みなさんこんにちは、Tです。突然ですが「水草オタク社員 佐々木さん」をご存じでしょうか?社内でも水草のことなら右に出る者はいないといわれるくらい水草に博識です。当シリーズはそんな佐々木さんに水草に関するいろいろことをインタビューしていきます。今回は「水上葉と水中葉で姿が大きく変わる水草」がテーマ。それではいってみましょう!
水草を教えてくれる人

佐々木さん
チャームの水草管理エリアの中でも「水草のことで困ったら佐々木さんに聞け」といわれるほど知識が豊富。特にブセファランドラが大好きで、魅力的なブセファランドラを提供できるように入荷・育成を担当している。少々恥ずかしがりやな一面も。
水上葉と水中葉で姿が大きく変わる水草
多くの水草は自然の中で水上と水中の環境を交互に繰り返して生活しています。それぞれの環境に適応すべく水草たちが身に付けたのは「水上と水中で姿かたちや色を変える」こと。今回はその変化のギャップが激しい種類を中心にご紹介します!レイアウト素材の参考にいかがでしょうか?佐々木さんセレクトの少しコアな種類も入っていますよ!それではいってみましょう!
ルドウィジア インクリナータ トルネード
佐々木さんが「このテーマならこの種類が一番好き!」と述べたのがこのルドウィジア インクリナータ トルネード。名前負けしないくらい見事にトルネードしているルドウィジアの仲間です。水上葉でも上から見ると螺旋を描くように葉が生えていることが分かります。水上葉では幅のある葉が水中に入ると極細葉に様変わり!しかもよく見ると、葉がまるでドリルのように一枚ずつねじれる姿になるんです!何とも芸術的な種類。
育成難易度はというと……「鬼ムズッ!」と力強い佐々木さんの一言をいただきました。硬度が高いとうまく育たないのでRO水での育成がオススメだそう。水上葉は比較的育てやすいそうですが、寒さに弱い一面があるのだとか。できれば水中でチャレンジして欲しい一種!とのことです。
ロタラ ワリッキー
水上葉は通称「リスノシッポ」として流通することが多いロタラ ワリッキー。水上では草丈が小さくかわいらしい姿をしていますが、水中になると一変!草丈は伸び、葉は極細で密に生えて真っ赤に染まるんです!

ロタラ ワリッキーは入門種といわれるもののコツがいるそう。硬度があると成長点が萎縮してしまうので南米水草を育てるのと同じようにphを低く保ってあげるのがポイントだそう!きれいな赤色を引き出すためには、高光量とCO2の添加は必須!とのこと。一度は生で見てみてみたい種類ですね。
ロベリアカーディナリス
あれ?あんまり変わってなくないか?いやいや全然違うんです!確かに写真ではお伝えしにくいのですが、このロベリアカーディナリスは水上で50~100cmと相当大きくなります!水辺植物「ベニバナサワギキョウ」としても知られ、水草であることを忘れさせるほどにきれいな花を咲かせます。

水中では光が強いほどしっかりとします。植え替えせずに育成すると傘径が10cm程度まで大きくなるので見ごたえ抜群!「茎がゲームセンターのコインぐらいぶっといんだよ!」と佐々木さんが目を丸くするほどの迫力!
育成難易度は普通レベル。水質はうるさくなく育てやすいのですが、成長が遅いのでコケが出やすい点に注意。あらかじめ、エビや貝・オトシンなのコケ取り生体を入れるのがオススメ!
ウォーターウィステリア、ハイグロフィラ バルサミカ
ウォーターウィステリア
ハイグロフィラ バルサミカ


水中葉になると葉が切れ込み鋭くなるという共通点から、ウォーターウィステリアとハイグロフィラ バルサミカがエントリー!佐々木さん曰く、「水上葉はまるで雑草だけど、水中葉になったら鋭くてシャキーンってして垢抜ける!」だそうです。雑草とはさすがにひどい言われようですが、水中葉になった時の様変わり感としては2種とも負けていませんね。ハイグロフィラ バルサミカの方がより細葉で枝分かれした葉姿となっています。
ウォーターウィステリアは初心者向け水草といわれるだけあって、この中での丈夫さはピカイチ!ハイグロフィラ バルサミカとも育成難易度はあまり変わりません。ただし、バルサミカをきれいな葉姿に育てるには水質を軟水にしてCO2の添加が必須となります。
ジャイアントアンブリア
大きさが自慢の水草ジャイアントアンブリアがエントリー。水中葉だと極細葉になり切れ込みが枝分かれするように細かくなる。そして、最大草姿が横50cm、高さ50cmと名前の通り何よりもとにかくデカい!まるで応援団のポンポンのようです。その姿を一度は自分の水槽で見てみたいほど圧巻です。
育成難易度について特筆することはありませんが、きれいに大きく育てるには軟水でCO2添加がおすすめです。ぜひ状態良く育てて圧巻の草姿を楽しみたい種類のひとつですね。
改良品種エキノドルス
さまざまな品種がリリースされ、多種多様な葉姿からレイアウター・コレクター共々に人気の改良品種エキノドルス。水上葉と水中葉では葉の色味だけではなく「質感」が変化することも楽しみの1つです。上の画像のエキノドルス ルビンでは水上葉はしっかりとして光沢のある質感でありながら、水中葉になると水に漂うようなテープ状の葉姿に変化します。
こちらのエキノドルス レッドダイヤモンドでは、水上葉では幅広だった葉が水中葉では細長くウェーブがさらにかかった葉姿に変化!色と形のち2つの変化を楽しめる水草となっています!
改良品種エキノドルスの大半は適応能力が高く丈夫初心者におすすめな水草。ただし、色をきれいに出すよう育てるには、やはり高光量・CO2の添加・軟水で育てることが必須です。
さまざまな葉姿に変化する改良品種エキノドルス。あなたのお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか?
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
水上と水中の姿のギャップが激しい水草特集いかがでしたか?見て楽しい・育てて楽しい水草たちはあなたの水槽をより華やかにすることでしょう!
\バックナンバーはこちらから/
佐々木さんが活躍している
\チャーム公式 Instagramも!/
コメント