どうも、ほにゃらら sp.です。
前回はRO浄水器の概要についてお送りしました。
今回は、代表的なRO浄水器製品の特色と有用な場面、基本的な設置方法も写真付きでご紹介します。
専用加圧ポンプ、交換用フィルター、メンブレンも一覧にしました。
対応品はどれだっけ・・・と迷った際にもご活用ください。
▼前回 RO水ってなんだ?RO浄水器のつかいどき
RO水の概要について知りたい方は、まず上記の記事をご覧いただくのがおすすめです。
代表的なRO浄水器
クロノスレイン
ROメンブレンに加えDIフィルターまで搭載したハイエンドモデルの浄水器です。
水道水に含まれるサビや塩素などはもちろん、重金属やリン酸塩なども除去できる優れものです。
1日最大680Lもの高い生産量を誇る点も見逃せません。
マーフィード ウォーターユニットシステム エキスパート150
RO浄水器と通常の浄水器の使い分けができる浄水器です。
ワンタッチで「スタンダード」と「RO水」を使い分けることができるため、RO水で管理する必要が無い水槽には「スタンダード」を用いることによりフィルターの寿命を長く使うことができます。
1日最大560Lの生産量を誇ります。
マーフィード エキスパートマリンZ
人工海水を作成するために必要となる原水を得るのに特化した、海水水槽専用のRO浄水器です。
残留塩素・重金属はもちろん、多くのイオン化した不純物まで除去を行います。
これにより不純物が非常に混入しづらく、人工海水が持つ本来の性能を引き出します。
ROメンブレンを長持ちさせるよう、前処理フィルターには通常のセディメント&カーボンフィルターの2倍の寿命を持つフィルターを使用しています。
エキスパートマリンZには生産量の異なる3機種があります。
維持されている水槽のサイズ、換水頻度に合わせてお好みの機種をお選びください。
マーフィード エキスパートフレッシュZ
多くの熱帯魚が好む軟水環境を作り出すために開発された、淡水水槽専用のRO浄水器です。
このシリーズの最大の特徴としてカルシウムやマグネシウムを敢えて完全に除去しないという点が挙げられます。
カルシウムやマグネシウムは硬度に関わる成分であり、GHが0の環境は生体にとって良い環境とはいえません。
あえて完全に除去しないことで、淡水環境に暮らす生体にとって理想の水を作り出すのです。
ディスカス、アピストグラマ、シュリンプに使用する場合は、こちらの浄水器がおすすめできます。
エキスパートフレッシュZにも生産量の異なる3機種があります。
維持されている水槽のサイズ、換水頻度に合わせてお好みの機種をお選びください。
RO浄水器の設置方法
基本的なRO浄水器の設置方法の流れは次の通りです。
「クロノスレイン」での設置例を紹介します。
蛇口にアダプターを接続
クロノスレインの場合、一般のご家庭のほとんどの蛇口に適合するアダプターが付属しています。
説明書に従ってパーツやパッキンを取り付けます。
また切り替えスイッチが付いているので、浄水器を使わない場合は今までどおり水道が使えます。
チューブを接続
RO/DI併用の機種の場合、チューブの取り回しが複雑になっている機種が多いです。
説明書を良く見ながら水道→セディメント→カーボン→加圧ポンプ→ROメンブレンの順番でしっかりと接続します。
各カートリッジの接続には耐圧チューブを使いますが、切り口が汚いと水漏れの原因になります。
できるだけ、チューブカッターを使用することをおすすめします。
ROから先の配管
ROメンブレンからは純水と捨て水(排水)・2箇所のコネクタがあります。
捨て水は排水バルブを経由して流しなどの排水口へ、純水側はDIカートリッジ経由でため水槽へと導きます。
ため水用の容器はポリタンクなどでも構いませんが、止め忘れは禁物です。
万が一、水が溢れても差し支えない場所に置くようにしましょう。
カーボンフィルターの洗浄
新品のカーボンフィルターには細かい炭の粉が含まれているためこのまま水を通すとメンブレンが詰まり、使用できなくなってしまいます。
カーボンとROを接続しているチューブを、捨て水用チューブにつなぎ変えて通水すると黒い水が出てきます。
20リットルほど流して水が透明なったら、元通りに接続します。
この作業はカーボンフィルターを交換した際にも必要です。
ROメンブレンに通水
カーボンフィルターの洗浄が完了したら、次にRO浄水器の通水テストを行います。
まずはカーボン同様ROメンブレンの純水出口のチューブを外して排水口に導きましょう。
その後蛇口を開け、加圧ポンプを始動すると2本のチューブから水が出てくると思います。
新品のメンブレンの場合は純度の低い水が精製されますので、2時間ほどそのままかけ流します。
接続チェック
最後にROメンブレンからの純水出口をDIフィルターへ繋ぎ、再度始動して通水チェックをします。
各接続部から水漏れがないかよく確認してください。
水漏れがなければ、これで設置は完了です。
いつでもRO水が生産できるようになりました!
オプション:TDSモニターの設置
クロノスレインには専用オプションTDSメーターが用意されています。
こちらを接続すると正しくろ過が行われているか、フィルター寿命はどのぐらいかなどを視覚的に判断できるようになります。
センサーは2系統あり、ROメンブレンの前、DIフィルターの後ろに接続することにより浄水器を通した前後の水質比較ができます。純水がほぼ0に近い値で安定すれば、浄水器の設置は完了です。
TDSの数値が上がってきたら、ROメンブレン、DIフィルターの交換時期です。
RO浄水器のメンテナンス
セディメントフィルターの交換
全ての浄水器に言えることですが、長く使っているとフィルターが目詰まりしてきます。
フィルターの寿命はRO水の生産量により大きく変化しますが、目安として1年程度です。
たくさんRO水を生産するほど寿命が早まり、逆に少量なら長く使えます。
付属のレンチでフィルターケースを外し、カートリッジを交換します。カートリッジの上下・Oリングの入れ忘れ、ケースの締め付けすぎに気をつけて元に戻します。
塩素チェック&カーボンフィルターの交換
浄水器を使用していると、塩素吸着能力はだんだんと低下してきます。
クロノスレインの場合、通過水量が30tを超えると塩素吸着能力が低下が見られ、カーボンフィルターの交換が必要となります。
通水テスト時と同じようにチューブをつなぎ変え、出てくる水に付属の塩素試験紙を浸します。
色が変わると塩素が除去できていませんので、セディメントフィルターの交換と同じ方法で、カーボンフィルターも交換します。
ROメンブレンの洗浄(フラッシング)
ROメンブレンは長期間使用すると表面に膜ができて目詰まりを起こします。生成水が少なくなってきたら捨て水を勢い良く流して洗い流す、フラッシングという作業が必要です。
フラッシングは、捨て水の排水バルブを2~3分開放して流すだけで完了です。
フラッシングを行ってもTDS値が高くなってきたら、ROメンブレンの寿命です。
DIフィルターと共に、ROメンブレンを交換してください。
以上、今回はRO浄水器の代表的な製品と、基本的な設置およびメンテナンス方法を紹介しました。
目的に応じて、最適な製品をお選びください。
チャームでは他にもさまざまな浄水器製品を取り扱っています。
もし、他の製品も気になる場合はぜひ下記より確認してみてくださいね。
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