アクアリウムを行う上で、レイアウトを行ったり、水槽を華やかにするために石を入れることだと思います。しかし、初めて石を購入する際はどんな石がいいのか分からず、迷いに迷ってさまざまなサイトを見て、無難な石に落ち着く……なんてこともあるのではないでしょうか(私もアクアリウムを始めたころはそうでした)。
そんなとき、この記事が参考になれば幸いです。
レイアウト向きの石
そもそもレイアウト向きの石とは?
レイアウト向きの石とは単純に言うと「水質への影響が少ない石」です。
館林店で展示されいる3m水槽にも使用されている「風山石」は、水質への影響が少ないだけでなく、ナチュラルな質感をしているため、レイアウト向きの石といえます。
レイアウト水槽=水草水槽と言っても過言ではないため、水草が好む水質を維持できるのが重要です。
石はどんなものでも多少の水質変化が伴うものですが、中には水質を極端に変えるものもあります。
硬度を極端に上げる、ソイルを使用していても弱アルカリ性傾けてしまう石は水草を使用したレイアウトには向きませんが、別の使用用途があるので、それはいずれ紹介することにしましょう。
今回は「水質への影響が少ない石」の中から無難ではない石を紹介します。
No.1 白流石
黒地に流れるような白筋がくっきり入る石です。
シンプルな配色で引き締まった雰囲気を演出し、岩組レイアウトや、草原レイアウトにおすすめ。
水質の影響が少ないのでさまざまな生体に使用できるので、海水以外のどんな水槽にも使用できます。
ありとあらゆるレイアウトに適しており、汎用性の高さは「風山石」に引けを取りません。
水草水槽に使用するのであれば、あまり知られていない石の中で一番のオススメです。
No.2 黒甲石
やや緑がかった深みのある黒色が特徴的な板状の石です。
平らな形状でさまざまなレイアウト風景を作り出すことが可能、積み重ねて使用することで、地層をむき出しにしたようなダイナミックな岩組み、古代遺跡を彷彿させるような幻想的なレイアウトを作り出すこともできます。
こちらは「輝板石」のような使い方ができる石ですが、輝板石と異なり層になっているため、積み上げるには少し難易度が高めです。
アクアだけでなく爬虫類にも適しており、汎用性はかなり高いです。
No.3 影山石
黒を基調とし、白のラインが入るシンプルで使用しやすい石です。
他の石と比較すると水質への影響が少ないので、レイアウト向きを石と言えます。
図の骨格として使い、前景や背景に水草を植え込んだり、流木と組み合わせたりして配置すると真価を発揮します。
こちらも白流石と同じく、汎用性の高さは「風山石」に引けを取りません。
しかし、表面をしっかり洗わなければならず、白流石より手間がかかります。
置くだけで水槽を華やかにさせる石
自然を再現したナチュラルなレイアウトには向かないが、入れるだけで水槽内を華やかにさせるちょっと変わった個性の強い石があります。
レイアウトは難しそうだから石は諦めるか……と思っている方、諦めないでください。
個性の強い石はそれを入れるだけで雰囲気が一気に変わります。
先に紹介したレイアウト向きの石と比較すると多少は水質の変化が大きいものもありますが、大半の魚には問題ないものをピックアップして紹介します。
No.1 緋晶石
オレンジ~赤を基調とした色合いで、表面には結晶化した部分が見らる個性派レイアウトストーンです。結晶の形や色もさまざまで、水槽に入れるだけで煌びやか雰囲気になります。天然らしくない印象を受けますが、れっきとした天然石です。水晶やアメジストなどと同じで、自然の神秘と言えるでしょう。
ナチュラルな印象ではないからこそ、あえて改良品種系の熱帯魚や水草と合わせてみるのはいかがでしょう?
No.2 朱紋石
白を基調に複雑な赤い紋様が入る、個性派のレイアウトストーンです。直線的、波状的、複雑な形状の紋様は独特の景観を演出します。緋晶石と同じく天然らしくない印象を受けますが、れっきとした天然石です。白い部分は一部が結晶化しており、LEDの光で輝くのも魅力的です。
こちらも改良品種の魚をメインとした水槽に入れるのもいいですが、あえて地層のような感じでレイアウトしてみるのも面白いかもしれません。
No.3 翠古石
表面に木の葉の葉脈のような、幾何学的で繊細な模様が見られるレイアウトストーンです。レイアウトストーンとしては珍しい緑を基調とした色合いで、幻想的な雰囲気を演出します。
水草を育成する自信はないけど水槽に緑が欲しい。でも人工水草はなんか嫌……。
そういったことがあると思いますが、この石なら水槽にナチュラルな色味をプラスすることができます。翠古石の質感は好きだけど色が嫌だと思った人は「古葉石」もオススメです。
他にもさまざまな石があります
いかがでしたでしょうか?
石はアクアリウムを楽しむうえで必須ではありませんが、水景を豊かにし、インテリア性を高める上では必須と言っても過言ではありません。
もちろん流木も重要ですが、アクアリウムを始めたばっかで流木の下処理をし、アクが出ても問題ないようにブラックホールを準備し、弱酸性でも問題ない生体のみ選ぶ……なんてことは大変すぎるので、まずは石でレイアウトしてみるのがオススメです。
チャームに個性の強い石や本格的なレイアウト向きの石もありますので、ぜひご覧ください。
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