どうも、ほにゃらら sp.です。
今回ご紹介するのはオトシンクルス。
水槽のコケ取り役としては定番中の定番といえる小型ナマズの仲間です。
コケ取り役としての需要が非常に高く、あらゆる水槽で人気の魚種ですね。
非常に人気の高い魚種である一方、若干飼育しづらいとの声もあります。
また、他のコケ取り生体との使い分けについても、ここで解説していきましょう。
オトシンクルスとは
生物学的情報 | |
---|---|
名前 | オトシンクルス |
学名 | Otocincrus sp. |
別名 | 並オトシン |
分類 | ナマズ目ロリカリア科ヒポプトポマ亜科 |
食性 | 雑食(藻食傾向) |
分布 | ペルー、ブラジル、コロンビア |
飼育要件 | |
---|---|
飼育しやすさ | ★★★★☆ 容易 |
入手しやすさ | ★★★★★ よく見かける |
混泳しやすさ | ★★★★★ とても混泳向き |
最大体長 | 5cm程度 |
適正水温 | 20~28℃ |
pH | 生存可能:5.5~8.0 適正範囲:6.0~7.0 ※あまり気にしなくてOK |
備考 | 水質や水温の変化にデリケート 導入時は特に注意 一旦落ち着けば丈夫 |
オトシンクルスは南米原産の小型ナマズの仲間です。
おそらく熱帯魚界で最も有名なコケ取り用の魚でしょう。
本種は吸盤のような口で水槽壁面や、水草表面のコケをなめ取るように食べ、茶ゴケに対して非常に効果的なクリーナーフィッシュです。
水草を食害することがなく、水槽に数匹入れておくとコケ予防になります。
ただし、1匹あたりのコケ処理能力は高くありません。
イシマキガイやヤマトヌマエビなど他のコケ取り生体をメインとして大まかにコケを処理させ、残りの細かい部分を除去して仕上げるのが本種の得意な部分です。
仕上げ役として重要なポジションにおり、サブのコケ取り要員として扱うのが良いでしょう。
茶ゴケを主食とするため、水槽内での長期飼育では人工飼料にいかに餌付けるかが重要です。
藻類が主食ではあるものの、動物性たんぱく質も若干は必要です。
プレコやコリドラス用のタブレットだけでなく、底砂に落ちたフレークフードも食べますが、エサと認識するようになるにはやや時間がかかります。
エサとして認識できれば、長期飼育しやすい魚です。
他のクリーナーフィッシュとの比較
オトシンクルスは主に観賞用としてよりも、壁面や水草の表面に生えるコケ対策要員として採用されることが多いです。
特に茶ゴケ(珪藻類)の除去が得意なので、多くの場合これを目的に採用されます。
ここでは、同じ目的で採用されることの多い他の生体との差異を紹介します。
オトシンネグロ
学名:Hisonotus leucofrenatus
オトシンクルスと並んでコケ取り役に採用されることが多い種です。
南米南部原産で、オトシンクルスに比べると茶色の体色を持ちややスレンダーな体型が特徴的です。
コケ取りとしての役割はオトシンクルスと特に変わりません。
オトシンクルスに比べると2~3倍ほど高価な傾向がありますが、本種のほうが丈夫で飼育はしやすいです。
また、オトシンクルスほど泳ぎ回らず、気に入った箇所に居着く傾向があります。
このため部分的にコケが生えてしまった箇所を集中的に除去したい場合にも向いています。
1匹あたりのコケ取り能力は、オトシンクルスとさほど変わらないものと思われます。
オトシンクルスの繁殖は難しいといわれますが、本種は水槽内での繁殖が比較的狙いやすいといわれています。
アルジイーター
学名:Gyrinocheilus aymonieri
タイ原産のコイの仲間です。
コケ(algae)を食べる者(eater)と、いかにもといった名前のとおり、水槽のコケ掃除役として古くから人気があります。
特に水槽セット初期などに生える茶ゴケをよく食べ、コケ取りとして非常に効果があることが知られています。1匹あたりのコケ取り能力はオトシンクルスに比べはるかに高いです。
ただし他魚との協調性に難ありで、大型個体は混泳魚に対して攻撃を仕掛けることがあります。
一般的な水草レイアウト水槽ではこの攻撃性が問題視されることが多く、敬遠されがちです。
協調性の問題からオトシンクルスが採用されることの方が多いようです。
1匹あたりのコケ処理能力は高いので、本種に攻撃されない生体のみで構成された水槽であれば、出番はあるでしょう。
イシマキガイ
学名:Clithon retropictus
コケ取り能力が高いことから古くから人気の巻貝です。
水槽壁面のコケをブルドーザーのように削って食べてくれます。
オトシンクルスに比べると、“広範囲の平面のコケ取り”が得意です。
一方で、水草の表面など“細部のコケ取り”は苦手です。
茶ゴケ対策としてはオトシンクルスと併用が効果的です。
ガラス面や石、流木の表面に生えたコケをだいたいざっくりイシマキガイに削ぎ落してもらい、残った細かい部分の仕上げをオトシンクルスに担わせるイメージで導入すると良いでしょう。
貝類はアヌビアスなど肉厚で広い葉であれば水草上のコケ取りも期待できますが、有茎草などそれ以外の水草に関しては、コケ取りとしての働きは期待できません。
茶ゴケを食べてくれる巻貝として、カノコ貝の仲間は多くが類似した性質を持ちます。
しかし、その中でも本種は淡水への順応性が高く、他のカノコ貝に比べ低いpHにも耐えます。
加えて派手な色彩を持たないためレイアウト水槽では美観を損ないません。
また、カノコ貝系のグループとしては最も入荷頻度が多く、入手しやすい点もメリットです。
淡水では繁殖できないため、水槽内で殖えすぎて困ることもありません。
ただし、流木や石に産卵してしまい、この卵が美観を損ねることはあります。
この卵は淡水中でふ化することはありません。
気になる場合は、ヘラやマイナスドライバーなどで擦れば削ぎ落せます。
フネアマガイ
学名:Septaria porcellana
イシマキガイの上位版として扱われることもある、コケ取りとして人気の巻貝です。
強力なコケ取り貝として良く知られ、1匹でイシマキガイ1.5~2匹分くらいの除去能力があると思われます。
平面に生えるコケに対してはまさに無敵とも言える除去能力を発揮します。
こちらもアヌビアスなど肉厚で広い葉であれば水草上のコケ取りも期待できますが、有茎草などそれ以外の水草に関しては、コケ取りとしての働きは期待できません。
高いコケ取り能力が評価されており、非常に優秀な貝ですがイシマキガイに比べると入荷が安定しません。
また、やや高価な傾向があり、入手しにくい点もネックです。
入手できる場合は、フネアマガイのほうがおすすめです。
丸い傘状の殻で、偏平したアワビのような形状をもち、殻の模様はやや地味な褐色~明褐色に模様が入るものなど若干の差異が見られます。
この形状から“淡水アワビ”と呼ばれることもあります。
本種は吸着力が非常に強く、ガラス面に張り付いている個体を無理にはがそうとすると、内臓が傷ついて死んでしまうことがあります。特に移動させるときは注意が必要です。
イシマキガイ同様、流木や石に産卵してしまい、この卵が美観を損ねることはあります。
同じく淡水中でふ化することはなく、対処法は同様です。
実は複数種含まれる!?
オトシンクルスという名前で流通している魚種は、実は1種類ではなく複数いるといわれます。
一般にオトシンクルスと呼ばれる種は、ヴェスティタス(vestitus)、ヴィッタートゥス(vittatus)等がよく知られ、他にも数種が知られています。
どれも外見は非常によく似ており、それぞれの種の区別は極めて困難です。
完全な同定は、ベテランでも難儀します。
このためふつうは区別されず、どれも「オトシンクルス」の名で入荷してきます。
よく見ると、尾筒や体側の模様や体色に微妙な差が見られます。
オトシンクルスとして入荷される種の中では、いずれの種でもコケ取り能力に関して特に優劣はなく、同程度の働きぶりとなるようです。
ペルー産のオトシンクルス
傾向として、ペルー産の方が入荷時の状態が安定していて丈夫といわれています。
ペルー産で入荷してくるオトシンクルスは主に3種で、
- Otocinclus macrospilus
- Otocinclus huaorani
- Otocinclus vestitus
だと言われています。
Otocinclus macrospilus(オトシンクルス・マクロスピルス)
尾筒のペンダント模様が大きく、体側の線と分かれていることが多いです。
繋がっているように見える個体も居ます。
Otocinclus huaorani(オトシンクルス・フアオラニィ)
尾筒のペンダント模様(別名:ブローチ模様)が小さく、体側の線とペンダントが、ペンダントの真ん中あたりで途切れているように見えます。
おそらくhuaoraniと思われる個体。
特徴にはばらつきがあり、尾びれの色が完全に出るまでは判別は難しいことも多いです。
Otocinclus vestitus(オトシンクルス・ヴェスティタス)
尾筒のペンダント模様がなく、体側の線が尾ビレまでつながっています。
かつてはオトシンクルスといえば本種であることが多かったようですが、近年ではあまり見かけないようです。
コロンビア産のオトシンクルス
傾向としてコロンビア産の方がやや酸性の水質に強いようです。
サイズもやや小さいものが輸入される傾向があります。
水草レイアウト水槽へ導入する場合、コロンビア産の方が良いという方もいます。
コロンビア産は先述のhuaoraniの可能性が高いようです。
ブラジル産のオトシンクルス
ブラジル便で入荷してくるものは、Otocinclus vittatusの可能性が高いようです。
Otocinclus vittatus(オトシンクルス・ヴィッタータス)
vittatusはオトシンクルスの中でも生息範囲が広い種で、それゆえに地域差が大きくばらつきも大きいようです。
一般に多くの種で円形のペンダント模様が細く変形しており、体側の黒いバンドと合わせ尾の付け根に「十字」模様が見えるのが特徴です。
かつてはvestitusと並び入荷が良く見られましたが、近年では少なくなったようです。
その他のオトシンクルス
オトシンクルスの名前で流通しているものの中には、判別しやすい特徴があるもの、輸入される便やロカリティがついて流通することがまれにあります。
ただしこのような流通の仕方はめったにない上に、値段もやや高くなることが多いです。
そもそもオトシンクルスはコケ取り要員とされることが多いため、細かな種類の違いはあまり重視されていないのが実情です。
オトシンsp.“パンタナル”
学名:Otocinclus affinis?
Otocinclus bororo?
オトシンフレキシリスなどに似た丸顔で、口吻が短いのが特徴です。
オトシンsp.オリノコ
学名:Otocinclus sp.
尾筒のラインが直線的でペンダントが無いのが特徴です。
オトシンsp.パンダ
学名:Otocinclus sp.“Panda”
Otocinclus hoppei?
Otocinclus macrospilus?
外見的特徴はhoppeiによく似ています。
(しかしhoppeiの産地とは離れているので別種?)
尾筒のペンダントが大きく、体側の線と繋がりません。
オトシンsp.メタ
学名:Otocinclus sp.“Meta”
Otocinclus mura?
外見的特徴はOtocinclus muraによく似ています。
口吻の尖った顔つきが特徴で、目のところの黒い線と白い線がはっきりしています。
オトシンsp.ピメンタル
学名:Otocinclus sp.“Pimental”
Otocinclus caxarari?
外見的特徴はOtocinclus caxarariによく似ています。
背中のウネウネ模様が良く出ていて、体側の線が一直線で尾ビレにつながります。
尾ビレの途中で線が切れるのも特徴です。
実は奥深い!観賞用オトシン
オトシンクルスといえばコケ取り要員としてのイメージが強く、観賞用のイメージはあまりないかもしれません。
むしろ、目立たない色彩でせっせとコケを除去してくれる点が評価されている節すらあるでしょう。
しかし、一部のオトシンクルスの仲間には観賞魚として魅力的な色彩を持ったものもいます。
人気種を紹介しますので、気に入った柄のものがいれば、こちらから採用してみるのも面白いでしょう。
よくあるレイアウト水槽との差別化を図れるかもしれません。
ゼブラオトシン
学名:Otocinclus cocama
ペルー、ウカヤリ川原産のオトシンクルスの仲間です。
白と黒のゼブラ模様が美しく、日本に導入されたときは非常は話題になりました。
温和で他の魚との混泳に向いており、水草水槽にもおすすめできます。
観賞性を高めたオトシンクルスといえるでしょう。
コケ取りとしても、オトシンクルスと変わらず働き者です。
より細かな白黒模様を持つ「ニューゼブラオトシン」も知られています。
異なる名前で入荷しますが実はゼブラオトシンとは同種で、模様が異なるタイプが”ニュー”となります。
タイガーオトシン
学名:Loricariidae sp.
オトシンクルスとは近縁な関係にある、パロトキンクルスの仲間です。
パロトキンクルスの最小種として知られています。
最大でも2cm程度と非常に小型でかわいらしく、特に小型水槽におすすめです。
コケ取りに用いる際は1匹あたりのコケ取り能力は低いので、数でカバーする必要があります。
飼育はやや難しく、導入時に注意が必要で長期飼育の難易度が高いことでも知られています。
他のオトシン同様に、うまく餌付けができるかがポイントです。
パラオトシン・マクリコーダ
学名:Parotocinclus maculicauda
ブラジル南沿岸部の河川に生息するパロトキンクルスの仲間です。
一般的なオトシンクルスなどより一回り大きく、各ヒレの棘条先端のオレンジと背部のまだら模様が美しい特徴的な種です。観賞的価値の高い種といえるでしょう。
全体的に流通が少ないパロトキンクルスの中では、比較的流通量が多くポピュラーな部類に入ります。この点、入手しやすさも魅力です。
本種も長期飼育のためには、プレコタブレットや茹でた無農薬ほうれん草等の植物質のエサと共にアカムシ等を与えるとよいでしょう。
温和で他の魚との混泳に向いており、水草水槽にもおすすめです。
サイズが大きい分、コケ取りとしてもオトシンクルス以上に働き者です。
有用なアイテム
オトシンクルスは基本的に、それ自体を観賞するよりもコケ対策要員として導入されることのほうが多いでしょう。
一般的な熱帯魚が飼育可能な条件であれば、特にそれ以上の要求はしてきません。
おすすめの組み合わせは次の通りです。
水槽 | フィルター | 底床 | 餌 |
---|---|---|---|
30~120cm | 投げ込み、外掛け、上部、外部 | ソイル、大磯砂、砂、砂利 | 藻類、フレークフード、プレコ用タブレット |
水槽サイズは特に選びません。
あらゆる水槽でコケ取り要員として採用されます。
水草レイアウト水槽で飼育されることが多い関係上、外部式フィルターが標準となるでしょう。
単に本種のみ飼育するだけであれば、フィルターは特に選びません。
30cm水槽以下であれば外掛け式、それ以上のサイズの場合は上部式か外部式がおすすめです。
底床も特に選びません。
水草レイアウト水槽に採用される関係上、ソイルが理想的といえるでしょう。
大磯砂や砂利、砂なども使えます。
サンゴ砂など、極端にアルカリ性に傾けるものを除けば何を敷いても構いません。
基本的に水槽内に自然に生える藻類を食べています。
特別にエサを与えなくとも藻類のみで十分ですが、オトシンクルスの個体数と水槽内の藻類の量によっては痩せてしまうことがあります。
この場合はフレークフードやタブレットフードを与えると良いでしょう。
餌付いてくれる個体は長生きしやすいです。
人工飼料に餌付かない(エサとして認識できない)個体は、長生きしないことが多いようです。
オトシンは死にやすい?
オトシンクルスは死にやすい魚といういうイメージを持たれている方も少なくないかもしれません。
確かに本種の飼育には若干の“コツ”のようなものがあり、これを押さえずに飼育しているとポツポツと落ちていく印象があります。
まず前提として、本種はコケ単独で飼育しようとすると痩せてしまいやすいです。
回復させるには茹でたほうれん草や、きゅうりを吸い付きやすいように水槽内に立てたり、赤虫やブラインを食べさせる方法も知られます。
この場合他の混泳魚に食べられないようにして、水質の悪化に注意が必要です。
ソイルや流木をかじらせることで、餌付くまでの期間を乗り越えやすくなります。
次にコケ対策として高い需要のある魚ですが、特に導入時には丁寧に扱う必要があり、水質や水温の変化にデリケートな部分を見せます。
水合わせにはじっくりと時間をかけ、導入時は特に気を使ったほうが良いでしょう。
時としてメインとなる魚種より神経質な場合もあり、レイアウト水槽では飼育に関して一番気を使う必要があるのが本種というケースも起こり得ます。
とはいえ、神経質なのは概ね最初だけです。
一旦飼育環境に慣れて落ち着けば、さほど水質も選びません。
丈夫な魚といえるでしょう。
混泳について
オトシンクルスは基本的に混泳向きです。
むしろ他魚と混泳させないのであれば、アルジーイーターを採用したほうがコケ取り要員としては効果的です。
本種は混泳前提で採用されることが多いでしょう。
レイアウト水槽の定番生体いろいろ
混泳相手 | 混泳相性 | 備考 |
---|---|---|
グッピー | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
プラティ・卵胎生メダカ | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
カラシン・小型テトラ | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
コイ・ラスボラ | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
ローチ・ボーシャ・タニノボリ | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
フライングフォックス/アルジイーター | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
ドワーフシクリッド | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
アフリカンシクリッド | × | 攻撃性を示すため、混泳は不可能と考えたほうが良いでしょう。 |
エンゼルフィッシュ | △ | 若魚のうちは混泳できます。 成魚になると誤食され、のどに引っかかる可能性がある点は留意しましょう。 |
ディスカス | △ | 若魚のうちは混泳できます。 成魚になると誤食され、のどに引っかかる可能性がある点は留意しましょう。 |
ベタ・グラミー・アナバス | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
コリドラス | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
オトシンクルス・ロリカリア | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
プレコ | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
レインボーフィッシュ | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 |
ハゼ・ゴビー | 〇 | 個体によっては攻撃を仕掛けることがあります。 大事には至らないことが多いですが、留意しましょう。 |
フグ・パファー | × | 攻撃性を示すため、混泳は不可能と考えたほうが良いでしょう。 |
エビ・ビーシュリンプ | ◎ | お互いに干渉しないため、基本的には安心して混泳できます。 オトシンクルスが稚エビを襲わない点でも安心です。 |
※混泳相手の種や性格によっては、例外もあります。
◎・・・混泳に適した組み合わせです。
〇・・・混泳は可能ですが、種や個体の性格によっては工夫が必要な場合もあります。
△・・・混泳は不可能ではありませんが、適しているとは言えません。工夫次第で可能になる場合もあります。
×・・・混泳には適さない組み合わせです。
オトシンクルスは基本的に協調性が非常によく、多くの魚種と混泳が可能です。
本種との混泳が難しいのはアフリカンシクリッドとフグ系のグループぐらいでしょう。
エンゼルフィッシュやディスカスとも混泳は可能ですが、成魚になってしまうとオトシンが食べられてしまうリスクはあります。
ハゼ類は個体により攻撃を仕掛けてしまうものがいます。
しかしオトシンクルスは体が硬いので、大事には至らないことが多いでしょう。
オトシンクルス まとめ
オトシンクルス。
コケ取り要員としては定番中の定番種ですが、得意不得意を理解して採用することで最大限の効果を発揮します。
メインとしてのコケ取りには実は向いていないのですが、残った部分を仕上げるサブのコケ取り要員として本種に代わる種はなかなかいないでしょう。
ヤマトヌマエビやイシマキガイなど、メインとしてのコケ取り要員と併用することが水槽をきれいに維持する秘訣です。
コケ取り要員としては、実は飼育も一クセある部類に入ります。
しかしその性質を理解して対応すれば、そこまで難しい魚種でもありません。
コケのない美しい水槽の維持には、何かと欠かせないオトシンクルス。
ぜひその性質を正しく知って、活躍させてみてください。
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