ドイツのブリーダーに作出された良品種のエビ、「ピントシュリンプ」。水玉模様のような表現が魅力的で女性の人気も高いです。
市場に並び始めた当時は高額で、手に入れることも飼育も難しく、敷居が高かったようです。
現在では流通も安定して非常に手に入れやすく、飼育も容易になりました。 それでは、どんなエビか見ていきましょう。
ピントシュリンプとは
ピントとは斑(まだら)という意味。頭部の模様がまだらに見えることから名づけられたそうです。個体差があり、頭部の白い斑紋が入らない個体もいます。
カラーバリエーション
ブラックピント:ベースカラーは黒、頭胸部に白のスポットがまだらに入る。
レッドピント:ベースカラーは赤、頭胸部に白のスポットがまだらに入る。
一般的にピントシュリンプといえばレッドを指すようですが、ブラックを付けずにピントシュリンプと呼ばれることもあります。
模様の表現
他の品種のようにモスラやタイガーなどの表現はありません。頭胸部にスポットが入るまだら模様の個体がピントシュリンプとなります。
スポットが魅力的なポイントの一つですが、頭部にスポットが入らない個体もいます。腹節の白色のパターンが異なる個体もいます。
飼育方法について
飼育方法や環境設備などはこちらの記事でご紹介しています。
飼育に関する注意点
ピントシュリンプは水質・水温の変化にデリケートですので注意を払ってください。
最適な水温:20~28℃
水質:pH6.0~6.8(中性~弱酸性)、硬度は2ぐらい(0よりはあった方が良いでしょう)
吸着系ソイルであれば水質が安定しますが、甲殻類であるシュリンプの栄養補給にビタミン剤や
タブレッドなどで補ってあげる必要があるでしょう。
栄養系ソイルのようにミネラル成分が出るものであれば、ビタミン剤などの使用頻度が減らせるでしょう。
飼育環境で使用するソイルも変わるかと思います。適したものを選んでください。
交配・繁殖方法
繁殖の条件
・抱卵可能になるサイズは1.3~2cm。
・水温20℃~を維持できれば問題はないでしょう。(20℃以下で抱卵する個体は少ないです。)
・ピントシュリンプはハイブリッド品種のため、固定率は低いと思われます。
ピントシュリンプ他のシュリンプ同様に作出過程が諸説ありすのでご紹介したいと思います。
1つ目は、シャドーシュリンプとゼブラシュリンプ系からの派生になります。
※ビーシュリンプ系の品種も含みます。
2つ目は、因子を作っての作出方法になります。各品種のシュリンプの因子(血)を持った個体を作出します。
因子を持った個体を交配させて、選別して作出する方法です。
写真を並べてみると特徴がわかりやすくなります。
赤の色味・ツヤはシャドー系とタイガー系、白色のノリ方はビー系と考えられます。
色んな説があるかと思いますが、3種の特性を引き継いでピントシュリンプが作出されているようです。
まとめ
ピント柄がかわいらしい人気のある品種です。
登場した当時と比べると飼育も容易になり、価格もお求め安くなりました。
単独での飼育も楽しめ、探求心くすぐる品種でもあります。ぜひ飼育にチャレンジしてみてください。
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