どうも、ほにゃらら sp.です。
今回ご紹介するのはコリドラス・レセックス。
バーゲシーに似た色彩を持ち、体高のある体形で存在感の強いコリドラスです。
本種最大の特徴は飼い込むと全身が黒く染まり、オスの背ビレがよく伸長する点にあります。
数あるコリドラスの中でも屈指の整った容姿を持ち、精悍な雰囲気が特徴的です。
マニアから高い評価を受けており、「通好みの人気種」という位置づけにある種です。
コリドラス・レセックスとは
生物学的情報 | |
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名前 | コリドラス・レセックス |
学名 | Corydoras colossus Corydoras sp.”Resex” |
別名 | レセ コリドラス・コロッサス コリドラス・コロッスス |
分類 | ナマズ目カリクティス科コリドラス亜科 |
食性 | 雑食 |
ノーズ | ショートノーズ |
柄 | レセックス系 |
分布 | ブラジル ― ジュタイ川 |
飼育要件 | |
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飼育しやすさ | ★★★★☆ 容易 |
入手しやすさ | ★★★☆☆ ふつう |
混泳しやすさ | ★★★★★ とても混泳向き |
最大体長 | 6cm程度 |
適正水温 | 20~27℃ |
pH | 生存可能:5.0~8.0 適正範囲:5.5~6.5 |
備考 | 本来の色彩を発揮させるには弱酸性の軟水での飼育が適します。 |
コリドラス・レセックスはブラジル、ジュタイ川原産のコリドラスです。
“レセックス”の名は実は通称で、長いこと「レセ」の略称で親しまれる未記載種でしたが、2023年に「colossus」という種小名でようやく記載されました。
最高のコンディションに仕上がった個体は全身が黒く染まり、オスの背ビレはまっすぐに伸長が見られることから、数あるコリドラスの中でも随一の整ったフォルムを持つ人気種です。
本種の初輸入時には、特異な色彩を持つことと希少性から、一躍ハイマニア憧れの種となりました。
今もなお決して安価な種ではありませんが、一時期に比べれば比較的入手しやすくはなっています。
一見バーゲシーやアドルフォイなどに似た色彩パターンを持ちますが、しっかり飼い込まれた個体では体側により黒味の強い色彩を見せ、“漆黒のコリドラス”という雰囲気を見せてくれます。
白を基調とするアドルフォイの色彩とは、全くの別物といえるレセックス特有の色彩です。
仕上がった際に見せる本種特有の漆黒の色彩は、マニアを魅了してやみません。
飼育は容易で性質も温和です。
▼こちらも参考
本種の飼育に関しては、熱帯魚飼育に必要とされる基本的な設備を整えていれば、それでOKです!
注意点があるにしても、底砂に砂粒の細かいものを採用するぐらい。
飼育するだけであれば、特に難しい条件は要求してきません。
しかし、本種の最大の魅力は漆黒の色彩と伸長する背ビレにあります。
このレセックスならではの特徴を発揮しやすくさせるためには、「弱酸性の軟水で飼育すること」と「水流を強めにすること」の2点を意識して飼育すると良いでしょう。
レセックス似のコリドラス
コリドラス・セミロングノーズレセックス
学名:Corydoras sp.
ブラジル、ジュタイ川原産のコリドラスです。
コリドラス・レセックスと同様に、体側の黒味の強い色彩と長い背ビレが特徴のセミロングノーズのコリドラスです。
単純なレセックスのセミロングノーズタイプと捉えることもできるでしょう。
体型、体色はよく似ていますが、ノーズの形状を見れば一目で区別できます。
むしろ本種と外見のよく似たコリドラス・ジュタイとは体側にスポットが出ない点で区別できます。
本種はレセックスと比べても輸入が少なく、希少なコリドラスです。
飼育は容易で、性質も温和です。
コリドラス・ジュタイ
学名:Corydoras sp.
ブラジル、ジュタイ川原産のコリドラスです。
過去にセミロングノーズレセックスと区別されずに流通していたことのあるコリドラスです。
セミロングノーズレセックスとよく似た外見を持ちますが、本種は体側から尾ビレにかけて細かな黒点が密集して入るので区別できます。
飼育は容易で性質も温和です。
有用なアイテム
レセックスは単に飼育するだけであれば教科書通りの飼育で十分対応できるため、初心者の方でも飼育しやすいコリドラスです。
おすすめの組み合わせは次の通りです。
水槽 | フィルター | 底床 | 餌 |
---|---|---|---|
30~90cm | 外掛け、上部、外部 | 砂 | タブレット、顆粒(沈下性) |
30cm水槽以下であれば外掛け式、それ以上のサイズの場合は上部式か外部式がおすすめです。
本種は弱酸性の環境を好みます。
底床にソイルの採用が難しいので、フィルターに弱酸性に傾けるろ材を追加すると良いでしょう。
本種の生息地であるジュタイ川は、ブラックウォーターの環境となるようです。
冒頭にも述べた通り、底床には基本的に目の細かい砂を敷きましょう。
コリドラスの専用タブレット、または沈下性の顆粒フードがおすすめです。
これら基本的なアイテムに加えて、本種の色彩を引き出すのであれば、「弱酸性での飼育」と「水流の増強」を意識すると良いでしょう。
フィルターの水流をそのまま水槽側に向けるだけでも十分な流れが得られますが、もし足りないと感じるようであれば水流ポンプの追加を検討してみても良いと思います。
コリドラス全般に共通する基本的な性質については、コリドラス共通ページをご覧ください。
混泳について
コリドラス同士であれば基本的に問題ありません。
コリドラス以外の魚種と混泳させる場合には、一般的なテトラやラスボラ等の小型魚であれば混泳は可能です。
比較的多くの魚種との混泳が楽しめますが、自慢のヒレにいたずらされないような魚を選びましょう。
できるだけリスクなく混泳させる場合は、コリドラス同士の混泳を楽しむのが安全です。
レセックスは貴重な種であるため、絶対にリスクを避けたい!という方は単独飼育がおすすめと言えます。
本種に興味を持っていただけるということは、貴方は既にコリドラスのマニアか、その素質を持っているはずです!
ぜひレアコリ・珍コリ 色々集めて自慢しましょう!
コリドラス・レセックス まとめ
コリドラス・レセックス。
数あるコリドラスの中でも漆黒の色彩と立派な体高、よく伸長する背ビレが特徴的なマニア憧れの一種です。
適切な環境で飼育すると、存在感があり大変よく目立ちます。
飼育の際は漆黒の発色と背ビレの伸長を引き出すために、弱酸性の軟水環境での飼育と、気持ち強めの水流を意識してみましょう。
ぜひ、コレクションに加えてみてくださいね。
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