どうも、ほにゃらら sp.です。
熱帯魚の水槽に水草を植えると、自然の緑に癒されますよね。
とはいえ、水草の育成にはCO2添加システムの導入は必須と言っても過言ではありません。
しかし、本格的な水草育成は導入コストが高いためか、「CO2が要らない水草を教えて欲しい!」という声が後を絶ちません。
というわけで今回は、そんな「CO2の添加が要らない水草」についてご紹介します。
CO2不要の水草
「CO2不要で、光も熱帯魚のライトならなんでもOKで、水質にもうるさくなく簡単に育てられる。
っていうかとにかく枯れない丈夫なやつが欲しい。」
そんな都合の良い水草なんかあるワケが……と言いたいところですが、一応はあるのです。
ズバリ、下記の6種類から選ぶ形になるでしょう。
アヌビアス
アヌビアスはCO2がいらない水草の代表的なグループと言えます。
さまざまな種類がありますが、「アヌビアス・ナナ」がその中でも代表的です。
アヌビアスはアフリカ原産のサトイモの仲間の水草で、石や流木などに張り付く性質があります。
基本的にどの種類もCO2や光について特に気にかける必要はありませんが、特に“ナナ”系かまたは“バルテリー”系が丈夫で良いでしょう。
熱帯魚が適切に飼育できている水槽であれば、そうそう枯れてしまうことはありません。
簡単に育てられてバリエーションが多く、色やサイズなど自由に選べるのもうれしいポイントです。
さまざまなアヌビアスのバリエーション
ここで紹介しているのは、いずれも育てやすい種類です。
石や流木に巻き付けて使用
使用イメージ
アヌビアスは基本的に石や流木などに巻き付けて使用します。
巻き付け方はこちらの記事を参考にしてください。
アヌビアスの弱点
アヌビアスはCO2不要で光も最低限で育成可能と大変強健な種類ですが、1つだけ弱点があります。
アヌビアスにとって、根茎の水の淀みは致命傷です。
特にやりがちなミスなのですが、ポットごと底床に埋めてしまうと枯れてしまいます。
必ずポットから取り出して、流木や石などに巻き付けて使用しましょう。
逆に言えば、熱帯魚が飼える環境であればこの淀みにだけ気を付けましょう。
それ以外の理由で枯れてしまうことはほとんどありません。
ミクロソリウム
ミクロソリウムもCO2不要な水草として、アヌビアスと双璧をなす有名な種類です。
この2つが、CO2が必要ない水草のツートップと言えるでしょう。
ミクロソリウムはアジア原産の水生シダの仲間で、アヌビアスと同様に石や流木などに張り付く性質があります。改良品種が豊富で、さまざなバリエーションが知られます。
ただし、アヌビアスほどバリエーションの違いは顕著ではありません。
主に葉の形状の違いとなりますが、コレクション性も高く奥の深い種類です。
中でも「ミクロソリウム・プテロプス」が代表的です。
いずれの種類も育成しやすく、CO2や光について特に気にかける必要はありません。
アヌビアスと同じく簡単に育てられるのにバリエーションが多く、選択肢が多いのはうれしいですね。
さまざまなミクロソリウムのバリエーション
ここで紹介しているのは、いずれも育てやすい種類です。
石や流木に巻き付けよう
ミクロソリウムも基本的に石や流木などに巻き付けて使用します。
巻き付け方はこちらの記事を参考にしてください。
ミクロソリウムの弱点
アヌビアス同様活着性なので根茎の淀みには弱いです。
加えてシダ類は高水温にも弱く、水温28℃以上の環境が数日続くと「シダ病」と呼ばれる、水生シダ特有の病気を発症しやすくなります。
シダ病を発症すると葉が黒ずみ、そのまま放っておくと枯れてしまいます。
この場合、黒ずんだ葉は元には戻らないためハサミでカットします。
株全体で傷みが激しい場合は根茎のみを残し、葉や根茎の黒ずんだ箇所を全てカットしてしまうのも一つの手です。
一旦丸坊主になってしまいますが、後からまた新しい葉が生えてきますので心配ありません。
むしろ黒ずんだ葉を残してしまうと、株全体がダメになってしまうことがあります。
なお、ミクロソリウムは葉の先端が透明になることがありますが、これは病気ではありません。
生長点と呼ばれる部位で、よく育っている証拠です。そのままにしておいてOKです。
底床に埋めないことと、夏場の高水温の2点にだけ気を付ければ、育成は大変容易です。
ボルビティス
透明感のある新緑の葉が美しい、水生シダの仲間の水草です。
ボルビティスはアフリカ原産の水生シダで、石や流木に張り付く性質があります。
基本的な性質はミクロソリウムとほぼすべて共通します。
ボルビティスのバリエーションはあまり多くなく、育成しやすい種類は基本的に「ボルビティス・ヒュディロティ」のみとなります。
ボルビティスの仲間でも「ヒュディロティ」以外は水中栽培に向かないものもあり、育成が難しいものもあります。
石や流木に巻き付けよう
ボルビティスもミクロソリウムと同様に、基本的に石や流木などに巻き付けて使用します。
巻き付け方はこちらの記事を参考にしてください。
ボルビティスの弱点
ミクロソリウムとほぼ共通です。
どちらかといえばミクロソリウムよりこちらのほうが育成難易度は高く、美しく大きく育てるのであればCO2は欲しいところです。
CO2添加がなくとも育成できますが、その場合は小型化します。
ミクロソリウム同様活着性なので根茎の淀みに注意しましょう。また、水生シダという点で高水温に弱く、水温28℃以上の環境が数日続くとシダ病が発生しやすくなります。
傷んだ場合の対応もミクロソリウムと同様で、もし葉が茶色~黒ずんできたらその葉は枯れてしまっています。この場合、傷んだ葉や根茎はハサミでカットしてください。
株全体で傷みが激しい場合は根茎のみを残し、葉を全てカットしてしまうのも一つの手です。
一旦丸坊主になってしまいますが、後からまた新しい葉が生えてきますので心配ありません。
底床に埋めないことと、夏場の高水温の2点にだけ気を付ければ、育成は大変容易です。
マツモ
マツモは非常に強健なマツモ科の水草です。
金魚藻と呼ばれる水草の一つであり、元々日本原産の水草です。
耐寒性もあるため、熱帯魚のみならず金魚やメダカにも用いられます。
どちらかといえば、金魚やメダカの飼育において広く使われる水草といえるでしょう。
マツモはライトグリーンの整然と並んだ葉が見た目に美しいだけでなく、水質浄化能力も高いです。
このためレイアウト用として以外に、水槽の不要な栄養分を吸収させる役割で導入することもあります。
圧倒的な成長速度
マツモの成長速度は全ての水草の中でもトップクラスです。
水中の栄養が十分で、ある程度の光を当てていればあっというまに水面を覆いつくす勢いで増えるでしょう。
環境条件が良ければ、長さ10cm程度の株でも1~2週間ほどで50cmを超えてしまうことも珍しくありません。
栄養吸収速度が極めて速い点が評価され、水質浄化用に用いられることがあります。
実は浮草!? 地面に根っこを張りません
マツモは茎があり縦に長く伸びる草体をしているので、見た目はいわゆる「有茎草」であるかのように見えます。
しかし、自然下では根を張らずに水面を漂う形で生息しており、いわば「浮き草」に近い形態をとります。
水槽内で育成する場合、底床に植えて有茎草のように育成することは可能です。
しかし根を張らないため、そのままではいずれ浮き上がってしまいます。
このため、有茎草のように植えこみたい場合には、水草用のおもりを付けることが有効です。
マツモの弱点
マツモはCO2添加不要、光もわずかでOK、水温水質の適応範囲も広くて成長スピードも爆速。
さらに見た目も繊細で美しいと、まさに最強とも言える水草です。
しかし、唯一とも言える弱点が水道水に含まれる「塩素」です。
マツモは塩素には非常に弱く、塩素を含む水中にさらされるとバラバラに溶けてしまいます。
マツモの手入れを行う場合は、たとえ短時間でもカルキ抜きを使用した水を使うべきでしょう。
ほとんどどんな環境にも適応できる強健種ですが、塩素だけはどうしても苦手です。
あの強健さが嘘のように、儚く散ってしまいます。
アナカリス
アナカリスは、理科の実験に使われる「オオカナダモ」の和名でもなじみ深い、透明感のある緑が美しいトチカガミ科の水草です。
また、おそらく全ての水草で最も強健と思われる屈強な水草です。
熱帯魚を飼育している水槽で栽培する場合、余程のことがなければ枯れてしまうことはないでしょう。
北米原産で耐寒性もあり、熱帯魚のみならず金魚やメダカにも用いられます。
金魚藻の一つとして古くから知られ、また金魚のおやつとしても一般的な水草です。
水草水槽で用いる場合はあまりにも成長速度が速いため、草体が曲がりやすく整いにくいです。
このため、レイアウト重視の水槽ではやや敬遠される傾向があります。
生体重視の水槽に向いています。
基本的には有茎草であるため、底床に植えこんで使用します。
成長速度はマツモに並んで速く、非常に強い繁殖力も特徴です。
長く伸びすぎてしまう場合は、適当な長さに切って差し戻せばOKです。
茎の途中から白い根が出てくる場合もありますが、気になる場合は切り取って構いません。
環境条件が良ければ1~2週間ほどで水面を埋め尽くすほど増えてしまうことも珍しくなく、そのあまりにも強すぎる繁殖力から、帰化植物として日本各地に定着していることが知られています。
全ての水草に言えることですが、例え一片でも川や池などの自然環境中には絶対に放出してはなりません。間引いた分は燃えるごみとして処理する必要があります。
アナカリスの持つ透明感のある美しいグリーンの草体は、水槽内でのみ楽しむようにしてください。
アナカリスの弱点
ほぼありません。
強いて言えば水温の急激な変化や、30℃以上の極端な高温下に複数日に渡ってさらされ続けると、溶けるように枯れてしまいます。しかし、それはどの水草にも当てはまることです。
水草としては珍しく、弱酸性の軟水よりも弱アルカリ性で比較的総硬度が高い水質を好みます。
このため、底床は大磯砂に植えると調子が良いのですが、ソイルに植えると頭頂部に委縮が見られるなど、成長が順調ではなくなることがあります。
とはいえ超が付くほど強健な水草なので、多少水質が合わない程度では枯れません。
ウィローモス
ウィローモスは、アクアリウム用としては最も一般的な水生苔、いわゆる「モス」の仲間です。
落ち着いた色合いの複雑な茂みを作ることから流木や石に括り付けてレイアウトに多用されます。
ウィローモスを活着させた石や、流木はまさに「苔むした」と言う言葉が良く似合います。
複雑な茂みを作るため、レイアウトのみならず繁殖目的の水槽にも稚魚の隠れ家として優先的に採用されることが多いです。
CO2無添加・低光量でも育つため重宝されます。
ただし、レイアウトに使用する場合はCO2添加があったほうが全体が委縮せず伸び伸びと育ちます。
ウィローモスのバリエーション
石や流木に巻き付けよう
ウィローモスも石や流木などに巻き付けての使用が基本です。
そもそも形状的に地面に植えることができません。
モスの巻き付け方はこちらの記事を参考にしてください。
稚魚や稚エビの隠れ家として繁殖を主な目的とする場合は、丸めてそのまま投入でもOKです。
タイル状の基質に巻き付けて底床に並べることで、まるで前景草の絨毯のように扱うこともできます。
ただしこの手法を取る場合は、CO2の添加が無いときれいに生え揃わないことが多いです。
見た目に美しく育成するためにも、タイルを敷き詰め前景草のように扱う場合はCO2の添加が欲しいところです。
ウィローモスの弱点
非常に強健な種類ですが、活着させた状態を長期間維持していると葉が何重にも折り重なり、光が完全に当たらなくなる部分が出てきてしまいます。
光が当たらない部分は枯れはじめてしまうので、適度にカットや間引きが必要です。
またCO2無添加での管理では葉の表面に糸状の藻類が発生しやすいため、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビを予め導入し予防しておくと良いでしょう。
光が強ければCO2不要の水草
環境を選ばず育てられるのは先に紹介した6種類(6グループ)となります。
ここからは、水草育成用のライトを採用していればCO2がなくとも育成可能な種類を紹介します。
ここで紹介する種類は水質にはあまり条件を要求してこないものの、光量に関しては60cm水槽で3000lm程度を目安に要求します。
30cmキューブ水槽なら1000lm、45cm水槽なら2000lm程度が目安。
アクロシリーズのLEDはこの条件を満たしている製品が多く、その中でも特にオススメです。
カボンバ
カボンバは古くから金魚藻として最も有名なハゴロモモ科の水草です。
金魚によく合う和風な水草のイメージが強く「ハゴロモモ(羽衣藻)」や「フサジュンサイ(房潤菜)」という和名も持つものの、実は北米が原産となります。
金魚水槽ではほとんどおやつとして消費されてしまうためあまり気になりませんが、熱帯魚水槽で観賞メインで栽培する場合には、同じく金魚藻として知られるマツモやアナカリスに比べると難易度は一段上がります。
とはいえ、しっかりと光量の高い照明を使用すること、極端な酸性にしないことの2点だけ守れば、CO2添加はなくとも育成は可能です。
水草としては珍しく、どちらかといえば弱アルカリ性の環境を好むことから、ソイルよりも大磯砂のほうが栽培に向いています。
カボンバの仲間には他に「イエローカボンバ」「レッドカボンバ」などが知られます。どちらも育成難易度は高く、CO2の添加は必須です。
カボンバの仲間のうち、CO2無添加でも栽培可能な種類はグリーンカボンバとも呼ばれる、通常の「カボンバ」のみと考えてよいでしょう。
カボンバの弱点
カボンバの維持は簡単ですが、育成となると実は難易度が高めの水草です。
いきいきと茂らせて数を増やすには、適切な環境と技術が必要です。
維持だけならCO2の添加は必要ありませんが、数を増やしたいのであればCO2の添加は欲しいですね。
バリスネリア
テープ状の細長い葉を次々と展開するトチカガミ科の水草です。
環境条件が合っていれば次々とランナーを伸ばし、どんどん増えていきます。
最も栽培が簡単な後景草として知られ、CO2添加や明るい照明も必要ありません。
ただし、照明が暗いと黄色く変色し、本来の魅力が発揮できない場合があります。
明るい照明を用いたほうが美しい草体を楽しめるでしょう。
バリスネリアの仲間は、水草としては珍しく弱アルカリ性の硬水環境を好むといわれています。
このため、ソイルよりも大磯砂で栽培したほうが調子が良い傾向があります。
バリスネリアのバリエーション
バリスネリアの弱点
水草としては異色で、弱アルカリ性で若干硬度のある環境を好みます。
このため一般的な水草に良いといわれる、ソイルを用いた弱酸性の軟水環境はこのグループには当てはまらないことに留意します。
トリミングの際は葉の途中でカットすると、切り口が変色して見栄えが悪くなってしまいます。
葉を落とすときは根元からのカットがおすすめです。
裏を返せば、アフリカンシクリッドや金魚など、弱アルカリ性で若干硬度のある環境を好む魚種に対してはベストマッチな水草とも言えます。
アマゾンソード
アマゾンソードは大振りの葉がよく目立ち、センタープラントとして主役にもなるオモダカ科の水草です。
エキノドルス系水草の1種で、最も育成が容易なのが本種です。
エキノドルスの多くの種類は高光量、CO2添加は必須と言えますが、アマゾンソードに関してはある程度の光量があればCO2添加はなくともそこそこ育ってくれます。
肥料分の吸収の多くを根から行うため、底床は厚めに敷くと良いでしょう。
また肥料を与える場合は、固形肥料が有効です。
エキノドルス系全般がCO2添加不要というわけではないので、注意が必要です。
育成環境が適切であれば大型化することもあります。
アマゾンソードの弱点
アマゾンソードは植え替えに弱いです。
場所を変えると株が弱り、枯死してしまうこともあります。
一度植栽位置を決めたらなるべく動かさないほうが調子が良くなります。
ハイグロフィラ・ポリスペルマ
ハイグロフィラ・ポリスペルマはライトグリーンの美しい葉を展開するキツネノマゴ科の水草です。
古くから育成の容易な有茎草として人気があります。
ある程度の光量があればCO2は添加しなくてもそこそこきれいに育ち、成長も速いです。
ハイグロフィラ系の水草は比較的育てやすい種類が多いとされますが、それはCO2を添加した場合。
添加しないと、枯れることまではなくともきれいには育たない種がほとんどです。
その中でも本種は群を抜いて育てやすい点が、古くからの人気を支える理由なのでしょう。
水中葉と水上葉、どちらを選ぶ?
ポリスペルマは水中葉、水上葉、どちらも広く流通しています。
もし、あなたの水草育成の経験が全くない、はじめてなのであれば「水中葉」から始めるほうがおすすめです。
水中葉からの導入であれば草体の変化に驚くこともなく、成長も速いでしょう。
コスト感を重視する場合は「水上葉」から始めると良いでしょう。
水上葉とは大きく異なる姿をしている上、水中葉への移行時に一度枯れたような見た目になるため心配になるかもしれません。
移行に時間はかかりますが、育成環境が合っていればしばらくすると水中葉を展開します。
なので、安心してそのまま育成してください。
ハイグロフィラ・ポリスペルマの弱点
光量が足りていれば、さほど難しいことはありません。
葉が柔らかいため、ヤマトヌマエビやラムズホーンなどのスネール類といった植物食性の強い生体からは食害を受けることがあります。
葉の表面に生えるコケの除去要員としてはミナミヌマエビがオススメです。
この点だけ、留意事項となります。
ウォータースプライト
ウォータースプライトはライトグリーンの柔らかな葉が優しい印象の水生シダの仲間の水草です。
ミクロソリウムやボルビティスとは異なり、活着性はありません。
底床に植え込む普通の植え方の他、浮草のように水面に漂わせることもできます。
漂わせた場合は根が稚魚の良い隠れ家になるので、特にグッピーの繁殖水槽ではこの形をメインとすることもあります。
ウォータースプライトのバリエーション
ウォータースプライトの弱点
光量が足りていれば、さほど難しいことはありません。
浮草として水面に漂わせて育てる場合は、光量が強いと勢いよく増殖します。
葉が柔らかいため、植物食性が強い生体からは食害を受けやすい点に注意します。
オーストラリアンノチドメ
オーストラリアンノチドメは匍匐しながら繁茂していくノチドメ科の水草です。
オーストラリアン・クローバー とも形容されるライトグリーンの葉を付け、前景草の中では唯一と言えるCO2を添加しなくとも栽培可能な種類です。
細長いツタを絡めていくように成長するため、底床に直接植える他にも流木や石などに絡ませ、活着系水草のように扱うこともできます。
前景草としてのみならず、アイデア次第で多用途に使えるのがこの水草の面白いところです。
自由な発想でレイアウトを楽しみましょう。
オーストラリアンノチドメの弱点
光量が足りていれば、さほど難しいことはありません。
光が強いほど密生させやすくなります。
CO2がいらない水草 まとめ
以上がCO2を添加しなくともある程度育ってくれる水草の一覧となります。
CO2の添加はできないけれど、水槽に水草を植えたい! というときは、ここで紹介した中から選ぶと失敗が少ないでしょう。
これはあくまでも水草は脇役や管理用と割り切り、生体をメインとする水槽の場合の話になります。
ここで紹介した種類なら、求めている役割はそれなりに務まるでしょう。
でもやっぱりCO2は、水草育成には欠かせません……
水草をメインとして本格的にレイアウトする場合や、水草が本来持つポテンシャルを最大限に引き出す場合には、やっぱりCO2は欠かせないものです。
水草にとってのCO2は、熱帯魚でいう餌のようなもの。
餌を与えなければ、自然に増殖する微生物をついばんでしばらく生きながらえるかもしれません。
しかし、それで大きく育てることは難しいでしょう。
水草も同じです。CO2無添加で立派な草体に仕上げることは難しいでしょう。
今回紹介した水草は、それでもある程度は育ってくれる種類です。
しかし、その数は全てのバリエーションを含めても、当店が取り扱っているすべての水草のうち1割にも及びません。
つまり、CO2を導入しないということは、それだけ使用できる水草の種類に制限が出てしまうということでもあります。
本来であれば何百何千と種類もある中から思い思いの種類を選べるのですから、レイアウトに力を入れるのであれば制限は掛けたくないですよね。
CO2があるとないとでは、やはり見栄えに大きく違いが出てしまいます。
下記の動画を見ると、CO2の添加が水草の育成にどれだけ有効であるか、一目瞭然で分かると思います。
CO2を添加しなくてもある程度育つ種類であったとしても、添加したほうが調子よく、見栄え良く育ちます。
CO2なし | CO2あり | |
---|---|---|
使える水草の種類数 | 30種類程度 | 300種類以上 |
成長速度 | 遅い | 速い |
気泡 | あまりつけない | つける |
赤系水草の発色 | あまり赤くならない | 濃く赤くなる |
コケ | 頻繁に生える | やや生えにくい |
水草を本格的に育成するならば、最終的にはCO2添加システムの導入をぜひ検討してみてくださいね。
特に前景草を茂らせて緑の絨毯を目指すのであれば、CO2の添加は必須です。
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