レッドスネークヘッド ゴールデン<熱帯魚解説>

種類解説(熱帯魚)
種類解説(熱帯魚)

どうも、ほにゃらら sp.です。

今回紹介するのはレッドスネークヘッド ゴールデン。

東南アジア一帯からインドの一部と広く分布するレッドスネークヘッドの亜種とされる個体群のゴールデンタイプとして入荷した個体になります。

ゴールデンタイプの入荷は極めて珍しく、入手の機会はなかなかありません。

レッドスネークヘッド自体はスネークヘッドの最大種で、最大で130cmにもなります。
十分な設備を用意した上で飼育に臨むようにしましょう。

レッドスネークヘッド ゴールデンとは

生物学的情報
名前レッド・スネークヘッド ゴールデン
学名Channa micropeltes var.?
Channa diplogramma?
別名ジャイアント・スネークヘッド ゴールデン
エンペラー・スネークヘッド・ゴールデン
分類スズキ目タイワンドジョウ科
食性肉食
分布改良品種
飼育要件
飼育しやすさ★★★★☆
容易
入手しやすさ★☆☆☆☆
かなり珍しい
混泳しやすさ★☆☆☆☆
混泳不可
最大体長130cm程度
適正水温20~28℃
pH生存可能:5.5~8.0
適正範囲:6.0~7.0
備考飛び出しやすいので注意

東南アジア一帯からインドの一部と広く分布するジャイアントスネークヘッドの近縁種、もしくは改良品種です。
黄変個体なのか、黄変個体群がいるのか、詳細については不明点が多いです。
謎に包まれた魚といえ、エンペラー・スネークヘッドなどの別種とのハイブリッドの可能性もあるそうです。

ゴールデンタイプは非常に流通が少なく、珍しいタイプです。
どのような成長を遂げるのか、楽しみですね。

最大で130cmにもなることから、飼育設備は十分な準備が必要です。
小さいうちは60cm水槽でも十分ですが、最終的な水槽サイズは120cmを見越して考えておきましょう。エサの与える回数など育成環境にもよりますが、60cm水槽で飼育可能な期間はおよそ1年くらいが目安となるようです。

寿命は少なくとも10年以上といわれており、20年以上生きた例もあるようです。
長い付き合いが楽しめます。

飼育自体はスネークヘッドとして容易な部類に入り、生餌を好みますが人工飼料に餌付かせることも可能です。飼育者にも懐きやすく、ペットフィッシュとしても魅力的な魚です。

一方でスネークヘッドらしく僅かな隙間からでも水槽から飛び出すので、しっかりとフタを用意する必要があります。

スネークヘッドは病気よりも飛び出し事故の方が怖いです。
長きにわたって付き合うことになる高額な生体ですので、対策は入念に。


バリエーション

レッド・スネークヘッド

通常のレッドスネークヘッドです。

ゴールデンタイプは明るい色彩が際立ちますが、通常は灰色をしており比較するとやや地味めな印象です。

ゴールデンタイプは極めて珍しいですが、こちらのタイプはそれほど珍しくなく入荷します。


有用なアイテム

水槽フィルター底床
60~120cm上部、外部ガーネット、砂、敷かない(ベアタンク)メダカ、アカヒレなどの小魚、クリル、人工飼料(慣らせば)
60cm水槽

小型個体のうちは60cm水槽で飼育すると良いでしょう。
飼育環境にもよりますが、個体の成長に合わせおよそ1年を目途に水槽のサイズアップを検討してください。

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120cm水槽

最終的には120cm以上の水槽で飼育となります。
計画立てて飼育に臨むようにしてください。

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フタ

スネークヘッドの仲間は飛び出し事故がとても多いです。
必ずフタをしましょう。

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※成長具合によっては数㎏レベルの重りが必要になる場合もあります。
成長段階によってガラスフタでは耐久力不足になります。
アクリルのフタを使用したり、ボルトなどで固定が必要になる場合もあります。

上部式か外部式がおすすめです。
よく食べよく排泄する魚ですので、できるだけ性能の良いフィルターを使いましょう。

目の細かい砂が良いでしょう。赤い色彩を引き出すにはガーネットサンドが有効です。
砂の色が淡いと、体色も薄くなってしまう傾向があります。

なおメンテナンス性を重視する場合は、敢えて何も敷かないという選択も良いでしょう。

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基本的に肉食魚なので、最初は活き餌を与えると良いでしょう。
最初から人工飼料を食べてくれる個体は少ないです。

小型個体にはアカヒレを与え、成長に応じてメダカに切り替えると良いでしょう。

活き餌一辺倒では栄養バランスも悪く、またコスト的にもつらいところがあります。
徐々に人工飼料に慣らしていけると、その後の負担が軽くなります。

活き餌→クリル→人工飼料 と段階的に切り替えていくのが良いでしょう。
人工飼料に餌付いてくれれば、栄養バランスが良いのでその後の飼育が楽になります。

スネークヘッド最大種ですので、その性質をよく理解し入念な設備と覚悟を持って飼育に臨みましょう!


混泳について

肉食性なので口に入る小さなエビや稚魚との混泳はできません。

同種間ではケンカをするので混泳には適さず、単独飼育が理想的です。
他魚と混泳させた場合、口に入るサイズは捕食されたり、ヒレを齧られたりすることがあります。

本種はスネークヘッドの仲間の中でも特に気性が荒いので、注意が必要です。
混泳は不可能と考えたほうが良いでしょう。単独飼育がおすすめです。


レッドスネークヘッド ゴールデン まとめ

レッドスネークヘッド ゴールデン。

飼っているだけで自慢できる、珍品中の珍品スネークヘッドです。

飼育にあたっては相応の情熱と覚悟が求められることを忘れずに。
10年以上もの長い付き合いとなることと、水槽サイズは最大で120cmクラスを想定してください。

愛情をもって接すれば、きっとかけがえのないパートナーになってくれることでしょう。

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投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

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