はじめに
前回、水草には活着する性質を持つものが多数あり、そんな水草を育成するためには「巻きつける」という作業が最も重要であることをお伝えしました。アヌビアスに引き続き、第2弾はモスです。石や流木に活着させると、まさに「苔むした」という言葉がぴったりの非常に趣のある水景を醸し出しますよ。
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オリジナルレイアウトに必要なものをご紹介
おすすめモス3選
こちらからお好きなモスを選んで挑戦してみてください。
※リシアは人気ですが、元々浮き草であってウィローモス等のような石や流木に自ら活着する水草ではありません。しっかりと巻きつけないと、すぐにはがれて浮いてきてしまいますのでご注意ください。
流木
流木は、選ぶ前にどのような構図で、どのようなレイアウトにするのかをイメージしながら選ぶと良いでしょう。
巻きつけに必要な用品
巻きつけに必要なものとして「糸」が挙げられます。テグス、木綿糸、ビニールタイなどの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。 本来は使い分けが必要ですが今回は使いやすいテグスを紹介します。
さまざまな糸の種類がありますが、木綿糸の場合、育成途中で切れてしまう可能性が
あるので注意しましょう
他にあると便利なもの
キッチンでおなじみのボウル。水草を水につけておくのにあると便利!
実際に巻きつけてみよう!
1.今回はウィローモスを使用します。
2.2cmくらいにはさみで切り分けてください。
3.画像のようにに取り分けます。流木の大きさ、モスをつけたい面積によって量を調節しましょう。
4.巻きつけたい場所に一回で巻きつけられる量のモスを置いていきます。この時に流木も濡らしておくとモスがくっついて作業しやすくなります。
5.まず、端から端までモスを固定するように大雑把に巻きます。巻きながら最初の位置まで戻るのですが、この時に糸と糸の間隔を5ミリほどにするとモスの成長が良くなります。
6.これで完成です!成長すると活着して葉が広がっていき、存在感が出てきます。
▼動画でわかりやすく紹介▼
筆者も巻いてみた
今回もアクアリウムど素人の筆者が、経験豊富な方に教わりながら巻いてみました。
モスを巻いてるところの写真を撮りたかったのですが、2人とも両手がふさがっていて撮れませんでした…。このモス巻き、実は一度経験したことがあり、すごく苦手意識が強い作業です。しかし、今回は自分としてはうまくいったと思っています。
まずは完成品画像からご覧ください。小さな流木を使って巻きました。
写真に収められていないことが本当に悔やまれるのですが、巻く前に大事なポイントがありまして…。「実際に巻きつけてみよう!」の部分にも書いていますが、補足すると水を張ったボウルにモスをほぐし入れたら、これでもかというほどハサミで刻みまくることです(みじん切りにはしないでくださいね)。こうすることで流木にのせやすく、きれいに生えそろうようになりますよ。それと、流木はあらかじめ濡らしておきましょう。
こちらは流木の裏側です。テグスを少し長めに取り、端をくわえて巻いていきます。その後、流木を左右反転させて折り返しで細かく巻いていきます。最後はテグスの両端を2回硬結びして、余分な部分は切りましょう。
そしてこちらが仕上げの様子です。赤マルで囲った箇所のように、飛び出したモスはハサミで切って表面をきれいにしていきます。こうすることで成長した後のきれいさが段違いに変わってくるのだそう。
どうですか?モス巻きのイメージ、湧いてきたでしょうか?
\モスと相性の良い生体ピックアップ/
エビ(ビーシュリンプ)
エビの隠れ家や繁殖地になるだけでなく、新芽は稚エビのおやつにもなります。
カラシン
成長速度が遅めのウィローモスは、小型水槽に導入しても圧迫感がなく育てられます。小さな熱帯魚達との相性は抜群です。
日本淡水魚
定番ではありませんが、渋い色味の日本淡水魚に緑色が美しく映え、苔むした雰囲気に非常にマッチします。
いかがでしたでしょうか?これであなたもモス巻きマスター!ぜひチャレンジしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回は第3弾「シダ編」です。お楽しみに!
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