突然ですが皆さんはアウトドア派、インドア派どちらですか?ちなみに筆者はバイクツーリングが大好き!おうちも大好き!です。すいません。聞いてないしどっちだよ!ですよね。今回は水槽の中でもインドア中のインドア派「砂に潜る熱帯魚」たちにフォーカスしてご紹介していきます。
砂に潜る熱帯魚の飼育方法
飼育方法を5つのポイントにまとめてみました!
①底床は細かく角の少ない砂を選ぼう
②観察したい場合は底床を薄くして完全に潜らないようにする
③砂に潜った自然な姿を見たいのなら体高より深く底床を敷く
④底砂を清潔に維持するために定期的な掃除をしよう
⑤底面式フィルターは底板の隙間に入ってしまうので使用しない
これらに気を付けると上手に飼育できます。
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砂
それでは、砂に潜る熱帯魚たちの紹介です!
クーリー・ローチ
学名:Pangio kuhlii
タイ、マレーシア、インドネシア原産のローチの仲間です。古くから親しまれており、黄色と黒の縞模様が美しい種です。同種でも個体ごとの模様の変異が大きく、さまざまなタイプが見られます。低層部で物陰に隠れていることが多く、底砂に頭を突っ込んで潜る様子はかわいらしく、まさにドジョウといった感じです。飼育も容易で餌も何でもよく食べるため、水槽の掃除屋として活躍してくれます。
南米淡水ヒラメ
学名:Citharichthleri uhler
アマゾン河口域原産の淡水ヒラメの仲間です。淡水ヒラメや淡水カレイは数種知られ、独特の体型から人気の種です。体色こそ地味ですが、左側についた2つの大きな瞳はとても愛嬌があります。菱形の体、四角い尾ビレ、大きな口が特徴的で、この仲間の中では動きが活発で底砂に潜ることも少ないです。飼育は容易で、若干の塩分を入れるとよいでしょう。
ニューギニア淡水カレイ
学名:
Leptachirus sp.
Leptachirus robertsi?
Leptachirus klunzingeri?
ニューギニア島原産のカレイです。水槽内では活発に泳ぐことは少なく、砂に潜っていたり壁面に吸着していることが多いです。腹側だけでなく眼のある側でも壁面に吸着できる非常にユニークな特徴を持ちます。本種は卵胎生であるともいわれていますが、情報が少なく詳細は不明です。水質にうるさくなく、塩分を必要としないため飼育は容易ですが、スレに弱く注意が必要です。
チャカ・チャカ
学名:Chaca chaca
全長約25cmにもなるインド原産のナマズの仲間です。落ち葉に擬態した著しく偏平したユニークな体型と大きな口が特徴的。独特の風貌と愛嬌のある名前から人気の種です。偏平した体を生かして底砂に潜り、小さな目と大きな口で獲物を待ち伏せして捕らえます。茶褐色の体色は底砂の色によってある程度変えることができ、カレイやヒラメのような擬態能力を持ちます。人工飼料に餌付きにくいので、小魚などの生餌を主体に与えます。白点病にかかりやすいので注意が必要です。性格は温和なので、複数飼育もできますよ!
タイガー・ツチノコロリカリア
学名
Pseudohemiodon sp.
Pseudohemiodon sp.”Tiger”
Pseudohemiodon sp.”Peru Ⅰ”
Pseudohemiodon sp.”Peru Ⅱ”
ツチノコとつくので変わってるに決まってます。……ごめんなさい、偏見です。
アマゾン川原産のロリカリアです。頭部に入る複雑な模様と胴体から尾部にかけて黒いライン状の模様が特徴で、その模様には個体差が見られます。飼育は十分な溶存酸素量を確保すれば容易ですが、植物質の餌には餌付きづらい傾向があります。底砂に発生する微生物などを主食としていると考えられています。性格は温和で同種はもちろん、サイズが同程度の温和な種との混泳が可能です。
ロリカリアにはいくつか亜種・品種が存在します
ホースフェイス・ローチ
学名:Acantopsis choirorhynchos
なんというかわいそうな名前でしょう。しかし否めません。「ブサカワ」というやつでしょうか。その名の通り、「馬面」に見えることからこの名がついたそうです。透明感のある体にはいくつかのスポット模様が体側に見られます。ユニークな外見だけでなく、砂に潜って顔だけ出していたり、底砂に頭を突っ込んで懸命にエサを探したりする姿は愛嬌タップリです。飼育は容易で、エサは沈下性人工飼料が適しています。やや臆病なので複数匹での飼育が良いでしょう。
こんな顔して臆病とは、かわいいですね。ちなみに、大きいサイズのホースフェイス・ローチもいますよ。その名もジャイアント・ホースフェイスローチです。
テトラオドン・バイレイ
学名
Pao baileyi
Tetraodon baileyi
タイやラオス、ミャンマーに生息しています。体の表面を覆う毛が特徴的で、“毛フグ”の名称でも知られています。かつては幻のフグとされていましたが、アクアリウム界に紹介されてからは徐々に流通量が多くなり、目にする機会も増えました。それでも流通量は決して多くなく、特にきれいに毛が生えている個体はなかなか輸入されないために珍重されています。体側の毛は成長と共に発達していきますが、毛が少ない個体は成長しても少ないままであることが多くあります。性差ともいわれるものの、詳しくは分かっていません。飼育は比較的容易な一方、pHの高い水を好む点とフグの中でも気が荒いことに十分に注意が必要です。
テトラオドン・ミウルス
学名:Tetraodon miurus
またまたフグです。コンゴ、コンゴ川に上流域に生息。色彩変異が多いこと、ユニークな生態から人気の種です。体色のバリエーションも多く、人気の赤以外は褐色をベースとした色彩が多いです。突出した目と口で砂に潜って待ち伏せして獲物を狙います。飼育は導入時に白点病になりやすいので注意が必要です。高水温にも弱いので塩で白点病を予防しておくと良いでしょう。エサは生餌を好み、若魚ではエビや赤虫、成魚では小赤などが良いです。
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クィーンモトロ“コロンビア”
学名:Potamotrygon motoro
コロンビア原産の淡水エイの仲間です。淡水エイの仲間では非常にポピュラーで、褐色に黒いリングスポットの入る美しい種です。リングスポットの内側は若干色みが明るく見え、個体によってはオレンジスポットなどとも呼ばれます。コロンビア産の個体は“クィーンモトロ”と呼ばれ、大きくはっきりとしたスポット模様が多く入り、さらに縁取りに細かなスポットが見られます。
スパイニーイール各種
トゲウナギという種類の仲間です。飼育は容易でアカムシなどの生餌を好み、基本的に肉食性が強いです。混泳する場合は口に入るサイズの他種は避けましょう。
ファイアー・スパイニーイール
学名:Mastacembelus erythrotaenia
タイからインドネシアなどに広く生息するトゲウナギの仲間です。本種はマスタセンベルス属の中でも特に大型になる種で、自然下では1mにもなる個体が確認されています。漆黒の体色に赤いラインの入るインパクトの強い色彩をしており、コンスタントな輸入もあって人気の高い種です。
タイヤトラック・スパイニーイール
学名:Mastacembelus armatus
パキスタンからベトナムに生息するトゲウナギの仲間です。トゲウナギの中でも本種はポピュラーな大型種で、トラックのタイヤに見えるユニークな模様でも人気を集めています。
スターダストギャラクシー・スパイニーイール
学名:Mastacembelus alboguttaus
名前からコスモを感じることができますね。幻のトゲウナギと呼ばれる、ミャンマー原産のトゲウナギの仲間です。ミャンマーのサルウィン川のみに生息する固有種で、全身に入る細かなスポットがとても美しいです。古くから知られる種ですが、現地での採集量が極めて少ないため、流通は数年に1度と非常に稀です。
今回はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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