どうも、ほにゃらら sp.です。
今回紹介するのはゼブリーナ。
ゼブラに例えられる白黒柄に、背ビレが良く伸長する端正なフォルムが抜群の人気を誇る種です。
レア系コリドラスの最高峰ともいえ、群を抜いて高額ですが入荷を望む声が絶えません。
今回はそんな至高のコリドラス、ゼブリーナの魅力を掘り下げて紹介しようと思います。
コリドラス・ゼブリーナとは
生物学的情報 | |
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名前 | コリドラス・ゼブリーナ |
CNo. | CW111,CW146 |
学名 | Corydoras sp. |
分類 | ナマズ目カリクティス科コリドラス亜科 |
食性 | 雑食 |
ノーズ | ショートノーズ |
柄 | ネットワーク系 |
分布 | ブラジル ― クルア川 |
飼育要件 | |
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飼育しやすさ | ★★★☆☆ ふつう |
入手しやすさ | ★★☆☆☆ やや珍しい |
混泳しやすさ | ★★★★★ とても混泳向き |
最大体長 | 6cm程度 |
適正水温 | 22~27℃ |
pH | 生存可能:5.5~7.0 適正範囲:6.0~6.8 |
備考 | 弱酸性であれば飼育は容易です。 |
ブラジル、クルア川原産のコリドラスです。
白い体色に黒い不規則なゼブラ模様が入り、成長するにつれて伸長するオスの背ビレのフォルムが大変個性的な種です。
全体的にヒレが大きく、各ヒレにくっきり鮮やかに模様が入ります。
メスは背ビレの伸長が見られませんが、ゼブリーナ特有の模様は健在です。
背ビレが伸長するオスに比べ、かわいらしい雰囲気があります。
ゼブリーナはヒゲにも伸長が見られ、総じてコリドラスの魅力を最大限に引き出したような特徴を持ちます。
現地からの採集情報や入荷の情報も極めて少なく、その希少性も相まって幻のコリドラスと呼ばれる種の一つといえます。
いわゆるレア種といえ、マニアの間では流通が強く待ち望まれています。
まれに少数が流通するチャンスがあるので、見かけた時が買い時です。
極めて希少かつ高額な種ですが、コリドラスの例に漏れず比較的丈夫な性質です。
弱酸性であれば飼育は容易なので、できるだけpH7.0未満となる環境の維持を心がけます。
底床には砂粒の細かいものを採用しましょう。
飼育難易度としては「弱酸性が好きなコリドラス」といった印象です。
弱酸性の環境だけ用意できれば、そこまで難しくはないと思います。
大変希少かつ高額な種ですので、できる限り理想的な環境を整えましょう。
ゼブリーナは3種いる?
ゼブリーナには「CW111」「CW146」「CW173」の3つのタイプが知られています。
中でも「CW146」は“ニューゼブリーナ”と呼ばれることがあります。
CW111 いわゆる“ゼブリーナ”
ゼブリーナは2014年にCW111として日本に輸入されたのが始まりです。未記載種(Corydoras sp.)とされています。
輸入当初はそう特別な体色には見えず、地味なコリドラスの一種としてさほど注目はされませんでした。
しかし、じっくり飼い込むことで見違えるような美しさ発揮することが判明すると、今までにない姿へと変貌を遂げる種として再度紹介されました。
背ビレが最も目立ちますが、それ以外のヒレも大きく伸長し、模様がくっきり入ることでマニアの度肝を抜きました。
これをきっかけに、コリドラスマニアの間では一躍話題騒然、
鮮烈なデビューを果たしたのです。
しかしその後、しばらくの間現地からの採集情報や輸入情報等が全く途絶え、幻のコリドラスとなりつつありました。
それから突如として極少数の輸入が見られ、今日に至ります。
CW146 通称“ニューゼブリーナ”
学名:Corydoras thanatos
2017年に入荷が見られたタイプです。
CW111とは同じ産地で採集されているようです。
こちらは最初に入荷されたCW111とは背ビレの伸長具合や柄の入り方に差が見られ、より模様が細かくなる傾向があります。
CW173 体高が低いタイプ
学名:Corydoras hypnos
ここまで紹介したゼブリーナに比べ、体高が低くなるといわれています。
チャームではまだ入荷歴がなく、詳細は不明です。
いずれのタイプも、マニアの間では今後更なる流通が待ち望まれています。
有用なアイテム
ゼブリーナの飼育に関しては、弱酸性の水質を維持することが重要です。
希少なコリドラスですので、可能な限り最高の環境を整えたいですね。
水槽
水槽に関しては、一般的なコリドラスに準じ特別な配慮は必要ありません。
30cmキューブ以上のサイズがあれば、どんな水槽でも構いません。
フィルター
コリドラスなのであまりフィルターは選びません。
しかし、希少な種類ですのでできれば性能の良いフィルターを用いたいところです。
上部式フィルターか、外部式フィルターが良いでしょう。
小型水槽の場合、外掛け式フィルターに外部式フィルター用のろ材を採用するのも良い工夫です。
ゼブリーナは弱酸性の環境であれば飼育は容易です。
ろ材には弱酸性に傾けるものを採用できるとベストといえそうですね。
パワーハウス ソフトタイプ
▼こちらも参考
餌
コリドラスは専用飼料が各社より多種多様なものがリリースされております。
“コリタブ”ことコリドラスタブレットをはじめ、お好みのもので構いません。
ゼブリーナはショートノーズですので、餌の選び方は一般的なコリドラス同様です。
その他、コリドラス全般に共通する基本的な性質については、コリドラス共通ページをご覧ください。
混泳について
コリドラス同士であれば基本的に問題ありません。
コリドラス以外の魚種と混泳させる場合には、一般的なテトラやラスボラ等の小型魚であれば混泳は可能です。
比較的多くの魚種との混泳が楽しめますが、自慢のヒレにいたずらされないような魚を選びましょう。
できるだけリスクなく混泳させる場合は、コリドラス同士の混泳を楽しむのが安全です。
ゼブリーナは大変希少かつ高額な種であるため、絶対にリスクを避けたい!という方は単独飼育がオススメといえます。
本種に興味を持っていただけるということは、貴方は既にコリドラスのマニアか、その素質を持っているはずです!
ぜひレアコリ・珍コリいろいろ集めて自慢しましょう!
繁殖について
ゼブリーナは国内での繁殖例が知られます。
およそ一般的なコリドラスに近い方法で殖やせるのではないかと推測されるので、もしペアを手に入れる機会があれば、ぜひ挑戦してみてください。
コリドラス・ゼブリーナ まとめ
コリドラス・ゼブリーナ。
他のコリドラスにはまず見られない派手なフォルムと柄が魅力的な人気種です。
レアコリドラスの最高峰ともいえ、魅力も価格もトップクラスです。
マニア憧れの逸品です。
観賞性だけを取るならオスを選ぶ形となりますが、ペアをそろえて繁殖にチャレンジしても良いかもしれません。情報は少ないですが、概ね一般的なコリドラスと同様ではないかと推測されます。
本種の飼育にチャレンジする際は、弱酸性の飼育環境を万全に整えておきましょう。
また、ゼブリーナを入手できるチャンスはとても少ないです。
もし欲しいなら、見かけたら絶対に見逃さず購入しておきましょう!
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