皆さんこんにちは、Tです。陸生植物の中には花を咲かせる種類も多いですよね。水草も育成環境が水中なだけであって植物なのは変わりありません。とはいえ、水草の花って見る機会が少ないイメージがありませんか?今回はそんなレアな存在、「水草の花」について深掘りします。
花の種類
水草が開花する形式にはいくつか種類があります。
水上型
水面近くに咲く花です。代表的なのはスイレンですね。他にもホテイソウなどの浮草やロタラなどの有茎草も水上に花を咲かせます。有茎草の多くは環境によって水中葉と水上葉を使い分けて生活しています。そのため、水面より草丈が高くなった時に水上葉が展開されると花が咲く場合があります。
シュート型
水上に「シュート(花芽)」と呼ばれる茎のようなものを出す水草があります。主にエキノドルスなどの比較的大型になる水草に多い特徴です。
水中型
文字通り、水中で開花する水草です。種類によっては水上でも咲きますが、このタイプの多くは水流を利用して花粉を遠くに拡散させる「水媒花」と呼ばれるものが多いです。
身近な水草でも水中で花が咲く可能性がある
実は、身近に入手できる水草にも花を咲かせる種類があります。しかし、花を咲かせるための明確な育成環境や開花周期分などは分かっておらずとてもレアなようです。では、そんな種類をご紹介します。
アヌビアス ナナ
アクアリストなら誰でも知っているであろう、アヌビアス。その代表品種のナナは水中で花を咲かせます。この水草自体は丈夫で育成も簡単なので、ビギナーの方にもオススメです。
そして気になる花姿がコチラ。
写真左側にある白いトウモロコシのような物がアヌビアスの花です。花と言ってもアヌビアスやブセファランドラは「仏炎苞」と呼ばれる葉が変化したものになります。熱帯魚と花、なんとも見慣れない光景ですが面白いですね。
ところでこの花姿、どこかで見覚えがありませんか?観葉植物の「アンスリウム」です。アヌビアスはアンスリウムと同じサトイモ科の植物。この仏炎苞はサトイモ科特有のものということが分かりますね。
カボンバ
金魚やメダカによく合うカボンバ。レッドバージョンなども存在し、鮮やかな赤色が水槽内を華やかにしてくれます。このカボンバも水中で白色の小さな花を咲かせます。レッドカモンバは紫色で、双方非常にかわいらしいです。
バイカモ
夏に梅に似た白い花をつけることからウメバチモとも呼ばれています。日本の20度以下の低水温の湧水や清流息にのみ自生し、柔らかい草体が水流にたなびく姿はまさに日本の清流のイメージといえるでしょう。
バイカモの花姿がこちら!
群生しているバイカモです。この写真は水上で花を咲かせていますが、水の中で咲いている様子も見ることができますよ。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。水槽での育成下での開花はなかなか見れない種類もありますが、その分花を見れたときの感動はひとしおです。皆さんもたまには趣向を変えて水草の開花を目標として育成してみてはいかがでしょうか?
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