どうも、ほにゃらら sp.です。
今回は「ニジマス」の飼い方(と持ち帰り方)について紹介します。
いわゆる冷水魚の基本的な飼育設備の紹介になりますので、ニジマスに限らずヤマメやイワナなどにも使えます。
いわゆる「渓流魚」や「冷水魚」といわれる魚はほぼ同じ方法で飼育ができますので、参考にしてみてくださいね。
レジャーといえば釣り。
海での釣りも良いものですが、山奥で涼みながら釣りをするのもまた、良い選択だと思います。
自然の渓流で釣りを楽しむのはなかなかハードルが高いものの、管理釣り堀なら安全な上、ある程度の釣果も約束されています。
そして多くの管理釣り堀で釣れる対象となっている人気の魚は、そう、ニジマスですね。
釣ったものは塩焼きなどでおいしくいただくのが一般的でしょうが、
なんとなく飼ってみたくなる・・・場面ももしかするとあるかもしれません。
そんなわけで、今回はニジマスの飼育に必要な設備と持ち帰り方を紹介します。
必要な設備
まず前提として、ニジマスは金魚やメダカと違ってあまり簡単に飼える魚ではありません!
飼う場合はそれなりの設備投資と覚悟が必要になります。
まずは、ニジマスの基本的な特徴を押えておきましょう。
ニジマスの生物学的データ
学名 | Oncorhynchus mykiss |
別名 | レインボートラウト |
分類 | サケ目サケ科 |
原産地 | 北米 |
最大体長 | 50cm |
水温 | 5~18℃ |
餌 | 生餌、人工飼料 |
はい、こんな感じです。
特に、赤文字のところに注目してみてください。
いかがでしょうか。
最大体長は50cm、水温は18℃以下をキープすること、
また、遊泳性であるため飼育には広いスペースを必要とします。
サケ科の魚は基本的にこれらの要素が共通します。
これが、ニジマスの飼育が難しいといわれる理由です。
それでも飼いたい!というあなたのために。
最低限揃えるべきアイテムをご紹介します。
体長20cm程度のニジマスを1匹飼育するのに必要な飼育用品を集めてみました。
これら8点は最低限必要なアイテムになります。
なお、同じ役割の製品であれば、お好みで入れ替えても構いません。
水槽サイズを変更する場合は、そのサイズに合わせて水槽台やクーラーなども変更してください。
最大サイズまで考慮するなら90cm以上の水槽が必要です。
しかし、ご家庭での飼育で最大サイズまで育て上げることはなかなか難しいかもしれません。
このため、今回は釣ってきてすぐ見栄えのする水槽サイズを想定しています。
標準規格の60cm水槽ではやや狭いので、最低でも奥行が45cmあるタイプをご紹介します。
また、今回は生体のみの観賞を目的とし、レイアウトに関しては考慮しないこととします。
このセットの中で、特に重要なのは「クーラー」です。
ニジマスは低水温を好む魚であるため、季節に関係なくクーラーはフル稼働することになります。
直接揃えたい場合、このラインナップを参考にしてみてくださいね。
餌
ニジマスのエサは人工飼料でOKです。大型魚用のペレットが良いでしょう。
ただし釣られた直後数日、餌は食べないかもしれません。
水槽に放してから、翌日以降に様子を見ながら少しだけ与えてみると良いでしょう。
結露対策
ニジマスなどの冷水魚を飼育する上で問題になりがちなのが「結露」です。
冷水魚は水温を低く保たなければならない性質上、外気温と水温とで大きく差が開いてしまいます。
このため、どうしても結露が発生してしまいます。
対策としては、結露防止用のフィルムを貼ると有効でしょう。
また、結露が発生するという特性上、水槽台はどうしても濡れてしまいます。
濡れた状態が長期間続くと耐久性の低下につながるため、できるだけ頑丈な製品を選びましょう。
その上で、定期的に拭き取るなどメンテナンスも欠かさずに。
ニジマスの持ち帰り方
釣り上げたニジマスを水槽に入れるためには、生きたまま持ち帰らなければなりません。
最初から飼う目的であれば、「釣り針を外すのに手間取った」「地面に落としてしまった」個体は避けたほうが良いでしょう。
そのような個体は既に体力をかなり消耗しており、運搬や飼育に耐えられない可能性が高いためです。
また、魚はそのまま触ってしまうと体温との差で魚がダメージを受けてしまいます。
水に手を通し温度を下げてから触りましょう。
運搬には最低限、魚を入れるタンクとエアーポンプは必要です。
エアーポンプは充電式のものがおすすめです。生きたまま持ち帰るわけでなかったとしても、釣り場で鮮度を保つにはエアレーションして生かしておいた方が良い場面は多いものです。
釣りをするなら1つ持っておいても損はないでしょう。
タンクがない場合、水漏れさえしなければ最悪クーラーボックスでも代用は可能です。
どのぐらい水量が入るのかがとても大事で、最低でも20Lは欲しいところです。
水量が多ければ多いほど、生存確率が高まります。
20Lを下回ると、生存確率は低くなります。
ニジマスを車に乗せたら、できるだけ直行でお家に帰りましょう!
夏場ならクーラーはしっかり効かせます。
もし、休憩などでエンジンを切った車内に放置してしまうと、みるみる水温が上昇してしまうので注意しましょう。
※釣り堀によっては、生きたままの持ち帰りが禁止されている場合があります。
利用する釣り堀のルールはきちんと守りましょう。
※自然河川で釣り上げた場合は、漁業権の対象になっていないか確認しましょう。
ニジマスは漁業権の対象魚として指定されていることが多いので、注意が必要です。
観賞魚としてのニジマス
正直なところ、ニジマスの飼育はちょっと敷居が高い という点は否めません。
しかし、冷水魚には冷水魚ならではの魅力がありますので、興味のある方は挑戦ぜひしてみてくださいね。
また、観賞魚ルートで流通するニジマスは、10cm以下程度と非常に小型な個体であることが多いです。
飼育のしやすさという観点では、釣った個体から始めるよりも小さな個体から始める方がオススメです。
ただ、サイズに関係なく、クーラーが必要である点はご留意ください。
ニジマスは外来種
渓流釣りのマスといえばニジマスを指すほどなじみ深い魚ですが、実は外来種であることをご存知でしょうか。
さも昔から日本にいたような名前ながら、北米原産で本来は日本に分布していません。
日本には大正時代にやってきたといわれており、外来種としては歴史が古い方に入ります。
ニジマスに限らずすべての生体にいえることですが、一度飼育を始めたら絶対に放流しないようにしてください。
なお、ニジマスは産業管理外来種という、外来種の中でも少々特殊なポジションにあります。
ニジマス水槽の動画
小型のニジマスでレイアウト水槽を組み上げた動画です。
冷水魚でレイアウトを行う場合の参考にどうぞ。
大型個体をレイアウトなしで1匹飼育するだけであれば、上部式フィルターで問題ありません。
しかし、複数個体をレイアウト水槽で飼育する場合は、動画のように外部式フィルターのほうが向いているかと思います。
ニジマスを飼ってみたい!まとめ
今回はニジマスを飼ってみたい場合に、最低限知っておくべき「飼い方」と「持ち帰り方」を紹介しました。
冒頭でも述べましたが、イワナやヤマメなどの冷水性の渓流魚全般なら同様に飼育ができます。
それらを飼ってみたい方にも参考になれば幸いです。
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