必要となります。
カルシウムはシュリンプ専用の添加剤・カキ殻・石・底床などから供給可能です。
「キトサン」や「マグネシウム」も必要な栄養素です。

カルシウムを吸収しやすくするために動物性タンパク質のエサを与えます。動物性たんぱく質を与えることで、カルシウムの吸収を助けることができます。

また、動物性タンパク質により成長や繁殖の促進効果があります。植物性・動物性のエサのバランスを調整することでブラックダイヤ・シュリンプのクオリティを上げることができます。


飼育方法

基本的な飼育方法・設備は『ビーシュリンプの世界』を参考にしてください。

水質・水温の変化に非常にデリケートな点に注意が必要です。
最適水温:20~24℃
水質:ph6.0~6.8 (中性~弱アルカリ性)、硬度:7~9 
高い硬度を好む品種ではありますが、0よりはあった方が良い程度で飼育問題はありません。
※青みを強くしたいときは、pH7.5で保つと効果があります。

ソイル

水質を弱酸性に傾ける性質があります。
「吸着性ソイル」・「栄養系ソイル」の2種類があり、用途によって使い分けると良いでしょう。デメリットとして、水洗いなどできず再利用できない点が挙げられます。

砂利系

ソイルとは逆に弱アルカリ性に水質が傾けがちになります。
再利用できる点でも長持ちしますが、長期利用により成分が減少していくため、
弱アルカリ性へ傾ける効力は弱くなるので注意が必要です。

吸着系ソイルであれば水質が安定しますが、甲殻類であるシュリンプの栄養補給に添加剤や
タブレッドなどでミネラルを補ってあげる必要はあるでしょう。
なお、栄養系ソイルのミネラル分を供給できるものを使用することで、添加剤などの使用頻度が減らせると考えます。
使用するソイルについては、飼育環境に適したものを選ぶと良いでしょう。

繁殖

ビーシュリンプ同様に大卵型であることから、水槽内での繁殖が可能です。
・抱卵可能になるサイズは1.3~2cm。
・水温20℃~を維持していただければ問題はないでしょう。(20℃以下での抱卵する個体は少ないです。)
※色の濃淡の差は出ます。目の色も変わることがあります。

ブラックダイヤ・シュリンプ単独での繁殖も良いですが、ハイブリッド品種の作出などに導入されることが多い品種であるように、他の品種との交配を楽しめる品種です。

下記の記事を参考にしていただけると幸いです。


まとめ

ブラックダイヤモンドシュリンプ・ゴールデンアイは、ゼブラシュリンプの改良品種です。

別種のビーシュリンプとの交配が可能です。
両種を交配させたハイブリッドシュリンプの作出も盛んですので、色々な交配を楽しめます。

探求心くすぐる品種です。ぜひ飼育にチャレンジいただけたらと思います。

投稿者
WT

多くの生き物のブリーディングを経験をし、今はもっぱら観葉植物・DIY!

自分の好きな物での部屋作りが楽しい。

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